| 中性的偽証による友 |
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「貴方の全てを受け入れてあげられるほど、私出来た人間じゃないみたい。」 美春は小さな頭をかわいらしい仕草で傾げて見せた。 その前で酷くショックを受けているのは大した迫力のある美人だった。 骨格の整った美人というのは、立っているだけで際立って見えるものなのだ。 その美人は、美春の肩口に顔を寄せて苦痛を堪えているようだった。 「泣かないで、玲子。なにも友達やめるとは言ってないでしょう?」 美春は困ったように肩口に埋められたウェーブのかかった髪を撫でた。 「私・・・貴方に恋人取られるとは思ってもみなかったのよ。」 そう言って小さくため息をついた。 「でも、考えてみれば玲子は美人だし、スタイルもいいし・・・ありえない話ではなかったのよね。」 玲子はふと顔を挙げると美春の顔をみつめて笑った。 「そうやって私のことを褒めてくれるのは美春くらいなもんよ。 そういって少し美春に申し訳ないような顔をすると、 どうやら、多少の照れはあるらしい。 「でも、私は美春というものがありながら誰にでも声をかける健治にすっごい腹が立ったのよ。」 「で・・・殴っちゃったのよ。ごめんなさいね。」 表情が豊かな玲子を見ていると、 「でもねぇ、殴ったのよ。それなのに健治、逆に「そんなつれない君も好きだ」とか言い出すのよ。」 しかし、それ以上に情けなくなってきた。 「・・・・バカね;」 美春は健治のそういった姿を想像しながら呆れてしまった。 自分といる時の健治にはそういう所は見られなかった。 そんな部分を微塵も感じさせなかったくせに、 「でも、多分・・・健治は気付いてないのね。」 「そうなのよぉ。困っちゃうわ。どうせそんなことだろうとは思ったの。」 綺麗な顔が大袈裟に困ったような顔を作る。
苦笑いしながら言う美春に 玲子は野太い声で返した。 空がとても綺麗だった。 |