病気系

心の中編


昼間の明るさより、夜のほうが好きなあなたへ。




あなたの心は不安とストレスをためていませんか。

パニック 障害(発作性不安神経症)



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突然はげしい動悸、めまい、不安感に襲われ、立っていられなくなる・・・・
今にも死んでしまいそうな恐怖感が全身を襲ってくる。

こんな急性不安発作が、前触れもなくおそってくるのがパニック障害である。

このような症状をもつ人が百人に三人はいるという。


パニック発作は、強い不安と恐怖、そして下に示す症状のうち四つ以上が突然出現し、10分
以内にピー
クにたっする発作である。

・心臓がドキドキする
・冷や汗をかく
・身体や手足のふるえ
・呼吸が早くなる
・息がつまる
・胸の痛み、または不快感
・吐き気、腹部のいやな感じ
・めまい、頭が軽くなる、ふらつき
・非現実感、自分が自分でない感じ
・常軌を逸する、狂うという心配
・死ぬのではないかと恐れる
・しびれやうずき感
・寒気またはほてり(貝谷久宣著「脳内不安物質」 ブルーバックスより)


パニック障害では、このような症状の発作がふいに始まり、強い症状のため立っていられなく
なり、病院
にかつぎこまれることもある。しかし、ピークを過ぎると発作はおさまり、病院で検査をしても異
常が認め
られない。このため、自分自身でも理由がわからず、「何の病気なんだろう?」とひとりで悩ん
でしまうこと
が多い。

多くの場合、このような発作が繰り返し起こるため、
「また発作が起きるのではないか」という「予期不安」とよばれる不安を持ち続け、
「広場恐怖症」などをひきおこすこともある。

「広場恐怖症」とは、発作が起きたときに逃れることが難しい場所、助けをすぐに求められない
ような場
所を恐れるもので、電車やバス、エレベーター、狭いへや、窓のない部屋、などが恐怖の対象
としてあげ
られる。このような場所にいることをパニック発作を経験したことのある人たちは非常に恐れ
る。

パニックを引き起こす原因はさまざまであるが、血中の炭酸濃度の増加、ノルアドレナリン性
神経細胞の
過敏など、脳の機能の異常によってひきおこされることは明らかである。
また、パニックが起きたときの恐怖、パニックがまた起きるのではないかという恐怖などによっ
て特定の
場所にたいして恐怖の感情を学習してしまい、神経がますます過敏になってしまうという悪循環
を生むこ
ともある。

これらの悪循環を断ち切るには、神経を静め、落ち着いた状態になるように体質を変えてしま
うことであ
る。

治療法としては、薬をもちいるものと、行動療法などがある。
薬を用いた療法は、迅速かつ確実であるが、根本的な治療ではない。
行動療法はその効果がながく持続するという利点がある。そのため、実際の治療の現場では
薬と行動
療法のふたつを組み合わせ、より効果の高い治療を行っている。


不安はすべての精神障害にともなう。が、不安神経症では不安が単独の症状としてあらわれ
る。

精神病と大きく違うところは、妄想や幻想が現れたりせず、現実生活において、空想と現実を
はっきり区
別することがでてきる点である。
パニック障害といわれる急性の不安発作は、不安神経症の基本的なものである。


はっきりした理由も無く続く不安感と恐怖に、理性的な思考が止まる。まわりのものがスーッと
現実味を
なくしていく感じ、他人とのかかわりが実感できないなどの体験もある。

 慢性的な不安・・・・症状は急性の不安発作と似ているが,激しくはなく,期間も長い。数ヶ月
つづくことも
ある。緊張と不安、神経質、くつろげないという気持ちをいだく。頭痛や不眠、いつも疲れてい
る、というよ
うな体の症状がでてきたりする。人といてもくつろげないので、疲れて集中力がきれたり、作業
がはかど
らなかったりする。

このような慢性的な不安は、軽いが長く続く。不安症状は年をとってくると、だんだん軽くなって
くることが
多い。

治療は、信頼できる医師に心理的な支えとなってもらい、症状の軽減をはかったり、瞑想、催
眠などの方
法でリラクゼーションをはかる方法などがある。また、薬物療法として、ストレス反応を低下させ
る薬物を
投与するなどの方法がある。






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恐怖症



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本来は恐怖の対象とならないようなものにたいして、非現実的または過剰な恐怖を抱くもの。
人口の約1パーセントがこれにかかっているといわれ、18歳以上の神経症患者の約5パーセ
ントを占
めるといわれる。
恐怖の対象を思い浮かべるだけで、不安になったり恐怖感が増し、パニックを引き起こしたり
する。そ
のため、恐怖の対象を避けようとして、日常生活に制約ができたりする。

たとえば、エレベーターのような個室に不安や恐怖を覚える人は 、エレベーターに乗ることを
極力避けよ
うとし、その結果エレベーターに乗れなくなってしまう。

単一恐怖

社会恐怖や空間恐怖以外の対象に理性的でない恐怖をいだくもの。恐怖障害としては、かな
りありふ
れたもので、だれでもひとつやふたつ、このような恐怖の対象を持っているものである。たとえ
ば幼児期
には、暗闇や動物をわけもなく恐れたりする。成人では、高所恐怖症や閉所恐怖症などがこれ
にあた
る。このように、ある特定のものにたいして理由なく恐怖をかんじる。
日常でそんなに遭遇しないものが恐怖の対象である場合には、それほど日常生活を営むのに
は困ら
ない。深刻な能力障害も起きない。

空間恐怖

空間恐怖では、公衆の場や群集の中にいることへの恐怖を抱く。これは、恐怖障害の中で最
も多い。
恐怖の対象を避けようとして、行動が制限されることが多い。
どこかの公衆の場でとつぜん恐怖発作がおきることもある。すると「また発作が起きるのでは
ないか」と
いう予期不安が生まれ、最初に発作がおきた場所を避けようとする。そのため、安心できる自
宅とその
周辺に行動範囲が制限される。極端な場合、自宅にいないと安心できない。
このような恐怖障害を持つ患者の中には、「だれかとても安心できる人といっしょに行動してい
ると、恐
怖感を抱かずに落ち着いて行動できる」という人も多い。

社会恐怖

他人の存在によって恐怖が引き起こされる。自分がある役割をこなさなくてはならない状況を
恐れる。
公衆の場で「恥をかくのではないか」「困惑するのではないか」という不安にさいなまされ、社会
をさけるよ
うになる。
会食恐怖とよばれる、他人と食事をするのに対する恐怖、顔が赤くなる赤面症などがある。
赤面症の場合、顔が赤くなることに対する恐怖より、「困惑している自分を他人にさとられてし
まうことへ
の恐怖」のほうが大きい。


恐怖症の人は、自分の恐怖心を克服できなくて、うつ的な気持ちになってしまうことがある。
この場合、不安症が消えれば、うつ的な気持ちも一緒に消える。






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うつ病



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うつうつとした気持ちはだれでも経験することですが、その気持ちがどんどん大きくなって生活
に支障を
きたすようになると、「鬱病(うつびょう)」と呼ばれます。



−−目次−−
鬱病の発生段階
認知療法




鬱病の発生段階

@うつ病の初期状態。気分がすぐれず、やる気が起きない。今まで楽しかったことにも興味が
わかず、
学校や仕事も遅刻したり、休みがちになる。「これではいけない」と思って、なんとか勉強・仕事
に精を出
そうとするが、能率が上がらない。

A第二段階。ゆううつな気持ちがさらに増す。不眠になることもある。食欲もなくなり、「自分は
無価値な
人間である」と思い始める。自責の念が増す。

B医学的には最も重症。憂鬱な気持ちが著しく、絶望感をともなう。ぼんやりしているので物忘
れするこ
ともある。被害妄想が強い場合もある。食欲は湧かず、一日じゅう寝たままでいる場合もある。
なにもす
る気が起きないので、かえって自殺の危険性は少ない。しかし油断していると刃物などで自殺
する危険
性もある。

C すこしずつ回復してくるが、気分変動の激しい時期。この時期になると、食欲なども少しず
つ回復し、
言葉数も増えて、周りの目から見ると 病状が回復したかのように見える。しかし実際には気
分変動が
激しいため、その落差から絶望感が強くなり、この時期は自殺の危険性が最も高い。(周囲の
人も 鬱
病の回復の兆しが見えたためにアフターケアを怠りやすい)

D気分の揺れはあるが、 その度合いは少なくなり、食欲、睡眠、疲労感、意欲などすべての
面において
回復してくる。自信も出てくる。しかしまだ疲れやすく、ここで一気に仕事などを再開すると鬱病
を再発す
ることもある。



うつ病は、まわりの人にとっては「怠けている」と見えてしまいがち。ここでむやみやたらに「頑
張って」「し
っかりして」と励ますと、病状がさらに悪化することがあります。しかもうつ病は真面目な人がか
かりやす
い病気。そのため うつ病にかかった本人が一番罪悪感を感じ、「これではいけない」と自分を
責めてし
まっています。決して自分を責めず、少し休養するくらいの気持ちでゆっくりすることが必要で
す。


認知療法 

うつになると、現実の認知が歪められてしまいます。「すべてをカンペキにやらなければならな
い」「いつで
も明るく振舞っていなければならない」などという極端な考えで自分を追いつめてしまっていま
せんか?ま
ずはその歪みパターンに気がつくことが大切です。

1 「全か無か?」思考

物事を「全か無か」「白か黒か」という二通りの方法で考えてしまい、中間を考慮しない。少しで
も失敗して
いると「すべてがダメだ」「なにもかもおしまいだ」という極端な判断を下してしまう。
すべてのものごとはこのように割りきれるものではなく、いいところ80%悪いところ20%のよう
にあやふ
やな割合で成り立っているのだが、そこにまで考えが及ばなくなってしまう。「全か無か?」思考
に陥る原
因には、完全主義が根底にあることが多い。

2 心に色メガネをかけてしまう

うつ状態になると、自分が関心を持っている悪いことにばかり目が行ってしまう。こうなると世界
は悪いこ
とでいっぱいになる。
過去を振り返っても失敗したことばかりを思い出し、人間関係でも少しでもうまく行っていないと
ころがあ
ると、それがすべてであるかのように感じ、「自分はひとりぼっちだ」と思い込む。単に自分が
悪いところ
だけ見ているにすぎないことが自覚できなくなってしまう。このように物事の考え方に柔軟性が
なくなって
しまうのもうつ状態の特徴である。

3 心の読みすぎ

わずかな根拠から、相手の心を勝手に推測し、事実とはまったく違う結論を下してしまうこと。
たとえば落ち込んでいて「自分がバカにされているのではないか」と思うと、誰かがひそひそ話
をしている
だけでも「自分の陰口を言われている」などと一方的に傷ついて、すべてが嫌になってしまう。
この背景には、他人の評価を絶対的なものとしてしまう思考の歪みも関係している。これがあ
ると他人の
評価によって自分の価値が上下してしまうので、動揺し、他人の評価を気にしつづけることに
なる。普通
は、他人の評価も受け入れつつ、自分の良い点もみとめていく、という他者評価と自己評価の
両方を尊
重していくものである。

4  拡大解釈と過小評価

自分の悪い点が大きく見え、良い点は少なく見積もってしまう。「自分は悪い点もあるけれど、
こんな良い
点も持っている」という柔軟な考え方ができなくなってしまう。また他人のいいところばかりが大
きく見え
て、劣等感を持つ。

5 感情的決めつけ

「自分がこう感じているのだから、現実もそうであるに違いない」と思い込んでしまう。絶望感を
感じていれ
ば、「事態も絶望的である」と思い込む。
実際はたいていのことはとりかえしがつくものなのだが、うつ状態にあると、すべてが撮り返し
のつかない
ことであるかのように感じられて ほんのささいな失敗で「絶望的」「絶体絶命」のように考えてし
まう。

 

これらの考えに囚われたら、「その考えは事実と合っているだろうか?」「今が最悪だと考えて
いるが、本
当に最悪なのだろうか?もっと最悪な事態だってあるはずではないか?」「このままだと大変だ
と思って
いるが、本当にそうなのだろうか?」と、自分の認知の歪みを正し、合理的に考えていくことが
大切です。

認知療法については
「いやな気分よさようなら−自分で学ぶ抑うつ克服法」(デビツド・D・バーンズ/野村総一郎他
訳/星和
書店)
「『うつ』を生かす−うつ病の認知療法」(大野裕/星和書店)
などを参照に・・







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対人恐怖



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人前にでるとあがってしまう。緊張してしまってふだんの自分が出せない。

このような対人恐怖、対人緊張と呼ばれる症状は、日本人には多いようです。
初めての場所や、人に会う場合は多少の不安と緊張が伴うのは普通のことです。しかし、それ
が度をこ
すと、日常生活に制限ができてしまったり、行動範囲が狭まったりします。
赤面症

対人恐怖のなかでももっともポピュラーなものでしょう。実際は顔が赤くなることを恐れるので
はなく、顔
が赤くなって「動揺している自分」をさとられることを恐れているようです。

抑えようとすればするほどますます赤くなってしまったりして、焦ります。

「ええーい、赤くなってしまえ」
というような開き直った気持ちで構えていると、そのうち治ってきたりします。

そうは言っても、現実には緊張が大きくてなかなか開き直れないですね。そんな場合でも、
「あ、また赤く
なっているなあ」と認識し、まず自分の感情を素直に感じ取ってみることです。体と対話する、と
よく言わ
れますが、まず自分の感覚とむきあってみる。これが赤面症のつらさを軽減する第一歩です。

それから、「顔が赤くなるだろう」ということをあらかじめ予想し、顔が赤くなることを祈ってみる
のも手で
す。赤くなるのを本気で願っていると、逆に赤くならないものだし、仮に赤面してしまっても焦り
が少なくな
ります。
最初はむずかしいと思いますが、やってみる価値がある方法だと思います。

表情恐怖

自分の表情がヘンなのではないか、と思い、顔の表情がギクシャクしてしまったり、顔面蒼白
になる。こ
れも無理に緊張を抑え、人前で自然に振る舞おうとして起きる。おびえたような顔になる。

視線恐怖

他人の視線を恐れる。そのため、大勢の人がいる場所にいけなくなったり、人をまともに見る
ことができ
ない。すれちがう人との視線の行き場に困って、ぎこちない行動をとってしまったりする。

会食恐怖

人と食事する席で緊張してしまい、食事をとることができない。レストランで食事することができ
なくなった
りする。

このほかにも、人前で文字がかけない、自分の体から臭いがするのではないかというものな
ど、対人恐
怖にはさまざまなパターンがあります。これらの恐怖を持っていると、人をさけて行動するよう
になりま
す。また、行動範囲が制限されてしまいます。


なぜこのような恐怖症を持ってしまうのか?という理由は、人によってさまざまです。生い立ち、
環境によ
って作られた思い込みやマイナスイメージかもしれません。

対人恐怖やパニック障害を持っている人は、頭で「こんなんじゃいけない」と分かっていても、ど
うすること
もできないという人が多いと思います。突然「明日から緊張するのを止めてみよう」と考えても、
うまくはい
かないでしょう。
ゆっくりと自分なりに原因をつきとめていくことが根本的な治療につながると思います。











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