ROOM ・・・ 秘密の女の子

                     by 南 ゆみこ

 

 震える手でドアを開けると、そこには淡いブルー色に統一された、いかにも女の子ら

しい可愛い部屋があった。

中に入って、深呼吸してみる。息を弾ませて思い切り空気を吸い込むと、甘酸っぱい乙

女の香りがツーンと鼻を突いた。

「あぁ〜・・・姉さん」美濃留(ミノル)は目をつぶると溢れる感動に声を震わせた。

そこは姉、麻里絵の部屋であった。

姉の麻里絵は日本航空のスチュワーデスであった。この春からに国際線に搭乗してい

る。国際線だと、一度フライトすると3日は帰らない。姉は今朝も朝一番でニューヨー

クにフライトしていた。

窓と反対側の壁に沿って、五段重ねの真っ白い整理箪笥が置いてあった。美濃留はドキ

ドキしながら箪笥に近付いた。震える手で一番上の引き出しを開けてみる。引き出しに

は色とりどりの女性下着がぎっしりと詰まっていた。

(うふっ・・まるで、お花畑みたい・・・)美濃留はこの引き出しを開ける度にそ

う思う。白・青・オレンジ・・緑・紫・ベージュ・・・極彩色の花園がそこにあった。

さすが、スチュワーデスである。極彩色の下着は外国の高級品ばかり・・・ジバンシ

ー、ディオール、メイデン・フォーム・・・目の眩むばかりであった。

引き出しの中には、いかにも几帳面な性格の姉らしく小さなパンティが一枚ずつ、きち

んと折り畳んで整理されていた。下着の隅に薬用石鹸が置かれているのも女の子らしい

心遣いであった。

二段目の引き出しはブラジャー、スリップ、それにキャミソール、三段目はブラウス、

四段目にはネグリジェやパジャマ・・・そして五段目はリボン、ツイストシニオン、バ

レッタなどの髪飾りや女の子らしい可愛いハンカチがぎっしりと詰まっていた。

 

 (女の子っていいな・・・)美濃留は女の子のことをうらやましいと思う。

(こんな綺麗で可愛い下着を着れるんだもの)美濃留はクスッと笑った。 美濃留は一

番上の引き出しからパステル・ピンクのパンティを取り出した。

いかにも高級そうなクリスチャン・ディオールのフロント・ハイレグのパンティであっ

た。前の部分は鋭角に切れ上がっているが、うしろはすっぽりとお尻を包む形になって

いる。

穿き込みの部分が大きくU字型にえぐれているのが、ちょっぴりエッチで、しかも女の

子の下着らしい優雅さを醸し出していた。

三角形の薄布にそっと鼻を宛てみた。微かに臭みのある酸っぱい匂いがした。これが姉

の匂いだろうか?・・・美濃留はパンティを裏返してみた。

あれっ!・・・布が二重になった底の部分に一本の黄色い筋がついている。

(洗濯したパンティなのに・・・)間違いない。それは姉の性器から出た染みであっ

た。(洗濯したも消えなかったんだ・・・・・)それほど強烈に染み付いたのだ。

美濃留は興奮した。そして、いかにもお上品な顔をしたお嬢様然とした姉の顔を思い浮

かべた。

美人で頭が良くて、いかにも良家のお嬢様といった雰囲気を持った姉・麻里絵は幼いこ

ろからずっと美濃留の憧れの的であった。

信じられない気持ちであった。あの姉がパンティに染みをつけるなんて・・・・・美濃

留は興奮した。エッチなパンティの誘惑に我慢などできるはずがない。着ていたワイシ

ャツとジーパンを一気に脱いでしまう。ブリーフも脱いで糸一枚纏わぬ姿になると、美

濃留は姉のパンティに足を通した。

高価なフランス製のパンティを破いたりしないようにゆっくりと慎重に左足、そして右

足の順に穿く。そして、邪魔な突起物を股間に押し込むようにして引き上げる。

「あぁ〜・・・」丸みを帯びたお尻をすっぽりと包む伸縮性のある滑らかな布の感触に

美濃留は呻いた。姉の下着を身に付けると、自分が姉になったような気がする。

美濃留にはそれがとても嬉しかった。

 美濃留ははやる心を押さえながら、三面鏡の前に立った。

細っそりとした華奢な身体は女の子と見まごうほどのたおやかさであった。

邪魔な突起物を股間に挟んでいるせいで、パンティの前は本物の女の子のようにのっぺ

らぼうになっていた。それだけではない。股間に挟んだ突起物に引っ張られて、ピンク

の薄布には微かに縦皺が寄っているではないか。

「いやぁん!」まるで本物の女の子のような股間の縦のラインに恥じらって美濃留は鏡

から目をそむけた。

 

 美濃留が密かに姉の下着を身に付けるようになったのは、まだ中学三年のとき・・・

洗濯籠に脱ぎ捨てられた姉のパンティをみつけたときからであった。

それは蝉の羽根のように薄いナイロンの下着であった。丸めると手の平にすっぽりと治

まってしまうほど小さなパンティに美濃留は衝撃を受けた。

(女の人って、こんな下着を身につけているのか・・・女の人ってこんな小さなパンテ

ィが穿けるんだ・・・)それはまるで子供の下着であった。

本当に穿けるものか試しに身につけてみた。不思議だ・・・あんな小さなパンティなの

に身につけると、伸縮性のある布が広がって、ちゃあんと穿けてしまうのだ。

その日から美濃留は女性下着の虜になった。下着だけではない。長い髪を飾る真っ赤な

リボン、きらびやかな髪飾り、フリルをたっぷりと使った可愛いブラウス、緩やかなラ

インを描くスカート・・・・女の子のすべてが美濃留にとって好ましいものに見えた。

それ以来、美濃留は留守を狙って姉の部屋に忍び込むと、密かに姉の下着を身に付ける

ようになった。

 

 美濃留は再び鏡を見つめた。毛先がようやく肩に届くくらいまで伸びた髪が乱れて、

ふっくらとした色白の頬に枝垂れ掛かっていた。

鏡の中に一人の美しい娘がいた。つぶやな瞳が鏡の中の娘のか細い肩の線をなぞるよう

に動く。胸が小さく膨らんでいる。それは乳房が膨らみ始めた少女のように小さい丘で

あった。まだ、オッパイというほどではない。たが、乳首が大きかった。ピンク色の乳

首がツーンと上を向いている。形の良い乳房であった。

不思議であった。ホルモン注射などしたことはなかった。それなのに美濃留の両胸は、

ここ一年ほどの間に少しずつ大きくなって来ていた。

余りに姉に憧れすぎたせいかも知れない・・・姉に対する憧れが美濃留の身体の中で女

性ホルモンを異常に分泌させたのだ。美濃留はそう思った。

 

 (彼、どうしてるのかな・・・)美濃留は高島君のことを思い出していた。

高島貴之・・・それは姉の大学時代の彼氏であった。城南大学テニス部の先輩で、美濃

留も何度か会ったことがある。

いかにもスポーツマンらしく日焼けした逞しい顔が美濃留の脳裏に浮かんだ。

(まだ、ジーパン穿いてるのかな・・・)高島はいつもジーパンを穿いていた。その姿

が美濃留の脳裏に焼き付いている。

今にもはち切れそうなピチピチのジーパンであった。ジーパンの股間が・・・モッコ

リ・・・してた。大きい・・・かなり大きかった。あの大きさは異様であった。

(やだぁ!・・・美濃留ったらエッチ!・・・何考えてるのよ・・)美濃留は鏡の前で

エッチな妄想に頬を赤く染めた。高島のことを思い出すだけで心臓がドキドキしてしま

う。

(姉さん・・・あのモッコリに・・・されたんだわ)それは間違いないと思う。高島と

付き合いだしてから姉の下着が急に派手になった。高校時代は白かベージュに統一され

ていた姉の下着がテニス部に入ってからピンクやブルーそれに紫も加わった。

 

 「いやっ・・・高島君ったら、そんなに見つめないでよ」美濃留は鏡に向かって抗議

した。高島がこの部屋にいるわけはなかった。それは美濃留の一人芝居なのだ。

「見ちゃあダメ!」美濃留は両手を交差させて小さな乳房を隠す。

「あ・・・だめえ」美濃留は背後から高島君に抱きしめられた。日焼けした逞しい手が

乳房を覆う華奢な手を取り払う。

「あん・・・いやぁ〜ん」ぶ厚い男の手で乳房を包まれて、美濃留は小さな口唇から甘

ったるい声を発した。美濃留は妄想の中で恥辱に震えた。

 美濃留は両手で下から小さな乳房を持ち上げるようにした。前にポルノ・ビデオでこ

ういうシーンを見たことがある。女優さんが痴漢に乳房を弄ばれるシーンであった。

(やだぁ・・・美濃留・・・ポルノの女優さんみたい)美濃留の目に卑猥の色が陰って

いた。乳房を下から持ち上げながら、全体を包み込むように愛撫する。

こうすると、アーン・・アーン・・という女優さんの喘ぎ声が聞こえるようであった。

美濃留は人差し指と親指で小さな乳首を摘んでみた。そうして、コリコリと指で揉みほ

ぐすようにした。

「あぁん・・・」乳首が膨らむのがわかる。間違いない。確かに膨らんでいる。

「乳首がおっ立ってるぜ・・・麻里絵」耳元で高島にそう囁かれて美濃留は恥ずかしく

てうつ向いてしまう。

そう・・・姉がフライトする度に美濃留は想像の中で女の子になる。そしていつも男の

人に抱かれる。素敵な彼に甘いくちづけをされ、乳房を揉まれ・・・そして、やさしい

言葉を耳元で囁かれる。既にペニスが思い切り膨らんで内側から薄布を押し上げてい

た。

 

 もう我慢できなかった。美濃留はそのままベッドに倒れ込んだ。

やがて、高島の手は美濃留の、いや、麻里絵の下半身へ伸びた。まだ、誰にも触らせた

ことのない秘密の花園をまさぐられて、娘は淫らな声をあげる。

「ああん・・・だめえ」高島に肉棒を揉みしだかれて、美濃留は悲鳴をあげた。

「あ〜・・だめっ・・・高島君・・・お願い・・・許して・・・悪戯はやめてぇ」桃色

の溜め息が部屋中に響き渡る。

美濃留は完全に麻里絵になり切っていた。麻里絵になり切って高島の愛撫に泣いてい

た。

「あぁ〜・・麻里絵、麻里絵・・・イッちゃう〜・・・」やがて、美濃留は絶叫とともに、可愛いパ

ンティの中に淫らな液体を思い切り噴射してしまう。

大好きな彼に犯され、逞しい腕の中ですすり泣く女の子・・・・美濃留は激しいオルガスムの

中で麻里絵そのものになっていた。

             

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