『風邪のホントの原因は・・・?』
その1
「梨花、大丈夫かしら?」
面取りを済ませた大根を鍋に放ちながら、結花はふと考える。
風邪をこじらせた梨花が、病院に行っているのだ。
「でも、ゆーすけくんまで連れていくことないじゃない。
ゆーすけくんに風邪がうつったらどうするのよ・・・・・・」
心配そうにため息をつき、ふと窓の外を眺める結花。
窓の外にはのんびりと鰯雲が流れている。
■ ■ ■ ■
「ゆーすけくぅん。梨花もうだめぇ。ねえ、おんぶしてぇ?」
梨花は道路にぺたんと座り込むと、優介の顔を見上げるようにお願いしてくる。
「梨花ちゃん、もうすぐじゃない。後ちょっと歩けば病院だよ」
この頃梨花のお願い攻撃にも慣れてきたのか、優介は案外素っ気なくやり過ごす。
「いやぁ、ゆーすけくん梨花のこと嫌いなのね?
梨花の風邪がうつるって近づきたくないんだわ。
・・・こんなことなら、梨花死んじゃえば良かった・・・」
(おいおい、大げさだなぁ梨花ちゃん)
やれやれと、梨花に手をさしのべる優介。
「ほら、じゃあ一緒に行こう。僕が連れていってあげるから」
「引っ張るだけじゃダメなの。梨花もう疲れちゃったもん。
おんぶしてくれなきゃ、いやぁ」
道ばたで駄々をこねている梨花と、隣で弱って突っ立っている優介とを交互に見比べて、
通行人がくすくす笑いながら歩いていく。
(まいったなあ、しようがないな)
「梨花ちゃん、さあどうぞ」
優介はむこうを向いてしゃがみ、両手を後ろに向ける。
「きゃ!ゆーすけくんってやっぱ優しー!」
嬉々として優介の背中にへばりつく梨花。
背中に当たり広がる緩やかな圧迫感が、梨花の双乳の柔らかさを物語る。
(!?)
「り、梨花ちゃん?」
「うふ、わかっちゃった?」
ポッチリとした二つの豆粒が優介の背中に押しつけられている。
「そう、今日はノーブラなの。
その方が診察も早いでしょ?」
こともなげに話す梨花は、ますますぎゅっと胸を押しつける。
「駄目だよ梨花ちゃん。途中で買ってあげるから」
「え、ほんとっ!嬉しいな、梨花初めてプレゼントしてもらっちゃうんだぁ」
熱のためかいつもよりはしゃいでいる梨花。
「ほらゆーすけくん。だったらデパートめがけてGOよ!」
悪戯っぽく優介のお尻をたたいてせかす梨花。