証
「・・・結婚しようぜ、」
「え?」
「だから!!結婚だよ!!結婚!!」
真っ赤になったエドは言う。
それでもあたしは冗談だろうと思って笑う。
「な、なんだよ?なんで笑うんだよ?」
「だ、だって。エドが冗談をそんなに真面目な顔でいうから・・・「冗談なんかじゃねぇ!!」
エドがあたしに怒鳴る。
でもやっぱり顔は真っ赤っか。
でも、今度はあたしも真面目になって話しを聞く。
「今は・・・身体がこんなんだから結婚できねぇけど・・・
幸せにすっから」
「・・・うん」
「だから・・・待っててくれねぇ?てか、待ってろ!」
ニヤッと笑ってエドは言う。
「命令なの?」
あたしもそんなエドの言葉にニヤッとしながら言う。
「いやか?」
「全然」
そう言ってあたし達は抱き合った。
そう。
きつくきつく抱き合った。
婚約指輪はいらないよ。
そう言おうと思ったのにエドは私に指の前で錬成構え。
いいって、いいって。
慌ててそれを制そうとするあたし。
なんで?
エドはちょっと不機嫌そう。
でも、あたしはそんなエドに笑って言う。
”証なんて要らない。エドが傍にいればいい”
ちょっと古くさい決めセリフかな?
ちょこんとエドの顔を盗み見る。
エドの顔は真っ赤っか。
「エド、顔真っ赤〜」
そう言ってあたしが笑う。
「う、うるせ!!」
真っ赤なまんまエドは言う。
「だってさ〜」
それでも笑い続けるあたしの口をエドが閉ざす。
静かになったこの空の空気。
繋がっているあたし達。
それでもエドが作ってくれたのは。
エドらしく、ちょっと派手めな金の指輪。
「いいのに」
ちょっとひねくれていって見る。
「いいんだよ!」
エドはガシガシあたしの頭を掻いて
「俺のモノって印!!」
ぎゅっとあたしを抱きしめる。
こんな事しなくたって
こんなモノがなくたって
あたしはあなたのものなのよ?
でも、
そんな可愛い笑顔で言ってくれるのなら
小さな証のリングにエドを映して言ってやろ。
「主として・・・認めます」
「え?」
「あたしを妻として認めてくれますか?」
「・・・認めます」
抱き合ったままの結婚式。
誰もいない空の下での結婚式。
それでも幸せ。
あなたと幸せ。
心の中に今日も証が
あなたとの証があたしにはある。