『珈琲貴族』

フランソワーズ・ポエシャン 作


貴族が街にやってきた

三十人の衛兵と十六万人の変態を連れて


阿波踊り風のダンスをしつつ、やってきた


立ち止まったのは一軒の喫茶店

「喫茶・まいうー」

ぽちゃのウェイとレスと激ぽちゃのマスターは苦笑いをして

塩をぶんまいてる


かぴかぴの貴族は珈琲を注文した

「月のない夜のようなブラックなコーヒーをあなたに」

ぱっと赤くなるぽちゃのウェイトレス


300杯目で貴族の魂胆を見破った・・・


激ぽちゃのマスターは利根川のような長いレシートを
ぽちゃのウェイトレスに渡し、西田敏行のような笑顔で
400回ビンタした


満足した貴族は、ジェットエンジンをつけたスニーカーで
街を離れた


ムーンウォークでスイスイと・・・


『メガネ』

フランソワーズ・ポエシャン 作

メガネをかけたおさげのあの子

かわいい 超かわいい


ずっと気になっていた鼻の下のほくろ

鼻くそだった

かわいい ブスかわいい


酢飯のような香りを撒き散らし
愛を告白しようとしたぼくを

ロボットダンスで無視しつづけたおさげのあの子

かわいい 森山良子みたい


夏休みの宿題に
タガメのおいしい料理法簡単レシピを
書いてきたおちゃめなあの子

ぼくのかわいいプチデビルさん・・・



『おねえちゃん』

フランソワーズ・ポエシャン 作

もてたい もてたい もてまくりたい

そう 悪魔ディアマンテスにお願いをして
五寸釘を右乳首に打ったぼくのおねえちゃん

翌日願いがかなった

脂ぎった男たちがおねえちゃんの身体を求めて
やんややんやと集まってくる

こわい、こわいわ・・・でも、快感

鉄仮面をつけた巨大な男がおねえちゃんにキスをした

ブス専なの? でも、いいの・・・

翌々日、鉄仮面の男の家族と初対面
全員指名手配犯だった

逃亡先の台北で悪魔儀式な結婚式を挙げた
泣きじゃくって喜ぶおねえちゃん

ありがとうお父さん ありがとうビッグマム
産んでくれてサンキューね・・・

生まれたての子ヤギと落合の息子をいけにえに
宴は朝まで続いた

フォーエバー ぼくのおねえちゃん
フォーエバー マイビッグシスター

『家族』

フランソワーズ・ポエシャン 作

ひさしぶりにあった家族は
全員フル装備

右手にバズーカ
左手に小判

用意はできている

ゴー ア○ガン

上野駅で即逮捕
親父はバズーカ乱射

ぼくたちは天使じゃない・・・
ぼくたちは天使じゃない・・・


おばあちゃんの計らいで
許婚のあの子と
5年にわたる二択恋愛

結婚するか生き埋めか

最後のカードはドクロマーク


薄れゆく意識の中
聞こえてきたおばあちゃんの言葉

チンポ イン マイライフ

ぼくたちは聖者じゃない・・・
ぼくたちは聖者じゃない・・・