捨てない生活
環境問題に関心を持つ人なら誰でもドイツに憧れたことがあるだろう。緑の党の躍進、ゴミ問題に関する市民意識の高さ、最近では市民が発電会社を選ぶことができるようになったというニュースを聞き、うらやましくなったものだ。完全にエコなエネルギーのみを選ぶことができるというのはなんと素晴らしいことだろう。これに限らず、日本では非常識だったり、無理だと考えられてしまいそうなこともドイツでは実現されている。日本では街角からゴミ箱が消えている。家庭のゴミを持ってきて捨てる人がいるからだというが、ドイツでは街角にこじゃれた分別ゴミ箱がたくさんあるとか。一方で家庭ゴミの収集には週一ペース80リットル入りゴミ箱で月に約1300円かかる。が、これは瓶類とリサイクル可能な紙ゴミ、それから軽量な包装ゴミ(プラスティックとかアルミとか発泡スチロールとか)、堆肥にする生ゴミ、無料で取りにきてくれる粗大ゴミを除いた分なので、そうたくさんではないと思われる。そう、ドイツでは一般から出る紙ゴミもリサイクルに回してもらえるのだ!それから生ゴミを家庭で堆肥にしなくても市ぐるみで肥料にしてくれるのだ!ホンキでうらやましい。更に原発廃止を定めた。日本では電力会社による「原発安全・必要キャンペーン」が休まず張られている。ドイツでも電力会社の人は同じ考えだったようだが、緑の党を中心とした市民の力がホンキで社会を動かし、脱原発の困難な道を進むことを決めたらしい。なおこの本によると日本の原発保有数は世界三位、一位がアメリカで二位がフランスだとか。電力会社のキャンペーンにやたらフランスが持ち出されるのはそういうわけだったんですね。他の国は比較対照になりにくいからなんですね。
日本というのは市民の声が大変社会を動かしにくい国である。あれだけ嫌われた森首相が在任を続けたことでも明白だ。だが、だからといってドイツに移住するわけにはいかないわけで。まずは先進国の事情を研究し、発展途上国の国民は、どの道を選ぶか、考えてみましょう。