うさぎの病気
ホテホテ・レオの経験から、病気について取り上げてみました。
うさぎブリーダーの皆さんのお役に立てば幸いです。

レオがかかった病気
病名 皮下膿炎(皮下膿瘍)
原因 細菌が傷口から入ったり、口の中から入ったり、目からも入ったりします。
症状 皮下に膿がたまり、その部分が大きくなります。痛みは伴う場合と伴わない場合があり、伴った場合は食欲不振になる場合があります。時間が経つと皮膚が破け、その傷口から膿が出てきます。
治療・予防 傷口から消毒液を注入し直接患部を洗浄。芯のような膿をしっかり取り除いて下さい。ひどい場合は手術をして洗浄する場合がありますが、その時はどの様な方法で行うのか医師の説明をしっかり聞いてください。かかった場合は床の材質などを見直して、傷がつきにくいようにしましょう。他には口内の傷から感染したり、結膜炎から感染したりします。1度なってしまうと慢性化してしまいます。気を付けて下さい。

病名 血膜炎
原因 細菌・アンモニア・ほこりなどですが、牧草を袋から取り出す時に出る、粉末状になった牧草が目に入ってなる場合があります。
症状 目ヤニが出て、まぶたもはれ、目が充血。目ヤニがついたところの毛が乾くと毛がくっついてしまいます。また、そこの部分の毛が抜けてしまうこともあります。
治療・予防 抗生剤の目薬を投与します。うさぎに使用できる抗生剤は限られています。まめに投与してあげて下さい。ケージで飼っている方は、毎日掃除してあげてください。暖かい日は風通しを良くしてあげて下さい。絨毯などのほこりも気を付けて下さい。

病名 飛節びらん(ソアホック)
原因 <うさぎ自身による原因>遺伝的に足の裏の毛または皮膚が薄い。大型の品種または肥満のために体重が重い。ストレスから床をダンダンと蹴る。
<飼育環境による原因>表面がざらついたり硬い床材の使用。床が湿っていたり不潔になっている場合。多頭飼育による管理不十分。
症状 はじめはごく小さな脱毛ですが、傷口より感染したり、大変硬いかさぶたが出来て出血することもあります。膿瘍になると、痛みのために足を引きづったり食欲低下につながります。重症な場合は、敗血しょうになり死に至る場合もあります。
治療・予防 患部の消毒、軟膏の塗布、抗生剤の投与を行い、足のカバーをつけたりする場合もあります。肥満のうさぎはダイエットが必要です。治療は完治するまで絶対に続けましょう。予防としては、床材を柔らかいものにします。牧草やわらも必ず敷きましょう。金網は絶対に使わないようにしましょう!!


その他の病気

【口腔疾患】
病名 不正咬合
原因 生まれつき下顎が小さかったり、歯の伸びる方向が悪かったりなどの遺伝的原因や外傷、歯根の感染、不適切な食事から起こる場合もあります。
症状 食欲はあるが、硬いえさが食べれないので、やわらかいえさを選ぶようになったり歯ぎしりが多くなったり、よだれが多くなり顎の周りがいつも濡れている様になる。進行すると、えさが全く食べられずに衰弱します。
治療・予防 お医者さんに相談して、長さを調整してもらう必要があります。方法としては、麻酔をせず爪切りやはさみで切る方法と、奥歯の場合は麻酔をして歯科用器具で削ったりしなくてはなりません。
予防としては、ペレットだけではなく牧草や野菜も適度に与えたり、かじり木を使わせたりする方法があります。かじり木はストレス解消にもなります。食事バランスはレオやホテホテの場合、ペレット3:牧草2:野菜4:その他1の割合で与えていました。そのおかげでかみ合わせについては心配ありませんでした。

病名 歯周炎
原因 人間と同じで、歯垢がたまってそれと共に細菌が進入して起きます。放っておくと悪化し、細菌が進入すると心内膜炎、腎炎、関節炎などになってしまいます。
症状 口臭が強く、歯肉がはれて出血しやすくなります。重度の歯周炎は歯の脱落につながる場合があります。気をつけましょう。
治療・予防 悪い組織を除去し、抗生物質を局所投与します。歯のバランス、歯茎のこまめなチェックで予防できます。

病名 湿性皮膚炎
原因 不正咬合などによる、過多のよだれにより起こります。
症状 顎の周りがいつも濡れています。「これくらい」となめてかかってはいけません。ひどくなると毛が抜けて皮膚がただれ、細菌感染から敗血症や皮下膿炎に発展する場合があります。
治療・予防 不正咬合が原因の場合は歯を治し、抗生物質の投与や消毒剤を塗布します。予防としては、歯を含む口の周りをまめにチェックする事と、部屋の中の湿気に気を付ける事です。風通しを良くしましょう。

病名 歯根膿瘍
原因 歯周炎が進行して歯根部に及んだ場合や、歯折して歯髄が露出したときに感染し起きる場合があります。
症状 目の下や顎の下が突然はれた後、その部分の皮膚が破れ、出血・排膿が見られます。
治療・予防 抗生剤を投与しますが、歯がぐらついている場合は抜歯が必要となります。


【呼吸器感染症】
病名 パスツレラ症
原因 パスツレラ・マルトシダによる細菌感染症で、個体同士が接触することで伝染します。
症状 鼻炎・結膜炎・肺炎や皮膚炎・皮下膿炎・敗血症などを引き起こします。
治療・予防 抗生物質の投与や、それぞれの疾患にあわせた治療が必要です。また、感染している可能性のあるうさぎを隔離することです。予防としては、温度変化を極力少なくすることと、ゲージの徹底洗浄を行なうことです。

病名 スナッフル
原因 パスツレラ感染症の中で、呼吸器系に症状が出た場合を指し、スナッフルと言います。原因もパスツレラ感染症と同じです。
症状 くしゃみと鼻水。伝染病のため、肺炎なども併発します。
治療・予防 抗生剤を投与します。飼育環境を快適にし、発病したら他のうさぎから隔離します。また、発病したうさぎのケージは消毒を忘れない様にしましょう。予防としては、換気をし湿度を適正に保つことと、清潔な環境を保ち、ストレスを与えないようにすることです。


【消化器系疾患】
病名 肝コクシジウム症
原因 ゾウリムシやアメーバなどの単細胞生物であるコクシジウム原虫9種類のうちの1種類を経口的に摂取することで感染します。
症状 肝臓が肥大し、小結節ができます。離乳直後の子ウサギの場合は、衰弱・腹部膨満・発育不良・黄疸などで死に至る場合もありますが、成ウサギでは初感染で耐過すれば、症状を示さないことも多いので、この病気で死ぬ事は少ない様です。
治療・予防 治療は駆虫薬の投与。予防はフンを媒介して感染するので、ケージの掃除は丁寧に。

病名 腸コクシジウム症
原因 肝コクシジウム症を引き起こすものとは別のタイプの原虫で、全9種類のうちの8種類がこれに当たります。
症状 小腸・盲腸・結腸などに寄生して、軟便・水溶性の下痢・出血性腸炎を起こします。重症の場合は死ぬ可能性もあります。特に購入してきたばかりの子ウサギはこれにかかると死亡率が高いので注意しましょう。
治療・予防 治療は駆虫薬の投与。予防はストレスを与えない様にする事と、フンのこまめな掃除で防げます。ストレスで再発症する場合もありますので、異常が見られた場合はすぐに獣医師の診察を受けて下さい。

病名 ティザー症
原因 Clostridium Piliformeと言う細菌が原因で起こります。
症状 水様性下痢、慢性的体重減などで、死亡率が極めて高い病気です。
治療・予防 有効な抗生物質がないのが現状ですが、めったにかからない病気です。予防としては過密飼育を避け、ストレスを減らし、ゲージ内は清潔に保つことです。

病名 腹カタル
原因 細菌感染によって起こります。
症状 腸に炎症が起きたり、下痢をします。また潰瘍ができることも。
治療・予防 抗生物質の投与を行ないます。予防は毎日、便のチェックをすることです。

病名 毛球症
原因 毛づくろいの時に、毛を飲み込んでしまうことが原因。えさの繊維質が少ないと、気の排泄が悪くなり起こる場合もある。
症状 食欲不振、フンが出なくなる場合があり、腸閉塞に至る場合もあります。
治療・予防 鉱物油を飲まし、胃をマッサージしたり、パイナップルまたはパパイヤのジュースを飲まし、毛球を崩したり、食欲増進剤を投与したりします。予防としては、毛のブラッシング(特に換毛の時期は念入りに行なうこと)と新鮮なパイナップル又はパパイヤジュースを週1回与えること。干草など繊維質の多いえさを与えることで防げます。市販されているお腹の中の毛を溶かす薬は、水と混ぜる分量を間違えないように気を付けて下さい。

病名 腸閉塞
原因 異物を飲み込んだり、胃の毛球が腸へ移動して十二指腸などで閉塞を起こす場合があります。
症状 急激に苦しみだす。
治療・予防 緊急の開腹手術が必要です。予防と言うより、この場合、飼い主の不注意から起こる場合が非常に多くなっています。ウサギの行動範囲に危険なものを置かないようにして下さい。タオル、ビニールには特に気を付ける事です。


【その他の主な疾患】
病名 膀胱炎
原因 外界から尿道を通って進入した細菌によるものや、尿路結石、膀胱の腫瘍などと合併して発症する場合もあります。
症状 頻尿となり、血尿となります。尿が悪臭を放つ場合もあります。
治療・予防 尿の検査を行い、その度合いに見合った治療を行なってくれます。予防としては、トイレやゲージ内の寝わらをまめに取り替えることです。

病名 尿路結石
原因 水分不足やストレス、塩分の過剰摂取などによるものが多くなっていますが、不明な点も多々あります。
症状 お腹を痛がるので、腹部を緊張させ背中を丸めたりします。また歯ぎしりをする子も多いです。
治療・予防 水分を多く取らせたり、水分を多く含んだ野菜を多く食べさせたりしますが、ひどい場合は手術が必要です。予防としては、バランスの良い食事を与えることです。ペレットに頼ってはいけませんよ!

病名 皮膚糸状菌症
原因 真菌(カビ)が皮膚に感染することによって起こる皮膚病で、不衛生な飼育環境のために起こります。
症状 フケと脱毛。かゆみをともなうので、うさぎが毛をむしり、皮膚を傷つけて出血したり、また傷口から細菌が入り、炎症を起こすこともあります。
治療・予防 抗真菌剤の投与と塗布を行ないます。抜け毛やフケからも感染するので、ゲージの消毒も行ないます。皮膚の定期的なチェックと清潔な環境作りが大切ですが、不潔にしなければ起きない病気です。

病名 斜頚
原因 内耳炎により平衡感覚ををつかさどる神経が侵されたり、強い衝撃によって頚椎や首の筋肉が傷ついた場合などに起きます。パスツレラの感染でも起きます。
症状 首が傾きます。重症の場合は体ごと回転して立てなくなります。
治療・予防 早期発見がこの病気の完治のポイントです。原因を突き止め治療を行なうようにしましょう。予防方法は、環境は清潔にし、ストレスをためないようにすることです。

病名 敗血症
原因 ブドウ球菌などの細菌感染
症状 外傷から感染。発熱やケイレンなどが見られます。
治療・予防 残念ですが、敗血症はいまのところ予防する手立てがありません。

病名 開張肢
原因 遺伝性股関節脱臼や、遺伝性神経障害または、脊椎損傷からくる後遺症などのために起こります。
症状 1股あるいは複数の股を正常な位置で保つことが出来ずに外側に開いてしまい歩行障害が起きます。
治療・予防 治療法はありません。この病気は遺伝性の場合、離乳以降にならないと判明しません。予防法も遺伝性の場合はありません。何かの形で脊椎尊称になった場合はのような事故が起きない様に環境を整えておくことです。