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オレは最近とっても疲れてる。でも夜もぐっすり眠れない。それはオレの部屋に冷房
がないからっていうのもあるのかもしれないが、それだけじゃない。全体的に生活の
歯車がおそくなってきてるんだ。ギシギシ言いながら。潤滑油が必要だ。でもオレに
とっての潤滑油ってなんなんだろうか。 ベルトコンベアーがひっきりなしに動き続ける荷物の仕分け工場。工場って言い方は
おかしいかもしれないが、見た目はそれに近い。契約社員が数日に一度、ベルトコン
ベアーを止めては、回転部分に油を指していた。グリスを塗ってるって感じだろう。
ちょうどその時は御歳暮シーズンで特に工場内は忙しく、またたくさんの労働者がい
た。当時オレは大学1年で、車が欲しくてたまらず、割りのいいバイトを探しててこ
の運送会社の夜勤の荷物の仕分けのバイトをやっていた。週5回でて月に20万ぐら
いの稼ぎになっていた。そのかわり大学の授業ではほとんど寝てた。それでも出席だ
けでもと眠い目をこすりながら電車で大学に通っていた。よく寝過ごしたけど。その
仕分けのバイトで高橋って奴と知り合うことになる。彼はオレよりもこの工場の近く
に住んでいて歳はオレと同じだった。御歳暮シーズンでバイトを増員する際にオレは
応募してこのバイトを始めたんだけど、高橋もオレの入る1日前からバイトをはじめ
ていた。はっきり言って3時間もあれば仕事が覚えられるぐらいの単純作業だった。
オレと高橋は歳も同じってこともあり休憩時間は大概いっしょにいた。高橋は、高校
を一度中退しその時は通信制の高校に通っていた。月に一度八王子の方まで行かなく
ちゃいけないとかって言ってた。高橋はオレにどうしてここでバイトを始めたのかを
聞いてきた。オレは車を買うためだって答えた。当時オレは昼間弁当屋でもバイトを
してたけどそれだけではとても車なんて買えたもんじゃなかった。男子大学生とかっ
て言うと、サークル活動とかやってそん中でも車持ってるやつが、特に速そうなのを
持ってるのがかっこいいみたいなイメージがあるような気がする。はっきり言ってオ
レは車とかには興味がなかった。でも、車は必要だった。なぜなら家が田舎だから。
首都圏には一応入るんだろうけどその中でも交通不便で終電は早く、新宿、渋谷で飲
んだ時は、さーこれからって時に「そろそろ終電なんで、じゃー」って感じだ。とは言っても飲
んだら運転できないか。 |