2.動物飼育日記
家の前の道をちょっくら散歩していると、いろんな動物さん達に会うことができる。
ザリガニ、かなぶん、蜂、トンボ、ちょうちょ、蟻、バッタ、蝉、蛙、
おたまじゃくし、どじょう、蛭、かたつむり……。
今でこそちょうちょさえも苦手だが、4,5年前は虫を捕まえるのが大好きだった。
放課後になると仲良し4人組で学校中を探検し、いろんな発見をして楽しんでいた。
しかし女の子だけだったので、蛇やヒキガエルに出くわしたりなんかすると、
全速力で逃げ出し、真っ青な顔で
「今日はもう帰ろう」と頷きあっていた。
ある日、いつものように探検を始めようというとき、私は素晴らしいものを見つけた。
かたつむりが卵を産んでいたのだった。詳しいことは覚えていないけれど、
何か感動して、そしてすっごく綺麗だった気がする。
急いで他の3人に知らせた。異常に好奇心が沸いてきて、
全員一致の意見で(4人しかいないのに)飼う事にした。
学校中のかたつむりを捕まえてきて、ポチとか、ジョンとか名前をつけていった。
ゆうに10匹以上はいるわけだから名前なんかどうしようもないのに。
変な名前になると、コートジボアール2世、ジャンバルジャン、
蝸牛背負之助、渦巻子などかたつむりが哀れに思えるものであった。
飼育委員長だった私は職権濫用で理科室の水槽と霧吹きを持ち出し、
4人でその中に土と石、かたつむりを入れて教室のベランダに置いた。
かたつむりは次々と繁殖した。
全長2mmくらいのプチな奴らがうじゃうじゃといた。
水槽のふたを外したら、その裏にでっかいのが2,3匹張り付いて目玉の体操をしていた。
そうこうしているうちに皆この生き物に飽き、飼い始めて1ヶ月、
とらわれのかたつむりは解放された。
いつのまにか増え、いつのまにか死んでいくかたつむり。
いろんなことは発見したけれど、なんか退屈な奴らだった。
探検隊は学校外でも生き物に興味津々だった。近所の子犬のところに
遊びに行ったり、田んぼでおたまじゃくしを採ったり。
その日、餌食になったのは雨蛙だった。
私達は7階建てのマンションの7階に上り、蛙を髪飛行機に乗せて落っことした。
途中で機体から落っこちて、ベタッ!!……
自転車置き場のトタン屋根に叩きつけられた。
全員が息を呑んで見守るなか、15分程経ってやっと動き出した蛙を見て、
探検隊は、
「一寸の虫にも五分の魂。これからは命を玩具にするのはよそう」
と、心から誓い合ったのだ。
とりあえずトップ。