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ダンナは3年前 上司との人間関係の躓きからうつ病になった。冷や汗や ろれつが回らなくなったり 動悸が激しくなったり・・・
精神内科に通い始めるが、私に具体的な相談はしない。私は何も言わず 今まで以上に ただ刺激しないように気を使って生活した。
一年半後、転勤の辞令が出る。
ダンナは趣味・生活・教育の場としてこの地を気に入っていた。私はこの地で続けたいサークルがあった。
そんな訳で単身赴任をすることになる。
上司とも離れ新天地で生活が始まる事になる。
新しい仕事を覚え それに生きがいもやり甲斐も感じてきたようだ。病気の為にもいいだろう。
重圧から精神的に不安定になることもあるようだが。
私といえば、何より開放感から平穏な生活が送れている。
私と子供との関係はすごくいい。年頃の男の子の割には 私と一緒の行動も平気だ。毎日を楽しく暮らしている。
もともとダンナに何か頼み事をしてやってもらうとか、頼りにする生活ではなかったので何も不便を感じない。しいて言えば洗車くらいかな・・・
時々帰省してくるダンナ。それがやっとバランスを保てる距離かもしれないと思う。
食事の時間も子供に細かい注意を与え、共通の話題も無く、母子で話しに盛り上がると「うるさい」と嫌な顔をする。
会話一つ成立しないような暗い雰囲気での食事となる。子供も気を使っているのがわかる。
子供との距離も少し離れているんじゃないかと思う。
ダンナが話しをしても、楽しんで聞けない。一緒にいても楽しいと感じた事は無い。
ダンナは自分の楽しみが最優先。この地でウインタースポーツに凝り始めた頃は、毎週末ゲレンデに通い冬季休日だけでも30回以上も通うほど。
それでも家にいられるよりはまし。家族で同行する時は、顔ではニコニコ、内心「一緒にいたくない」そう思いながら数回のお付き合い。
単身赴任から数ヵ月後。大切にしていた愛車が盗まれた。
高級車の部類で、前回の1台は自分で事故により潰していた。今回も「この車じゃなきゃだめ!」と同車種を購入。その車が盗まれた。
ローンだけが残った。盗難保険をかけていなかった私が悪いんだとでも言うように責められる。
かなりの精神的ショックを受けたよう。私たちが実生活で車がなくて不便していても、ダンナはショックから帰省もしなかった。
ひと月後、中古車購入。選択も資金調達も全部の私の責任として押し付ける。「もう僕は車には乗らないから」そう言ってのけた。
そのまたひと月後。
雪融けも始まったシーズン。ダンナは相変わらず“車で”ゲレンデに通っていた。そして家族でスキーに行きたいという。
私も子供も全然乗り気ではなかった。「長男が暇だから一緒に行けば?」そんな話の後、私が美容院の予約を入れてしまった。
ダンナはめちゃくちゃに怒った。ブルブル振るえながら「愛車も盗まれ、僕は家族も失った。もう生きている意味はない。この家にはいられない」そう言って夜なのに家を飛び出し、赴任先へと帰ってしまった。
自殺も考えたらしい。電話も繋がらない。
スキーの付き合いをしなかっただけなんだけど・・・ダンナを持ち上げ、ヨイショする態度が少し足りなかったんだろう・・・
冷たいようだが、私はどうなってもいいと思った。
しかし、友人の「嘘でもいいから優しい言葉をかけなさい。大きな事件になった後、自分が苦しむ事になるよ」そうアドバイスをくれた。
一度メールを書いてみた。
一週間ほどで落ちついたようだ。
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