『失恋(原文)』
一緒にいるのに いつも僕達は
悲しい瞳で 互いを見つめていたよね
許されぬはずの約束を誓い合い
こうして僅かな時間を共用しては
それぞれの寂しさを慰めあうんだ…
そう それは互いの存在に気付く事遅かった故に
現実としてそこにある環境への憤懣…
そして後悔…
触れ合う胸に重ねた そんな思いのひとつひとつが
夢想と現実の狭間で通り過ぎる
互いの暮らしの中に押し潰されて行く
僕がいつも思い浮かべるのは
あの日ふたりで見つめていた 凍えるような波飛沫
その 笑顔から零れ落ちた涙の雫…
泣きながら抱き締めあう度
その想いは浄化していくような気がしていた…
今こうして 君と離れて過ごして感じるのは
嬉しさも悲しさも彩られていた あの風景さえ
もう二度と取り戻せないんだって…
やがて 記憶から薄れていくんだろうなって…
もう抱き締め合える事
その笑顔を見る事さえないだろうけれど
あの涙に映っていた 互いの瞳
胸の鼓動に共鳴するみたいに 優しく揺れていたよね
その光を 僕はずっと信じているよ
心通わせる事 もう叶わないとしても
僕達は 間違ってなんかいない
そう信じてるから…