「死にたい」
その一言を俺に向けた時のお前の顔が忘れられない。
”目を瞑ったら開かれるのだろうか
その花は
目を開けたら閉じてしまうのだろうか
その花は
まるでお前そのものだ”
コスモス
「エド・・・」
消えそうな声が俺を呼ぶ。
振り返る、俺。
目に映るモノは
「エ、ド・・・」
泣きじゃくりそうなお前だとして。
何があったのかと聞く前に
「殺して」
君の声が僕を支配して動かさない。
「殺して」
意味が分からない言葉を繰り返す、君。
手を差し伸べようにも差し伸ばさせない、君。
ゆっくりと近づく、俺。
ゆっくりと離れる、君。
「死にたい、の・・・」
涙と共にそんな言葉を流す、君。
君の言葉と共に身体を動かす、俺。
手を握る。
抱きしめる。
閉じこめる。
「」
「殺して」
「」
「殺してよ」
「」
「殺して、よぉ!!」
胸に当たるは君の拳。
心に当たるは君の弱さ。
それすらも
そらさえも
抱きしめられたなら
包み込めるのなら
全てを飲み込めるのであれば。
「」
名前を呼んでも聞こえて来るものは君の涙。
「聞け、」
強引に上を向かせる
俺に顔を向かせる
伏せるな、聞け
目を閉じるな、見ろ
「あ、たしは・・・」
カラついた声でお前は言う
「エドに・・・とって」
涙声でお前は声を広げる
「重荷でしか・・・ない」
その口閉じて
涙は拭け
「んなわけ・・・ねぇだろ」
「でも・・・!!」
「もし、お前が
俺にとって
重荷であるっていうなら
俺は随分
弱い男だ」
「ちが・・・違う!エドは弱くなんて・・・!!「じゃあ、お前は何なんだよ!?」
「・・・!!」
お前の涙は頬を舞う
「お前が俺の重荷だって?冗談じゃねぇ!!そんな事言うな!」
肩を震わすお前が居る
それをもう一度抱きしめる俺が居た
「エ、ド・・・?」
「お前が俺の重荷であるっていうのなら・・・
俺はもう立てない筈だ。でも、俺は今立ってる。お前に支えられて立ってられる。
だから・・・」
「・・・」
「だからそんなこと言うな。傍に居ろ。」
「ひっ・・・く」
「お前が居なきゃだめなんだよ、俺」
「ん・・・」
「お前が俺を重くなったのなら、軽くしてやる。でも、俺がお前を重いなんて感じることは・・・ねぇんだよ」
「・・・エド」
「好きだ」
「うん」
「愛してるんだ・・・ずっと」
「あたし、も・・・エド」
「ずっと・・・傍に」
まるでコスモスの花の様な君の存在。
ねぇ、全てを兼ね揃える事はないんだ。
泣きたくなったら僕に言って。
僕はいつでも君の傍にいるから。
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花言葉は美麗・純潔・優美