「・・・ばか」

「悪かったって」

静かな沈黙ここに一つ。



キズ、心


ここはとある宿の中。
金髪で小さい少年一人。
不機嫌そうにスパナを持っている少女が一人。

「なんでこんなに簡単に壊してくるのよ?」

「だから・・・悪かったって言ってるだろ?」

部屋に油の臭いが立ちこめる。
少年のいらつきと少女のいらつきがますます増す。

「あたしはなんで?ってきいてるんだけど?」

いつもからはとても想像がつかないきつい目線で少年をにらむ少女、

「・・・転んだ」
「はい!!嘘!!」

少年の嘘も簡単に暴かれる。

「〜!!なんだっていいだろ?!いいから早く直せよ!!」

「む!!」

”ガキゴキャガン!!”

残酷な音と共に、少年に凶器が舞い落ちる。

「−−−!!いって〜、何しやがる!!」

「うるさい!!バカエド豆!!」

「な、なんだと?!」

涙目でを見るエドをはもう一睨み加える。

「危ない事ばっかりして!!機械鎧はいつでも直るし沢山あるけど、あんたの身体は一つなのよ?!
 死んじゃったら元もこもないじゃない!!」

「・・・!!」

は俯きながらエドの機械鎧のねじを巻く。

「・・・ウィンリィさんの苦労も分かるわよ・・・」

・・・」

「どれだけ心配したって・・・エド達何にも話さないもん・・・」

「・・・」

「あたし・・・エドにとってそんなに頼りない存在かな・・・?」

「な・・・」

驚くエド。
しかし、そんな事を構わずは「はい!お終い!!」っと言って部屋を出て行こうとする。

慌ててエドがその手をつかむ。

「おい!!待てよ!!」

「・・・離してよ・・・!!」

「・・・!!、こっち向け」

「・・・や」

「いいから!!向け!!」

顔をグイっと向かせる。
・・・案の定、は泣いてた。

「ばっか・・・お前、何泣いてるんだよ」

抱きしめてに聞く。

「離してよ・・・バカエド」

「・・・悪かったよ」

「・・・」

「ただ・・・お前に言ってお前の心配を増やしたくなかったんだ」

「言われない方が・・・辛いよ」

「うん・・・そうだな、お前の言う通りだ」

伝う涙を指でそっと拭いてやる。

「言うよ、これからは」

「・・・ん」

「心配掛けて・・・ごめんな?」

「これから言ってくれるんでしょ?」

「当たり前。なので、整備これからも宜しくお願いします!!」

わざと大声で張り上げてみる。
も笑って、

「お願いされます」

って、俺の背中に手を回して力を込めた。


機械鎧にものぬくもりを感じた気がした。