〜浮気と訣別〜

いつから疑いを持ったのかは忘れた。しかしやけに男性の友達を大切にしている。
年下の男性の面倒見がいい。
その頃営業所から30kmほど離れた場所で、駐在をしていた。
夜になると「営業所まで事務仕事をしに行く」と言って出かける事が頻繁になる。
(本当に仕事だけ?)疑いも持ちたくなる。それでも女性の陰があってくれたほうがまだまし、と思ったりする。
「女も抱けない人と結婚した」と認識する方が辛いと思った。
度重なる夜の外出に不信感も抱く。

と同時に、「私だって好き勝手していいでしょ」と言う思考に・・・
淋しさもあり、OL時代から妹のようにかわいがってくれていた社外の男性と不倫関係になる。
彼の優しさに救われる思い。私の事を心配してくれていた。
「ダンナに文句を言われる筋合いは無い」そう思い少し大胆に外出したりした。

ダンナとは別れたいと思った。付き合っている彼とどうこうは考えてはいなかった。
彼にも家庭があったから、私の問題として もうだんなと一緒にはいられないと思った。
実家に帰るつもりで子供の幼稚園やいろんな手続きも調べた。

私の大胆な外出などで当然ダンナは疑った。そして多分興信所でも使ったんだろう、彼の事も彼のポケットベルの番号も調べ上げた。

私の30歳の誕生日。
彼と会っている時、自宅から彼のポケットベルが鳴った。
そうして全てがばれた事を悟った。

子供と共に実家に帰ったところにダンナが来て話し合になる。
だんなは一方的に私を責め「そんな女に子供は渡せない」「子供を育てる資格は無い」と言う。
ダンナの理論はいつも、自分が正しい。お前が間違っている。いかにも理論攻め。
そうして私が無力だとか馬鹿だとか間違ってるとか、そう思わせてくる・・・
いつもそう。SEXレスになったとき話し合おうと思っても、「馬鹿な事で騒ぎ立ててるだけ」みたいな気分にさせられ、責められる気分。


『ダンナには何を言っても太刀打ちできない。何を言っても無駄。当てにはならない。頼りにはならない。弱みを見せてはならない。自分に非を作ってはいけない。ダンナと戦う為には何の非の打ち所もないような完璧な主婦にならなくては・・・その時 そう思った。』

彼は気分屋である。短気である。何が気に入らなくてそんなに怒るの?と思うようなことで突然不機嫌になる。
そして また 私だけ後悔に苛まれる気分になる。
自分の楽しい事はべらべらよく話す。子供の事や、鬱陶しい話は聞く耳をもたない。機嫌が悪くなる。何かアクシデントがあっても その説明をしている端から「言い訳は聞きたくない!」と突き放す。

ダンナの機嫌を損ねないような事柄だけを聞かせ、子供の面白かった事、楽しかった事だけを報告し、育児で悩んでも大体の方向性が見つかってから聞かせ相談する振りをする。彼は一緒に育児をしている気分になっている。
問題が起こると私の責任にする。

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