彼は10月下旬になると既に決心を固めていた。
私は、彼を奪いたいとは思わなかった。
彼は私に自分の子供を産んで欲しいと言った。
私はシングルマザーにはなれない。
彼と結婚したいと思った。
彼の望みを叶えてあげたかった。
彼は私に似た女の子が欲しいと言った。
私はまだ生まれてもいない子供に対して、ライバル意識を持った。
彼はそれを楽しんでいた。

12月に入ると彼は両親に報告した。
年末は、二人で過ごし,ミレニアムを祝った。
ちなみに、彼女はお正月を彼と過ごしたがっていた。
「ミレニアムだから」っと言ったそうだ。
私には、これから離婚する夫婦でありながら一緒にミレニアムを祝おうとする彼女の気持ちが理解できなかった。
私たちは毎日愛し合った。何度も何度も。
会社が始まっても数日は一緒に出勤した。

1月に入ると奥さんとの話し合いは泥沼化していた。
彼は私と会ったあと終電で帰り、私に電話をかけてから、家に帰る。
話し合いはそれからj始まる。
何日も徹夜の話し合いが続いた。
私は会社で外出する彼が、移動中寝過ごさないようにケータイに電話をして彼を起こしていた。
彼の体力も限界だったが、意思の力で彼は乗り越えてくれた。
1月の下旬には全てが決まった。
後は、離婚届にサインをし彼女が出て行くだけとなった。

まだまだ寒さが厳しいころ彼女は出て行った。
私は、次の日から彼の社宅に住むようになった。