小中高校の教科書が教えない日の丸・君が代の歴史


タイトルからすると右寄りの内容を想像するが、一級の資料本にしてもいいだろう相当な中立を保っている。学校行事に絡んで語られることの多い日の丸・君が代だが、それについての知識といえば太平洋戦争ネタやら「君は天皇を指す」というネタくらいであろう。この書では、長い鎖国の末開国した日本という国がどのような経緯で国家・国旗を必要としそれを確立したか、そしてそれは外交・儀式・教育の中でどのように扱われてきたかを豊富な資料と共に紹介している。そして、日の丸・君が代に反対することがどういうことかをきちんと記している。非常にドラマティックな力作である。知的興奮はこの中にある。なお著者は毎日新聞社政治部の記者も経験しているため、国旗国家の法制化がらみの各党の見解などもまとめられており、「あーこういうことだったのか」と腑に落ちてキモチイイ。

go top