僕の鬱の発症と症状
僕が最初に病院の心療科に行ったのは4月22日だった。
病院に行ったきっかけは、前夜に軽いリスカをしてしまい怖くなったから・・・。
その前から精神的な浮き沈みが激しいときは何回かあった。
あとは不眠。寝つきが悪く熟眠感がほとんどなかった。
それでもまだその頃は時々身体がだるいことはあっても仕事には行けていたし、
引越しの手伝いにも行ったりと、そんなに疲れを感じるほどでもなかった。
それが、訳もなく急に泣き出したり死にたくなったりするようになり、
突然襲ってくる不安になんでそうなるのか自分でも自分がわからなかった。
彼女が遊びに来るというメールに「ヾ(●⌒∇⌒●)ノ わーい」と喜んで
返事を返していたかと思うと、その少し後には気分が落ち込んでいたり、
急に不安になって訳もなく泣いてしまうことが次第に多くなって、
そのことに苦しみを感じるようになっていた。
そんなふうに訳のわからないまま急激に落ち込んでしまう精神状態に
自分自身がついていけなくて、そんな自分がイヤで自責の念に駆られて
自分を追い詰めてしまったり、そんな自分がダメ人間になっていくように
思えて余計に自責してしまい、さらに自分で自分を追い詰めてしまうような
悪循環を繰り返したり、そんな日々が次第に増えていくようになった。
そんな時、僕は初めて軽いリスカをしてしまった。
死にたかった。でも軽いリスカで死ねないのはわかっていた。
ただ、この苦しい胸の痛みを忘れるための傷、この自分の抱いている苦しみから
救って欲しいというSOSだった。
病院の心療科に行って鬱と診断され薬をもらうようになった。
それでも状態はあまりよくならなかった。
不安、自責、追い詰める、突然の涙・・・急激な精神状態の落ち込みは
相変わらずというより、次第にひどくなっていった。
唯一、睡眠薬で眠れるようになったことくらいで、仕事の時でさえ
訳もなく泣いてしまったり(見られないようにしていたけれど)、
何度か薬を変えたり量を変えてもらったりしたけれど、症状はかえって
ひどくなるばかりで泣き出すと号泣してしまうほどまでになっていた。
もうそうなると感情のコントロールはきかない。ただ不安と悲しみがあるだけ。
そんな状態だった。
不安と悲しみがどこから来るのか、それさえわからなくて苦しかった。
鬱についてネットを彷徨った。鬱の原因、症状、薬のこと、良くなるには
どうしたらいいのか、そんなことばかり求めて・・・。
鬱になる原因。原因となる性格に僕はほとんど当てはまっていた。
そして原因となる状況にも最も当てはまるものがあった。
「喪失感」
今年1月、父が亡くなった。その後しばらくの間は、いろんな手続きや
納骨までの準備などで慌しくしていたけれど、唯一の肉親がなくなってしまったこと、
自分には家族が誰もいなくなったという現実が悲しくて寂しくて仕方なかった。
父が亡くなれば僕は天涯孤独の身になってしまう・・・。
それは父が亡くなる前からわかっていたことではあるけれど、
僕にとっては父が亡くなる前からの大きな不安だった。
さらに、大切な人を一人一人失っていった僕の心の中には、
「僕の大事に思っている人、愛している人はいつかいなくなる」という不安が
絶えず根付いていて、そのことにずっと怯えていた。
父が亡くなったことは僕の不安を現実のものにする大きな出来事であったと同時に、
僕の心の中に根付いていた不安をさらに大きくするものだった。
そして、母を亡くしてから今まで、父のことに一人で一生懸命になっていたことから
開放されたことで、僕の心にポッカリと穴が開いてしまった。
父を亡くした喪失感や不安感から来る寂しさや悲しみ、一生懸命の対象となっていた人を
失ってしまうということは、こんなにも心を虚しくさせるものなんだなと初めて知った時・・・。
納骨や香典返しの手配も終わり、生活が落ち着き始めた3月半ば頃から、
僕の寂しさや悲しみ、不安は次第に大きくなっていった。
この家に一人でいるのがイヤだった。父は施設に入っていてもう一緒に暮らしている
わけではなかったけれど、「父がいるから・・・」ただそれだけで僕は必死にこの家と父を
守ろうとしてきたし、寝たきりでもう何も自分でできない父でも僕の心の支えだった・・・。
僕の精神状態はこの頃から壊れ始めていたんだと思う。
仕事の時でも泣いてしまうようになってから、仕事を休むことが増えていった。
朝から泣いてしまって仕事に行けない。身体がしんどくて仕事に行けない。
それも次第に悪い方向に向いて行った。
休んだら休んだで、好きな仕事なのに行けない自分が仕事をサボっているように思えて
自責し罪悪感でいっぱいになる。
だんだん自分がダメ人間になって行くように思えてしまう。
ただもう布団の中にうずくまって泣くだけ。
最終的には「死にたい」気持ちでいっぱいになってしまう。
だからといって死ねるほどの力もない・・・。
鬱の人というのは、鬱が治りかけのときのほうが自殺する確率が高い。
ひどい鬱の時は死ぬ気力もないかららしい。入院してる人の中には、
自殺したいからわざと完治したように元気に見せかける人もいるという。
僕も何度も「死にたい気持ち(希死念慮)」に襲われてきてる。
それは突然にやってくる。普通に車を運転していて急に泣き出して
「死にたい、死にたい」と口走りだすことだって何度もある。
普通に平常心でいるようでも、ふとした瞬間に泣き出してしまう。
笑っていても一人になった時に泣いていたり・・・。
そんな自分自身が自分でも一番辛い。
そんな状態だった6月4日、岡大の精神科・神経科に病院を変えた。
GIDで診てもらっていた主治医の先生に診てもらうことにした。
「思い」にも書いたけど、僕の不安がGIDにも絡んでるようだったから。
それに、その先生はGIDだけでなく鬱病も専門だったから・・・。
その頃はもう仕事を休みがちになってて、次第にイライラすることが多くなってきていた。
僕は元々あまりイライラするほうではなかったけれど、仕事中の人の会話や
物音にイライラしてたまらなくなるようになっていた。
仕事中にそれが気になりだすと、頭を抱えるようにして仕事をしていた。
イライラを我慢しているのが辛くて泣いてしまったこともある。
そんなイライラを感じ始めてから、僕は特定の人以外の人と顔を合わせるのも
口を利くのもダメになり始めた。
全然知らない人はそれほど気にならないけれど、職場の人や近所の人とは
あまり顔を合わせたくないし、口も利きたくない。そんな状態になった。
結局その後、医師に仕事に行くのを止められ辞職することになった。
○大に行きだした当初は、前の病院のと同じ薬を出してもらっていた。
でも、あまり効き目がなくてその後、大幅に薬が変わった。
薬も量も次第に増えていった。でもやはり自責したり罪悪感に駆られたり、
自分を追い詰めたり泣いてしまったり、死にたくなるという状態はあまり変わらなかった。
一時のすごく寂しくてたまらなかった気持ちが少し和らいで良くなったくらい・・・。
自責したり罪悪感に駆られたり、落ち込んだり自殺願望が起きたり、
無気力になって動けなくなったり、逆に焦燥感を感じたりというのは、
鬱の典型的な症状で、僕の場合、元々の性格に自責しやすく罪悪感にかられやすい
といったところがあるので、鬱になってからそれらの症状が余計に強く出てしまい、
自分自身をさらに苦しめる結果になっている。
○大に行き始めて2ヶ月が経った頃、主治医から「鬱が長引いてる」と言われた。
それは僕の症状が相変わらず変わらないからだ。
甲状腺の機能も調べるために採血をしてもらったけれど、特に異常なし。
普通の抗鬱剤だけではなくて、「長引いてる人につかう薬」を処方された。
「鬱が長引いてる」その言葉だけでも僕にはショックだったし、また薬が増えたことも
ショックだった。今飲んでるのは全部で1日に17錠。薬漬けだと自分でも思う。
一度激しい頭痛が起きて嘔吐して以来、胃の調子もあまり良くなく、
柔らかいものとか麺類でないと食べられない。食欲もなくはないけど、あるとは言えない。
「何か食べないと」という義務感で食べてる感じ。
薬を飲まないといけないから食べないといけないなって思う・・・。
そうじゃなければ、たぶん何日も食べずにいるかもしれない。
仕事を辞めてもなんやかんやと考えなければならないことがあって、
のんびりボーッと過ごすという鬱の治療に、なかなか専念できなかった。
やっとボーッとできるようになった今、ボーッとしてると涙が出てくる。
いろんなことが頭の中をグルグル回って、また鬱症状が出てきてしまう。
急に泣き出す、自責が始まる、罪悪感に駆られる、希死念慮が起こる、
こんなふうに鬱がひどくなってしまったのは自分のせいだとさらに自責する。
何もかも自分のせいだと自責する。この悪循環を繰り返す・・・。
今の僕はこんな感じです。
鬱は心が弱いからなるんだと思っていました。でも、心が強いがために
ストレス環境下に長い間いることができて、そのため無理をしてしまって
脳内物質のセロトニンという物質が不足してきて鬱になってしまうということらしいです。
僕の場合も十数年という長い間ストレス環境下に確かに置かれていました。
そのときは自分で自覚していなくても今はそう思います。
でも、やはり僕の場合の一番大きな原因は「喪失感」だと思います。
それに伴う不安感や元々の僕の性格が余計に強く症状となって出てしまう。
頭ではわかっていても感情のコントロールが効かなくなるのが鬱なんです。
苦しいです。死んだほうが楽になれるって思ってしまいます。
病気で余命のない人にあげられるもんなら僕の命をあげたいくらいです。
僕なんかいなければ・・・、僕なんかいなくても・・・、そんなふうにしか思えなくて、
また、そんな自分がイヤで自分を責めて・・・。
時々もう治らないんじゃないかと思うことがあります。
でも、あきらめなければ・・・ですよね。孤独な戦いですが・・・。
今の素直な気持ちは「辛くて死にたい」です。毎日そう思って泣いてしまいます。
死にたくても死ねない自分がイヤで責めて泣いてしまいます。
鬱になったことのある人でないとわからないかもしれません。
鬱々として生きていることがしんどくて辛くてたまりません。希死念慮がつきまといます。
夢も希望も今は考えられません。それもこんな自分のせいだと思っています。
1ヶ月近く微熱が続いていて相変わらず立ちくらみもひどく、身体がだるいです。
あきらめずに病気を治したいという気持ちはありますが、
この孤独な戦いに勝てるかどうか、いつここに戻ってこれるかどうか約束はできません。
みなさん、ごめんなさい。それから、今までありがとう。
(注:これはHP閉鎖前に書いた最後の「思い」です)
−参考−
鬱になりやすい性格
社交的、親切、善良、温厚、明朗、活発な反面物静か、気弱、
几帳面、仕事(勉強)熱心、凝り性、強い義務や責任感、徹底的、
正直、生真面目、完壁主義、秩序を愛す、他人との円満な関係を尊ぶ、
律儀、綿密、小心、正確、仕事好き、融通性がない、献身的、
人と争えない、頼まれると断われない、など。
ストレス(鬱のきっかけ)となるようなこと
喪失体験、過労、環境の変化、対人関係、経済問題、精神的打撃、
緊張解消、病気・怪我、女性特有の事柄、など。