遠い遠い昔の記憶。
泣いているあたしがいる。
「お前の弟、頭おかしいんじゃない?きちがい。」
弟のことを馬鹿にされて泣いているあたし。
姉として弟を守ってあげることが出来なかった悔しさ。
どうして他の人と同じ弟じゃないのか。
色んなことを抱えて色んなことを考えていた。
弟は。
知的障害を持っています。
(知的障害者とはあたしは言いたくないので持っていると書きますが。)
知的障害というのはほとんどの場合原因不明。
あたしは生まれたときから彼と共に過ごしてきたこともあって。
障害を持つ人々に特別視しない。
当たり前の世界に住んでいるから。
他の人とどこが違うの?
どこも変わらないと思う。
ただ他の人よりもたくさん人の手を借りなくてはいけないことでしょうか。
姉として。
知的障害を持つ弟がいることで色んな経験をした。
10代の頃。
人には言いたくなくて弟がいるとは言っても。
「障害を持っている」
なんて言えなかった。
恥ずかしい。
恥ずべきことなんだ。
馬鹿にされる。
どうして他の家とは違うんだろう。。
そう思っていた。
恋人が出来たときも。
「言ったら嫌われるかも・・・。」
そう思うとなかなか言えなかったりした。
偏見視するような人とは付き合うきはない。
って思っていても。
その人に嫌われることが一番怖かった。
結婚に対しても。
理解のある人でなくては出来る訳はない。
両親に。
「(障害を持っている兄弟がいることは)他の女の人たちと比べると不利になることもある。」
こう言われたことがある。
そういう一面はあるのは確かだと思う。
色んなことを考えた時期もあったけれど。
20代のある時思ったんだ。
『彼が障害を持っていることであたしは他の人が経験できないことをたくさんできた。』
『彼の優しさや思いやり。それは障害があるなしに関わらずあたしの大事な弟なんだ。』
『恥ずべきことではなくてむしろ彼のおかげであたしは障害を持つ人たちに優しくできたんだ。』
『恥と思っているあたしは姉として最低だ。あたしが守ってあげないといけないのになんで恥と思ったんだろう。』
彼に教えてもらったことたくさんある。
特に優しさ。
あたしの中で弟を本当に受け入れられるようになったのは。
20過ぎてからだった。
それまでは葛藤があった。
だから兄弟の中に知的障害を持っている人がいるならば。
その気持ちはすごく分かる。
思春期の時に受け入れなれないのは仕方がないことと思う。
色んなことを見て。
感じて。
障害を自分の中で受け入れていく。
あたしはいずれは。
知的障害に関わる場所に就職しようと思ってるし。
勉強もしていきたいって思ってる。
彼らを守って生きたいな。
って思うから。
不当な扱いを受けることがないように支援していきたいな。
って思う気持ちが強いんだ。
今は精神について深く学んでいきたいから。
知的障害はもう少し先になるかもしれないけど。
勉強したい。
知的障害を持つ人に出会ったら。
まずはじっと見るのもいいかもしれない。
だって。
接してみないとわからないから。
H15.10.22(木)