ペットフードにご用心
店舗経営者が書いた、というと宣伝めいた内容を予想して敬遠する御仁が居るやも知れぬ。が、真摯な店舗経営者が記した良質な業界紹介書には、客と問屋またメーカーの間に立つものだけが得ることのできる実践的な知識が詰まっている。勿論文章のプロが書いたものではないから文体は口語に近い。が、それは問題ではないし、むしろそのあたりは編集者の力量が問われる部分である。
ペットフードの中身については様々な噂や憶測があった。人様より高級なものを食べているといわれる一方で中身が非常に粗悪なのではないかという疑いもあった。前者のいわゆる高級缶については(私もお醤油をかけて食べてみたいなと思ったことがあります)「日本消費者連盟「飽食日本とアジア」家の光協会」などの中でも触れられて居るとおり、製造作業に関わっているアジアの国の作業員が「日本の猫は私達よりもいいものを食べているんですね」というほど確かに新鮮で良質な材料が使われていたりする。が、後者、とりわけ極端に安売りの「ネコカン」などについては、酷いんだかなんだか、一体どこまで酷いんだか見当も付かないがよくわからないからとりあえず食べさせてみてるという方もいるだろう。これは畢竟缶の成分表示が義務化されていないためだと思われる。私は犬猫などの大物を買ったことがない(マウス・ハムスター・いもり・オタマジャクシなど小動物中心)。が、これを読んで、動物を飼うことの難しさ大変さ恐ろしさを身に沁みて覚えた。非常に読みやすく、挿し絵も優れた本なので、犬猫に市販のペットフードを与えている飼い主は一読して欲しい。ペットの食事を選んでやるのは飼い主なのだから。