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私は狂った。
彼がもう私を愛していないのを知った。
彼は、それでも私との生活を続けようと努力した。
でも、私は彼の愛がなければ生きていけなかった。
彼のもとを去ろうとした日、私は死のうとした。
時々服用していた、ハルシオンを6錠とバファリンをあるだけ飲んだ。
次の日の朝、私の頭はぼぉっとしていた。
そして、彼に薬を飲んだ事を告げた。
彼はショックを受けた。
だがどうする事も出来ないようだった。
会社を続けて4日休んだ。
金曜日、会社に行った。
毎日ほとんど眠れず、何も食べていなかった。
私は、タウンページで精神科を探した。
下北沢の心療内科を見つけアポを入れた。
土曜日は、前の職場でとても仲の良かった友人の結婚式だった。
新郎も、同じ職場の人でとてもお世話になった先輩だった。
以前彼女と私は、家族ぐるみのお付き合いが出来ると言って喜んでいた。
その結婚式には絶対に出なければならなかった。
私は医者にその事を言った。
薬が処方された。
結婚式の日は、自分のマンションに戻ってきた。
それは、死ぬためだ。
私は約束していた。
「彼がいなければ生きていけない」と。
昨日処方された薬を全部一度に飲んだ。
そして大好きな赤ワインを飲んだ。
最後にどうしても彼と話したくて、電話した。
いや、彼と話しながら死にたかった。
気付くと、そこは病院だった。
母がいた。
彼もいた。
私は彼に「タバコを吸いたい」と言った。
彼は笑った。
私は、大学病院の救急救命センターにいたのだ。
彼は「戻っておいで。」と言った。
そして、私の事が心配でたまらなかったと言った。
そして、私を愛していると言った。
だから私は両親に、また彼と住むことを納得させた。
そしてまた彼のところへ戻った。
でも、結果は一緒だった。
もう取り返しがつかなかったのだ。
私は、また自分のマンションに戻った。
そして、また死のうとした。
何度も繰り返した。
手首も切った。
そのたびに救急車で運ばれた。
どうしても、彼と話しながら死にたかったのだ。
その結果、毎週末彼は150キロのスピードで車を走らせ私のもとへ来た。
彼はもう限界だった。
母に電話をして、しばらく様子を見てもらうように言われた。
母が私のマンションに来た。
それでも、私はあらゆる手段で死のうとした。
私は約束したのだ。
「彼がいなくては生きていけない」と。