御手洗

万里長城のトイレは流石に撮れなかったぞ。
団体客は自動的にデパートで休憩となる。
中国のトイレは汚いことで有名だが
このデパートは「素晴らしく」きれいそうだ。

ということで素晴らしかったので撮影。
いいね。
なんと紙がある。
それの「びろびろ」具合。
戸が付いてるし。
それの空け放題の具合。
しかも閉まらない。
そしてなにやら鮮やかな衝立。

万里の長城のトイレは
水洗だったんだ(ろう)けど
汲み取る気なんて無いようで
逆流してて壮絶だった。
西洋の方々は神に祈っていた。

そのとき、わたしはずぼらで掃除も嫌いなので
中国人だったらどんなによかったかと思った。

団体客

龍?万里長城?階段?三年坂です。
空港ロビーにて

修学旅行だろう、中学生らしき団体さん発見。
飛行機が飛び立って、感極まる。
翌日の万里長城でも一緒に歩くこととなる。
なんとなく京都の3年坂にいる気がする。
黒い蟻の行列がぞろぞろ並んでる。

万里長城にて

「ダイエットツアー」ぽい西洋の方々発見。
11月の山の上だというのに
ランニング1枚でフウフウ蒸気を出している。
なんとなく汗のかいた肉まんを思い出す。
それがコンビニのカウンターに並んでる。

団体客は見ていて面白い。
紫禁城
粋な排水口だった。
竜の口から雨水が流れる。
おしっこもここに流れたのだろーか。
世界の遺産も、中華人民にはかたなしだ。

天安門をくぐり、とうとう夢見た紫禁城。
鼓動が高鳴る。
そんな私の目に飛び込んだのは、
ゴシゴシ洗濯板でシーツを洗う兵隊さんの姿だった。
警備で住んでいるらしい。
でも何も私の前で干さなくても…。
だがじゃじゃぁと、兵隊は汚水を紫禁城に撒いた。
私の夢はじゃじゃぁと流れた。

気を取り直し、太和門へ向かう。

門を抜ければ、あの「ラストエンペラー」の太和殿だ。
陶然とする。
そんな私の目に飛び込んだのは、
子供の足をかかえておしっこシーをさせる人民だった。
5m幅の橋の端ではあったが。
あの一応通路なんですけど…。
だがぶんぶんと、母親は息子の尻を振った。
おしっこは側溝をじゃじゃぁと流れた。

太和門を抜けて、太和殿を望む。
紫禁城じゃなくで失禁城だよ、
ついオヤジギャグる。
ちょいと悲しかった。

餃子宴



肉桂入胡桃餡餃子(超激甘)+辛子醤油味
この絵くらいに不可解だったぞ。
別にどうした事は無いが。

超高級飯店で本場餃子宴なるものを食した。
本場中国餃子の9割は蒸し餃子だ。
皮が厚くて具が少ない、やたら満腹になる代物だ。

赤い円卓には無造作に前菜が並んでいる。
中国ハム、北京ダック、炒菜、海月、月餅
置きっぱなしで乾いてる。
別にどうした事はない。

温い青島ビールを欠けたグラスに注ぐ。
不潔そうに細かいキズで曇ったグラスには
サッポ○ビールと書いてある。
別にどうした事はない。

ビールも3瓶空けたころ、やにわに餃子が飛んでくる。
お給士さんは大きな蒸篭を、円卓にバンと投げていく。
別にどうした事はない。

判別不可能な最初の餃子を、さっそく醤油で食したところ、
超激甘のシナモン入胡桃餡餃子であった。
別にどうした事はない。

蒸篭はどんどんやってくる。 円卓はもう満杯だ。
無愛想なお給士さんはじゃまな蒸篭を下げるのに、
冷めて残った餃子をアツアツ餃子にどどどと乗せた。
別にどうした事はない。

最後に給士された深皿めいっぱいの黄色いご飯には
ご臨終よろしく箸がサクリとささってた。
別にどうした事はない。

どれもみんな旨かった。
兵馬桶
働けよ。とか思う。


数千体の兵隊さんが、黙々と隊列を組んでいる。
まっすぐに前を向いている、表情豊かな人々。
ただ守り続ける為だけに、立ちつづけるだけの人々。
死んでいるけど、生きている。

土の中で人が蠢く。
発掘作業の人足だ。
人足たちは働かない。
作業が終らない様に。
職を失わない様に。
土を刷毛で撫でている。
座って膝を撫でている。

背中を丸めて座ったまんま、ぼうっと座って待っている。
ぼんやりと宙を見上げてる、表情の無い人々。
ただ時間が過ぎる為だけに、座りつづけるだけの人々。
生きているけど、死んでいる。

大道路


山羊の群れ。荷馬車もいたな。

6車線の大道路を8両横並びで大爆走。
車間距離は左右30センチ。
クラクションは鳴らしながら走るものらしい。
夕方でもないのに、ろくに前が見えない。
時速80キロオーバー。
爽快だ。

その脇を山羊の群れが歩いている。
青空散髪をし、太極拳をする。
洗濯物を干している。

排気ガスと砂塵で大通りがかすんでゆく。
物売婆


物売りのおばちゃんは元気だ。
だがみんな小柄で痩せている。

観光名所の物売りはたのしい。
蛇のように取り付き、蛭のようにしつっこい。
で、対岸の火事状態で日本人の困り振りを
見物していたが、それはそれで面白い。

物売り「カレンダー安イネー?」 (自分で驚く程らしい。)
困り人「い、いえ、いいです」
物売り「2枚アゲルヨー?」 (驚愕のサービスらしい。)
困り人「間に合ってるので…」
物売り「?。3枚アゲルヨー?」 (「まけて」と間違えたらしい。)
困り人「いいよぉー」逃げる。
物売り「イイヨ!来年ノモアルネー!」 (追いかける。)

そういえば、物売りおばさん、
11月だというのにその年のカレンダーを
売りつけていたよな。 3枚も。
1ヶ月しか使えないじゃん。3枚もあるのに。
値下戦
戦友は電卓です。
デパートでの土産買いは楽しい。
背後から明るく「コンニチワァ」
反応したら最後「アナタ日本人ネ1割マケマスヨ」
流石だ。用意周到な。1割なのにさも親切そうな。

で、私は無反応を決め込む。敵は去っていく。
しめしめ。
のんびり物色し、60元のペア玉杯が2つ欲しくなる。
店員に微笑む。いそいそとやってくる。

ここで値下戦のゴングが鳴る。
電卓で価格を提示。
店員は私が日本人と確信するが、要求価格に驚く。
「No!」「不是!」「ダメダメ…」
おあ、いろんな言葉で言ってくる。
さもありなん、とりあえず30元から。
「52元」「32元」「51元」「33元」延々と。
玉杯をも1つ取って「70元」「…是」
6割か。時間も無いし切り上げるか。
袖の下も持ってなかったし。
本当は4割(できれば2割)まで落としたいが。
第一、やり取り自体が楽しくて値切ってるのだから。

「ホントニ日本ジン、コノ人?」って顔されるけど
ゼニに国境はないのよん。

※袖の下代の方が高くつく場合があります。

愛想笑
(^^;;;;;;;;;;;;)

わらうなよ。
逃げんなよ。
仁義なき買物の戦いでは、日本は負ける。
愛想笑の日本人がいけないんだよ。
日本人はやたらと笑ってる。
諸外国から「チョロい奴」と思われるのにさ。
断りきれなくて逃げるあたりが情けない。

そういえば、道端の物売りは
貧乏に見えたか、同国人に見えたか、
無愛想に見えたんだろう。
私にはなにも売りつけてこなかった。

私は笑わない。
目を合わせない。
合ったら、相手がそらすまで見続ける。
無関心か、優位であるかを相手に知らしめる。
莫高窟

飛天。
笛を吹き琵琶や琴を弾く。

千仏洞ともいわれる。
死ぬ前に一度は行きたい所処だ。

蹂躙され、敦煌学のメッカに祭り上げられ、
今は風化で消えかけているらしい。

佛も消える、国も消える、文化も神も。
歴史も芸術も思いもなにもかも。

時間には何者も逆らえない。
時間は何もかも溶かしてしまう。

仏様は溶けてゆく悲哀を和らげる存在なのかもしれない。
飛天は溶けてゆく恐怖を紛らわす存在なのかもしれない。

絹之路
ここらの果物は甘いだろうな。
ウルムチ・トルファン・カシュガル。
ここに生まれて、死んでみたかった。
たくさんの交易と文化が通り過ぎた土地。
でも代々住む私達少数民族には関係が無い。
華やかな異文化など関係無いのだ。
自分達が少数民族だと知る必要も無いのだ。
路は別世界に通じているのに、価値観は1つ。
小さい頃から働き、パンを焼き、牛を追い、
旅行者に物を売り、突然嫁いで子供を作る。
楽しみは働くこと。夜に歌って踊ること。
価値観は1つ。
羨む事もひがむ事も無い。
只々毎日生きていく。
景徳鎮
非常に美しい白磁の茶器。
あんなに丈夫とは思えぬな。

景徳鎮は人民のための食器だ。
景徳鎮は丈夫だ。

お土産の景徳鎮茶器をスーツケースに入れといて、
まず壊れることは無い。
(中国の空港及び税関は乱暴通り越していたからね。)
でも
何より景徳鎮が丈夫な証拠は、中華人民が使っても
壊れないことだ。

超高級飯店で、景徳鎮は飛んでくる。
席につく私達に共される場合は
ぽーん、がっちゃんという優しさだ。
オカズが飛んでも、景徳鎮は壊れない。
「観光客なのになァ」と我々が傷つく程度だ。

誰も居ない他所の席のセッティングには
びゅぅん、ごろごろがっしゃんという具合だ。
あのぅ、転がってるんですけど…。
転がった景徳鎮は床に落ちた。
欠けもしない。 やはり景徳鎮の勝利だ。
と持っていたら、お給士さんは
落ちたお皿をテーブルに載せた。
その席には後に日本人が座った。

日本人には何も言わないほうが幸せだと思った。
日本人はとても美味しそうに食していた。

最後は中華人民の勝利だった。

漓江下

そもそも中国を意識したはじまりは
ある桂林の写真をみた14才のことだった。

連なる山々のたもとを 漓江がとうとうと流れ
下る一艘の子船が遥か遠くに霞む…

それは盲目の写真家が撮った写真だった。

A0サイズのそれは見入れば魅入るほど
その山々は迫り 雲は流れ 霧は髪を濡らし
只一人船頭は舵を取り歌を歌う

写真なのにどうして霧が吹きつけるの…

まさに
「我夢にて胡蝶と成るか胡蝶夢にて我と成るか」

結局
桂林が私の中国のはじまりだろう。
白黒の世界に私は取り憑かれた。
そこは白黒の世界。
墨の世界。

(でも桂林は南方だから、天気が良いと
 もー 南国カラフルパラダイスなんだよね(^o^)

楊貴妃
中国人
自転車
黄砂塵
差不多
孫悟空
好京劇