思考
悪いほうに考えると悪いほうに行く。
果たしてそうなんだろうかと最近素朴な疑問を持つ。
何か問題が起こったとき、マイナス思考で悪い方向に
考えてしまうことがある。
誰でもマイナス思考になってしまう時はある。
特に複数の問題が重なって起こった時には、
自分にとって何もかもが悪い方向に進んでいるように思えてしまい、
なかなか良い方向には考えられなくなる。
マイナス思考に陥ると、全てをネガティブ(否定的)に
受け止めてしまうようになる。悪循環だ。
では、プラス思考で良い方向に考えるようになれば
その問題は良い方向に向かっていくのだろうか。
それは違うと僕は思う。
まず冷静にその問題を受け止めて直視し、自分なりに
何らかの対処方法を見つけようと働きかけていくこと。
そういう前向きの行動が良い結果を導き出すことに
繋がるということであって、ただ単にプラス思考になったから、
良い方向に考えたから、良い方向に向うわけではないと思う。
良い方向に向かうように問題に取り組んでいこうという
頭の切り替え、自分で対処できる問題に対して、積極的に
何らかの対策を施そうという前向きの行動を起こすこと
=ポジティブになることなくしては、物事が勝手に
良い方向に進んでいくことはない。
単に良い方向に考えて物事が良い方向に進んでいくとしたら、
悩みを抱える人も不安を抱える人も、誰一人として
いなくなるんじゃないだろうか。
自分で対処できる問題に対しては、自分が前向きに
取り組まない限り、根本的な解決にはならないのだと思う。
ただ、世の中にあるのは自分で対処できる問題ばかりではない。
悲しいかな思わぬところで、自分の気づかないうちに、
自分の力ではどうにも解決できない問題が自分の予期せぬ
ところで起こってしまう時がある。
そういう問題は、自分の不安となって現れるか、
悪い予感となって現れたりする。
人も動物。そういう前触れを感じるのは本能的に
自己防衛しようとしているからなのかもしれない。
自分の考えの及ばないところで起こってしまう問題に
対する不安や悪い予感は、悪い方向に考えなくても
悪い方向に進んでいくものではないかと思う。
自分にとって良いことではないからこそ、不安や予感として
感じとれてしまうのではないかと僕には思える。
そういうことを良い方向に考えて悪い方向に行っていないように
思えるのは、ただ自分が気にしないようにしているだけか、
良い方向に考えることによってその原因から目を逸らしているだけか、
そんなふうに思わされているだけにすぎないかもしれない。
不安や悪い予感はないに越したことはない。
だけど、その根本的な原因や理由が取り除かれない限り、
こういった不安や悪い予感はなくならない。
不安を感じてしまうのは、不安にさせられるような原因が
どこかにきっとあるからだよね。
悪いほうに考えれば悪いほうに行くというわけではない。
悪いほうに考えなくても悪いほうに行くことは行く。
自分が前向きに問題に取り組んでいかなければ、
ただ良いほうに考えただけでは何も解決しない。
前向きになるということは、ただ単に「良いほうに考える」
という意味ではないんだな。
「良いほうに考える=プラス思考」にとどまらず、
「前向きに問題に取り組む=ポジティブ思考」で
いられるようになりたいものだと思う。