2003年新潟県スケート連盟会長杯
フィギュアケート・フリースケーティング大会

2003.3.7(金)

2003県大会結果

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試合総評

★まだ調整段階のプログラムが多い中で、「北日本へ向けてこのジャンプに挑戦するんだ」という気迫を感じさせてくれる演技を見せてくれたのは、ジュニアB以下の選手がほとんどだった。
上位級のクラスに出場した選手達も初心を忘れずに、もっともっと挑戦する姿勢を見せてほしかった。
今大会、男子では
初級としては完成度の高いジャンプとスピンで見せたCクラスの渡辺英斗さんと、女子ではトリプルに果敢に挑戦し続け最後までスピードが落ちなかった丸田さつきさんの滑りが特に光っていた。


クラス短評

★男子ジュニアCクラス
昨年の県大会は柾木が優勝、12月の近県大会は金塚、そして今回は渡辺と、3名が切磋琢磨し合いながら順調に伸びてきている。これからも楽しみな3名の演技だった。
総評でも書いたが、シングルアクセル、ダブルサルコウを成功させ、回転不足ながらダブルループも立ち、そしてそれ以外のシングルジャンプを全部成功させ、またスピン等でもしっかりとした技術を見せた渡辺英斗が文句なしの優勝であった。唯一課題をあげるとすれば、スピードである。そして笑顔があったならもっと観衆を感動させることができただろう。
2位になった柾木太貴はスピードと高さのあるジャンプを見せたが、チェックの抑えの姿勢にもう少しバランスと粘りがあればと感じた。1つ目のアクセルは残念ながらコンビネーションと取ったジャッジとステッピングアウトと取ったジャッジとに意見が分かれた。誰が見ても成功とわかる質の良いチェックを早く覚えてほしい。
3位の金塚恭平はシングルアクセル、ダブルサルコウと非常に質の良い踏切をしている。残念ながらスピードを活かしたジャンプとはなっていない。今の踏み切り〜空中姿勢に、スピードを活かせるエッジワークが得られたら今後が楽しみである。やはりそのためには滑りの部分をもっともっと良くしていく必要があるだろう。スケーティングを頑張ってほしい。


★女子ジュニアCクラス
益田万里香が怪我のため棄権となり、残念ながら4名で争うこととなった。伸び盛りの選手たちの演技は見ていて非常に楽しく、また点数をつけるのが非常に難しかった。
優勝した長谷川妹子は質の良いアクセルジャンプを2回成功させ、またしっかりとした軸と回転数があったレイバックスピンを見せ、全ジャッジから1位をもらった。しかしながらダブルジャンプに関しては、素早く非常に綺麗な回転軸を作ることが出来るということにまかせっきりで、しっかりとした踏み切り動作が無い。この点を改善すればもっともっと伸びるだろう。
2位の大関ひかりは非常に質の良い踏切から高さのあるジャンプを飛んでいた。高さのあるアクセルを成功させたが、腕を締める位置が不安定なことから着氷までの間に空中でバランスを取りづらそうなのがジャッジからもはっきりわかってしまう。正確な軸を素早く作る練習をしてほしい。ジャンプシットスピン、コンビネーションスピンとどちらも質がよく、全体のバランスは非常に良かった。
3位の星可菜枝はビールマンスピンを取り入れたスピンが非常に良かった。練習ではもっと良いスピンができていたようなので、ジャンプばかりにとらわれず得意のスピンをもっともっと磨いたらどうだろうか。ジャンプに関しては、踏み切りの時点で振り回す動作が強く、その遠心力に負けて正確な軸を作れず、結果として回転不足で終わっている。正しい踏切と軸を今のうちにしっかり身に着けてほしい。
4位の荒井彩香はルッツジャンプまでの5種類のシングルジャンプをスピードに乗った正確な踏切から着実に成功させていて好感が持てた。しかし、スピンでのミスはいただけない。12月の近県大会からの成長度でいったらば、このクラス出場4選手中トップクラスではないだろうか。空中での姿勢をもっと安定させて、アクセルやダブルジャンプへと挑戦していってほしい。


★女子ジュニアBクラス
全体的にミスが多く、男女ジュニアCクラスの持てる力を出し切った演技と比較してしまうと、もう少し頑張ってほしいと感じた。
優勝した高橋菜摘はシングルアクセルとダブルサルコウが綺麗に決まり、やはりミスが多かったこのクラスとしてはそこが勝敗の分かれ目になった。滑りがちょっと弱く、もっと大きく手足を動かしてビバルディの春を体全体で表現してほしかった。スピンの質は良いものがあった。
2位の高橋明日香は練習中に決まっていたダブルジャンプをことごとくミスしてしまい残念な結果だったと思う。しかしながら、4名の中では最もスピード感に溢れ、よく滑っていたと思う。ジャンプシットスピンなどスピンは、絶対にミスをしてはいけない。試合でベストパフォーマンスが出せるよう、メンタルな部分をもっと鍛えてほしい。
3位の伊藤さやかは、12月の近県大会から比べた場合このクラスの4人の中で最も伸びたのではないだろうか。ダブルサルコウ、ダブルループはどちらも両足着地となってしまったが、共に普段は成功するのだなと感じさせるジャンプであったし、スピンについてもジャンプ同様着実にレベルアップしていた。今後が楽しみである。
4位の五十嵐千編はアクセルジャンプに安定感が出てきた。ループジャンプを見ると非常に良くわかるが、回転不足はともかくとして非常に良い回転軸ができつつある。ダブルサルコウの成功も、もう本人が片足で立つという意識を持てば成功しうるレベルまで来ている。より上位に行くには、思い切りの良さとスピードがもっとほしい。


★男子ジュニアAクラス 
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全日本ノービス選手権、全国中学校スケート大会と大きな2つの大会を通して、徐々に『山田孔明』のスケートができつつあるように感じられる。決めのポーズや滑りなどに誰の真似でもない自分のスタイルが表現できてきているように思われる。技術的にもジャンプはもちろん、スピンやステップに飛躍的な進歩が見られ好感が持てた。今大会、課題のダブルアクセル、トリプル等のジャンプは決まらなかったが、それ以外のダブルジャンプを一つもミスせずに滑りきったことは重要である。スケールアップした滑りに見合う質の良いトリプルジャンプを目指し今後も頑張ってほしい。

★女子ジュニアAクラス
全国規模の大きな大会にはまだデビューしていないが、その滑りのスケールの大きさには今回目を見張るものがあった。残念ながら今大会、正確にはジャンプが1つも成功していない(成功はシークエンスのファーストジャンプのアクセルのみ)。しかしながら、ダブルジャンプの質とトリプルジャンプを果敢に挑戦する姿勢は、見ているほうに訴えるものがあった。今回の演技のジャンプが、練習で成功しているジャンプにすべて置き換わったらと考えると(滑りを見ていると置き換わってもなんら不思議は無い滑りをしている)、非常に期待が持てる。北日本ではその力を見せつけてきてほしい。


★男子選手権クラス
新潟県男子第1人者としての貫禄の滑りだった。練習不足からミスは確かに多かったが、決めなければいけないところはしっかり決め、また見せるべきところはしっかりと見せた演技だった。天野先生から作っていただいたプログラムもだんだん自分のものになってきているのが見ていても感じられた。北日本までにプログラムを完全に自分のものにし、3種類のトリプルジャンプとダブルアクセルをしっかり成功させ、来シーズンの東日本Jr、全日本Jr、インターハイに向けて各ジャッジに『本田瑞希』を見せつけてきてほしい。

★女子選手権クラス
フライングキャメルをバックアウトスピンからフォアインスピンにチェンジエッジするところや、スパイラスステップシークエンスでのチェンジエッジと、技術的には非常に高いものをプログラムに取り入れていた。しかし、いつもよりは動いていたが……。残念ながらまだそのレベルである。すべて転んでも、すべてすっぽ抜けたとしても、全力でプログラムを滑りきる練習を積み重ねていかなくては、自分が持っている素晴しい技術や才能を試合で表現することはできない。非常に良いものを持っているのは誰もがわかっていることである。その才能を表現できる肉体と心を頑張って早く作っていってほしい。


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