since 2002/05/22


ポポロクロイス はじまりの冒険 2002/7/19
発売元 : Sony Computer EnterTainment
機種 : PlayStation2
プレイ時間 : 270分
グラフィック : アニメ調なのが良い。若干のジャギー目立ちあり。
サウンド : 音質も良いしBGMの選曲などピッタリ。
操作性 : 視点操作機能が足りない。
良いところ : 世界観。キャラクター設定。サウンド。
悪いところ : カメラワーク。ローディングの長さ。
一言で : 大人にも勧めたいほのぼのゲーム。
点数 : 7

概要
 ほのぼの系人気RPGのシリーズ最新作。内容は一般的なRPGなので新要素ではなくてストーリーや世界観、グラフィック・サウンドなどの完成度の高さが売りのゲームです。とりあえず真の硬派には向かないゲームかもしれません。

世界観
 このゲームを語る上で世界観という要素は切り離せない存在でしょう。このゲームを買うほとんどの人がのんびりとした世界観や雰囲気を求めて買うんじゃないでしょうか?(お子様除く) そののんびりというか平和で心温まる感じはCMから受けた印象のままで、城や街中を歩いているだけでのんび〜りした感じが味わえます。
 ちなみに管理人としてはのんびりな雰囲気を演出するための工夫が随所で見られました。詳細は各項目で説明しますが、グラフィック・サウンドでの印象付けが上手いですね。またキャラクターの設定も良く、純真なキャラクター達を見てると子供の頃を思い出します。そういった意味で意外に大人でも楽しめるゲームなんだなと思えました。


グラフィック
これが話題のトゥーンシェーディング。
 まずグラフィックの特徴で、この作品では"トゥーンシェーディング"という技術が使われています。これは「3DCGを温かみのあるアニメ調のグラフィックにする」という技術。そのおかげでポリゴン臭いテカテカ光る感じや無機質な感じがだいぶ減っているのです。しかしトゥーンシェーディングのせいなのか若干ジャギーがあり、アップ時などに目立つのは残念です。
 また、不満に思えるのが遠景描画がされていないことで、人物やエレメンタル(精霊たちのエネルギー源。街やフィールドに落ちている。)などが遠くにあると描画されないのです。おかげでエレメンタルなどは遠方から見ても発見できず、近くまで歩いていくことで描画されてやっと発見できるようになってしまってます。とは言っても総合的に見ればそんなに欠点は目立つものではないので、世界観に合ったグラフィックを楽しめます。

サウンド
 個人的にこのゲームが気に入った一番の理由はサウンドによるものです。まずBGMが楽器の演奏でとても心安らぐ感じなのがgoodです。音質がかなり良く、おそらく生演奏からの録音じゃないかと思えるほどです。城や街のBGMを聞いているだけで楽しめるRPGってのは今までにお目にかかったことがないですよ 管理人は。
 また、効果音もだいぶ凝っています。まず気づいたのが足音で、足元の材質によってちゃんと音が変わってたんです。木材なら「トコトコ」草なら「ファサファサ」といった具合ですね。さらに音源との距離や方向性が再現されています。暖炉で火が燃える音。見習い剣士が練習で剣を振る音。そういった音が全て方向分けされて聞こえる上に、遠くと近くで音の大きさがちゃんと変わるのです。
 こういったリアルさの再現はあまりゲーム自体に関係ないかと思われるかもしれませんが、このリアルさによってポポロクロイスの世界をより現実味のある身近な物に感じさせているように思います。

戦闘システム
戦闘画面はこんな感じ。
 意外かもしれないですが戦闘システムとそのインターフェースがよく練られていて、戦闘が楽しめる造りとなっています。
 今までのRPGでは、十字キーで行動を選択して○ボタンで決定するというものが一般的だったと思います。しかしポポロクロイスでは行動をする上で必要となる情報を区切り、段階的に入力させることでほとんど十字キーを使わずに入力することを実現しています。具体的には「ピノン王子が」(誰が)→「1人で」(誰と)→「攻撃する」(○○をする)といった行動を選択したい場合に、順番に△→△→□ というように入力するのです。(△の部分はキャラクターによって変わります。) もちろん最終的に十字キーで対象となる敵を選ぶ必要はあります。しかしこれによってアクティブバトルにおける同時に複数の仲間が行動できるときのキャラクター選択が迅速にできる上に、画面上に表示されている選択肢と手元のコントローラーとの一体感も増すのです。

 また、気合ゲージというものがあります。これはアクティブゲージが満タンになって行動できるようになった後に溜まり始めるものです。効果はそのゲージが溜まるごとに攻撃力が上がるというものですが、満タンまで溜めても攻撃2回分の威力にはならないのがミソです。「2回分より弱いんじゃ意味ないじゃん」なんて思われるかもしれませんが、雑魚敵との戦闘などでは攻撃1.5回分のダメージで倒せるような敵が多くいます。よりこちらの受けるダメージを減らすために敵が攻撃をするまえに一撃で倒したいというのが人情でしょう。そういったときにこの気合ゲージが重宝するのです。もちろんそのお陰で敵ごとにどのくらいゲージを溜める必要があるのかを熟知する必要があったり、仲間との連携を考えてゲージを溜める必要が出てくるので戦闘における戦略性が増しているのです。

大きな不満
 ここまではたいした不満もないように説明してきたのですが、大きな不満が2つあります。それはカメラワークの悪さとローディング時間の長さです。まずカメラワークですが、キャラを大きく映し過ぎな上に上から見下ろすような角度から見ている状態なので、近くしかよく見えず周りの地形などがかなりわかりにくいです。おかげで似たような場所の多いダンジョンなんかではよく迷います。
 次にローディングの長さについてです。これはかなり極悪です。まず戦闘に入ると5〜10秒くら待たされていると思います。(体感なので大体です。)その間はピノン王子などのどアップポーズつけを眺めたりするようになってます。で、さらに戦闘中に攻撃するたびに読み込むんですよね・・・。こっちは0.5〜1秒くらいですけど。しかも敵の出現率が高いものだから戦闘システムが面白いとは書きましたけどいい加減嫌になってくることもあります。ちなみにBBユニットのHDDへのインストールが可能らしいので、必須なのかもしれません。管理人は試してないのでどのくらいの読み込み速度の向上が望めるのか知らないですが。

総評
 かな〜り長いレビューになってしまったので、総評に短くまとめておきますね(^^;
 かなり世界観がしっかりとしたゲームでのんびりとした平和な雰囲気が楽しめるゲーム。少し子供の頃の思い出に浸りたいような大人にオススメです。(もちろんお子様OK) また、そういった雰囲気作りへのこだわりがグラフィックやサウンドなど随所から感じられ、そのおかげでよりこの世界を身近に感じさせてくれています。
 ストーリーが結構ベタなんですが、意外にも戦闘システムのできがよく、楽しんでゲームができる反面 カメラワークが悪かったり戦闘のたびにローディングが長かったりもします。しかしそういったところを加味しても十分に魅力的な作品なので、管理人もそうでしたが偏見を持たずにプレイしてみて欲しいです。

(C)Sony Computer Entertainment Inc. (C)Yohsuke Tamori


裏部屋では短時間プレイしたゲームのレビューを勝手にやっています。
短時間しかやっていないので見当違いなレビューの可能性もありますがご了承ください。







GT