17:30
柏木家 台所


「ああっ、まさかこっちに来て料理するとは思わなかった」
「う、うるさい耕一。だまってやっててくれ!」
「初音、この調味料違う……」
「あ、ごめんなさい。こっちだね」
「あ、あのー、やっぱり手伝いましょうか?」
「いや! ここで手伝ってもらうわけにはいかないよ!」
「はぁ、そうですか…」

 さっきぼくらは、楓さんの笛の音を結構長い事聞いていた。
 音が気になって来た梓さんは、今日のお料理の途中だったわけで、かなりのロスタイムになってしまったのだった。
 それで、その場にいる者総出で料理の手伝いをしている。
 できればぼくも手伝いたいところなんだけど、

「あたしの個人的なミスなのに、折角泊まってもらっている雅史に手伝わすわけにはいかないよ」

 との事なので、ぼくは近くで色々言うだけしかできない。

 初音ちゃんと楓さんは、自ら支援しているけど、耕一さんは無理やりやらされているような雰囲気もちょっとある。
 実際、耕一さんは「手伝いたくない」と言ってたんだけど、梓さんが、

「お前がしないと千鶴姉が手伝う事なるかもしれないんだぞ」

 という言葉を発してからは、軽い文句を言うだけで色々手伝っている。
 主に誰でもできそうな事一般、お米を洗うだとか。

 千鶴さんに手伝ってもらう事の何がいけないのかは、ぼくにはどうしてかわからない。
 今の耕一さんのやっている事だって、浩之でもできる事なのになぁ。
 千鶴さんじゃあ何がマズイんだろう?





「ふぅー、なんとか間に合った」
「どうにか千鶴さんが帰ってくる前に終わったな」
「さっきから気になっていたんですけど、なんで千鶴さんがいちゃいけないんですか?」
「ん、別にいてもいいんだけどね。ただ、料理作っている時はいない方がなにかとデメリットか少ないんだ」
「デ、デメリット?」
「まぁ、あまり気にしないでよ」
「はぁ」









23:30
客間(雅史の部屋)


 あの後、千鶴さんも帰宅して、大晦日の夕食が始まった。
 夕食では色々な話が飛び交った。
 例えば、友達の話とか。

 耕一さんが、ぼくの友達の事を色々と聞いたのがきっかけで、みんなの友達の話に発展していった。
 特に、耕一さんと梓さんの知り合いの話が印象に深い。

 耕一さんが教えてくれた人は、由美子さんっていう大学の友達だって言ってた。
 以前にこの町にもきた事があるらしい。
 教えてくれた人が女の人だということがあって、ちょっとひと波乱起きたけど、別に恋人関係とかにはなってないみたい。

 で、梓さんが教えてくれた人、正確には耕一さんが話の途中でだしたんだけれど、かおりさんていう人。
 なんか…致命的な事は言わなかったけど、どんな人かは大体想像できた。
 ぼくとは、とてもじゃないけど合わなそう。

 ほかにした話といえば……

トントン

「佐藤くん、いるかい?」

 不意に、ノックする音と、耕一さんの声が聞こえた。

「はい、いますよ」
「そろそろ除夜の鐘がなるから、折角だからみんな集まろうと思って」
「わかりました」
「居間にいるから」

 耕一さんが去ってゆく気配がする。
 みんなで集まって除夜の鐘を聞くのかぁ。
 こんなに意識して聞く事になるのはひさしぶりだと思う。





23:59
柏木家 居間


 居間に着くと、みんなが炬燵を囲んで座っていた。
 その中にぼくも入れてもらう。

 最初のうちは、みんなで喋ったりしてたけど、

「「「「「「…………」」」」」」

 あと僅かで除夜の鐘が鳴るということを意識しているのだろう、ぼくを含めて、今はみんな黙ってしまっている。

   今何時だろう?

0:00

「あ、あはは。なんか緊張しちゃ……」


ゴーン ゴーン ゴーン ゴーン


「あっ。ううっ……」

 多分、みんなの緊張をほぐらかすために、自ら進んで会話にでた初音ちゃんの言葉は、見事に除夜の鐘に押し消されてしまっていた。
 でも、そのおかげで、居間の空気はいつもの軽さを取り戻していた。

 そして、千鶴さんが仕切って言う。

「それじゃみんな、あけましておめでとう」
「おめでとうっ」
「あけましておめでとう!」
「……あけましておめでとう」
「あけまして、おめでとうございますっ」
「おめでとうございます」

 多種多用の声、言い方が飛び交う。
 挨拶の順番は、千鶴さんを最初に、梓さん、耕一さん、楓さん、初音ちゃん、ぼく、の順番だ。

「ふーっ、やっと鳴ったぁ。なんか妙に緊張するんだよなぁ、っと」

 梓さんは、そう言いながら席を立ち、居間をでていった。
 しばらく経って戻ってきた梓さんの手には、おぼんがあった。

「さ、今年のお披露目だぞ」

 どうやら、梓さんは、年越しそばを持ってくるために居間を出ていってたみたいだ。
 それぞれに、おわんとお箸が手渡される。

「今年のは、結構シンプルなものにしてみたんだけどね」

 確かに、シンプルだった。
 おそばの他には、ちょっと緑が入っているだけだったからだ。

「作ってもらってこんな事言うのもなんだと思うけど、手抜きじゃないんだよな?」
「そう言うと思ったよ。安心しろ、まったく手抜きなんかしてないから」
「そうなのか?」

 耕一さんの言い分も、わからなくもない。
 その外見は、素人の意見としては、ほとんど『かけそば』と変わらなかった。

「まぁ、とにかく食ってみろって!」
「わ、わかったよ……」

'ズズズッ'

「どう?」
「うまいかもしれないな」
「正直に言っとけよ」
「うまい」
「よしッ!」

 耕一さんの返事に、梓さんはガッツポーズ付きで喜びの表現する。

「ほら、みんなも食べてみてって」

 その言葉で、ぼくを含む他全員がそのおそばをすすりはじめる。
 そして、その場全員から好評の言葉を受け取って、梓さんはますます上機嫌になっていったのだった。



 やがて今年の年越しそばも食べ終わり、みんなの会話は雑談となっていった。

  そこでぼくは、ある事を思い出していた。
 それは、厳密には昨日だけど、今日の夕方の出来事だった。
 あの時の妙な感覚が忘れられないでいるんだ。

「あの、耕一さん、今日の夕方に、ぼくの買った笛を楓さんが吹いてくれていましたよね? その時に、変な感覚がありませんでしたか?」
「今日の夕方の時に妙な感覚? そんなのあったかな」

 いまの反応からして、耕一さんは、何も感じなかったようだった。

「ごめん、わからないな」
「そうですか……」
「何話してるの?」
「あっ、初音ちゃん」

 そういえばあの後、初音ちゃんも笛の音を聴きに来ていたんだった。

「初音ちゃん、今日聴いた笛の音があるじゃない? その音を聴いた時に、変な気分しなかったかな?」
「笛って、楓お姉ちゃんが吹いてたのでしょ? 良い音色だったよね。別に変な気分はしなかったよ」
「そう……」
「ちょっと、ボーッとは、しちゃったかもしれないけど」

"ボーッとした"

 そういえば、あの時に初音ちゃんは何かをポツリと言っていた気がする。
 なんだっただろうか。
 あの時は、うまい具合にぼくがどうかなってしまっていたので、なんて言ったのかは、思い出す事が出来なかった。

「あのぅ、さっきから何をお話ししてるんですか?」

 その時に不意に声がかかった。
 振り向くと、千鶴さんが興味ありげな表情で、ぼく等をみていた。

「佐藤くんの持ってる笛の話をしててね」
「笛の音の感想を言ってもらってたんです」
「千鶴お姉ちゃんは、聴いてないんだよね?」
「ええ、そうだけど…」
「だったら、千鶴お姉ちゃんのために、また吹いてもらおうよ」
「そんな、悪いわよ」
「……私なら構わないけど」

 また新しい声が聞こえてくる。
 楓さんの声だ。

「えっ? 楓が吹いてたの?」
「……うん」
「聴かせてくれるの?」
「うん」
「佐藤さんは、構わないんですか?」
「ええ、全然構わないですよ」
「じゃあ折角だし、聞いてみたいわねぇ」

 それは嬉しそうな様子の千鶴さん。
 ぼくも、あの感覚をもう一度体験してみたかったので、すごく都合がよかった。

「なら、ぼくがむこうに帰るまでには」
「ええ、是非お願いしますね」

 その後、いつ聴くかということで話し合い、その結果、以外と早く、今日のお昼という事で話はまとまったのだった。











『あけましておめでとう』
『あけましておめでとう、雅史』
『ぼく宛の年賀状、ちゃんと届いてた?』
『ええ、ちゃんと届いてるわよ』
『よかった……』
『雅史、今旅館にいるの?』
『え? ああっ、うん、そうだけど』
『どう? そっちは。こっちとはやっぱり結構違うの?』
『うん、そうだね。雪が凄く積もってるし、気温もかなり低いよ』
『そう、風邪には気をつけるのよ』
『わかってるよ』
『じゃあ、雅史。私とお父さんは今から智絵美の所に行ってくるから。明日の午後にならないと、電話かけても家には誰もいないからね?』
『えっ? 二人が行くの?』
『もちろんよ。そうじゃないとこっちの面子が立たないでしょ?』
『いや、普通反対なんじゃない?』
『うちにはうちの方法があるのよ』
『そう……』
『じゃあ、電話代の事もあるし、切るわよ?』
『う、うん』
『ちゃんと帰ってくるのよ』
『うん』

ガチャ



13:30
柏木家


 元日のお昼。
 いつもなら、親戚の人達を大勢呼んで、家でわいわいとやるところだけれど、今年はそうはならなかった。
 千絵美姉さんが結婚したのもあるし、ぼくが一人でここに来たのもある。
 ともかく、今年は親戚を呼んで『わんさか』という事はしないという方針らしい。

 そしてもう一つ。
 今日の元日のお昼といえば、夜に予定をしておいた、笛の音鑑賞だ。

 ぼくは、例の笛をカバンから取り出してから部屋を出た。

13:32
居間


 居間には、既にぼくの帰りを待つだけとなった、柏木家の人達がいた。

「楓さん。これ」
「はい……」

 笛を受け取った楓さんは、昨日のように、穴を塞いでみたり、色々見回している。

「楓ったら、いつの間に吹けるようになってたのかしらねぇ」
「うん、凄く上手なんだよっ」
「そうだな。確かに、楓の演奏は凄かったような気がするなぁ」
「気がするってなんだよ。料理作るのを忘れて聴き入ってただろ」
「ううっ、うるさいなぁ!」

 ぼく以外にあの笛の音を聴いた、耕一さん、梓さん、初音ちゃんの三人の感想は、簡単にいえば『とてもよかった』という事だった。
 今回初めて聴く千鶴さんは、どう思うだろう。
 まぁ、実際に演奏してくれるのは楓さんだし、ぼくが色々考えるような事じゃないんだけれど。

「……じゃあ、始めます」

周りから雑音が無くなる。

………………………

………………………

……♪♪…♪………

あの時の、音色が流れ始めた。

…♪………♪………

「…………」

 千鶴さんも、この音色に自らを乗せているように、目を閉じて静かに聴いている。

 そのメロディは、昨日のものとは違った。

♪♪………♪……♪

'パサッ、パサッ'

(!?)

 また。

…………♪♪………

(ザッ、ザクッ、ザッ、ザッ、ザクッ)

 また、昨日のような感覚が、ぼくに現れてきている。

…♪…♪♪……♪♪

(パタパタパタパタ)

 昨日よりも鮮明に意識があるから、把握することができる。

 異常なほどの反応を示す聴感が、今のぼくにあった。
 昨日、初音ちゃんが部屋に来る事がわかったように、屋根から落ちる小さな雪から、雪を踏む音、鳥のはばたく音。 
 神経を研ぎ澄ませれば、ここにいる人達の呼吸、果ては心臓の鼓動さえも聴こえてしまいそうなほどの聴覚が、今のぼくにある。

♭………♪……♭…

 そして一瞬、楓さんの吹いた一小節部分に、聴き慣れない音がした。
 それは、ぼくの聴いたことのない音程だと思う。

 みんなは気づいていないのか、聴き入っている表情はみんなとても安らかで、気持ちよさそうに目つむっている。

スゥ……

(?)

 その時、突然に、ぼくと耕一さんの間に座っていた初音ちゃんが、ゆらゆらと、ぼくの肩に頭を預けてきた。

「ッ!!?」

 初音ちゃんが寄り掛かってきた肩が、針を刺したような鋭い痛みに襲われた。

「…………」

 楓さんがこっちをチラッと見た。
 演奏の邪魔にならないように、ぼくは努めて平常心を保とうと努力してみた。

(ううッ)

「…………」

 ぼくの平常心がうまくいったのか、いかなかったのか、何事もなかったかのように楓さんは再び目を閉じた。

……♪……♪…♪…

 そして、次の一小節が聴こえ始めた頃、その鋭い肩の痛みは消えていったのだった。

(ドサッ、ドサッ)

 そしてまた、例の聴覚がでてくる。

 その内にぼくは、あんまり刺激しないように気をつけて、寝ているのか起きているのかよくわからない初音ちゃんを、肩から離した。
 初音ちゃんは、特に何も持っていなかった。
 針なんてもってのほかだった。 

……♪♪…………♯

(あれ?)

「うっ!」

 また聴き慣れない音程が聴こえたかと思うと、今度は、強い嘔吐感が、ぼくに襲いかかってきていた。
 口の中に何か嫌な味覚が急速に現れてくるのだ。
 何も入っていないはずの口の中には、まるで、スライムのような物が入っているかのような、奇妙な感覚を覚えた。

 あらためてみんなの様子を見てみても、数秒前とさほど変わった感じはなかった。
 やはり、おかしくなっているのはぼくだけのようだった。

 あまりの不快感に、すぐにも駆け出そうと、立ち上がろうとした時に、

…………♭………♭

「ま、また……」

 聴き慣れない音がまた聴こえてくる。





 ぼくの身体の変化は、急速に現れてきている。

(匂いがする……)

 周りを見回してみても、もちろんその匂いの発生源らしきものは見つからない。 

 しかし、それも当たり前の話。

 ここは柏木家の居間で、昼食ならもうとっくに終わっている。
 その居間で、こんな匂いがするだろうか。

(この匂いは……)

 この匂いは、マッチが火を生み出す時に出てくる匂いだ。
 燐が燃えている。

(…………)

 ぼくは、とっさに意識を集中した。
 例の聴覚で、その発生源の位置をあらかた制限しようと思ったのだった。
 しかし、

  「聴こえない……」

 なにも聴こえない。
 もう既に例の聴覚はぼくから無くなっていた。

……♪………♪……

 そして再び現れる。
 周期的に襲ってくる感覚の変化は、少なくともぼくに混乱という言葉を連想させるに至っていた。

 しかし、その混乱以上に、ぼくは、このおかしな事態に大きな好奇心が芽生えていた。
 だから、楓さんに演奏を止めるようには言いはしなかった。

 そして、

♯…♯……♯………

 先ほどに、嘔吐感が起こった時に聴いた音が、また部屋中に聴こえ始めていた。
 そしてやはり、ぼくの口の中には、嫌な感覚が広がっていった。
 だが、先ほどとは違う現象が起きようとしていた。

 その口の感覚は、一瞬の出来事であった。
 すぐに、いつものぼくの体調に戻っていた。

(身体に、いつもの感覚が戻ってきた?)

 この笛の音を聴いている最中で、初めてなにも感じない瞬間が現れた。
 異常な感覚が、ぼくの身体から消えていると確信していた。

………………………

 音が消えてしまっていた。
 もう演奏は終わったのだろうか。
 それにしては、いきなりの終わり方のような気がする。

………………………

…………♯………♭

♭………♯…………


ゴゥゥーー


 最後の一小節が聴こえて、楓さんの、演奏する手が、止まったところだけを、最後に、残して、ぼくの、意識全体が、どんどん、どんどん、薄れて、いくの、が、わ、かった。

 最後の、一小節では、おかしい、感覚は、無かった、けど、ぼくの、身体は、強大で、強烈な、なにかの、気配に、動きを、止めさせられて、ままった。

 全包囲からの、なにかが、ぼくの、意識を、吹き飛ば、し、て…………









*









 後に聞いた話によると、あの後、居間でぐっすりと眠りこけていたぼくに気づいた耕一さんが、ぼくを、ぼくの泊まっている客間へ運んでくれたそうだ。
 前夜の寝不足が原因ということで、話はついていた。

 もちろん、例の感覚については、全員が気づいていない事だった。
 みんな、楓さんの演奏に集中していて、まったくわからなかったらしい。



「楓、凄いじゃない! あんなに素敵な演奏を聴いたのは初めてよ!」
「うんっ! 今日のは昨日のよりもっと良かったよ! 実はちゃんと練習したりしてたんだねっ」
「ううん、練習はしてないわ……」
「えっ!? 練習しないで、昨日よりこんなに上手にふけるようになったの?」
「そりゃ凄いよ楓! ちょうどいいじゃないか。そっち方面で進路進めていてみたらいいんじゃないか?」
「そんなに簡単に決められるかって。まぁ、梓がそういうのもよくわかる。俺もこんなにいいソロは初めてだったよ」



 ぼくが目覚めてからされた会話だった。
 ぼくだけが、あの曲に違和感を覚えたようだった。

「……ありがとうございます、佐藤さん」
「あっ……」

 その笛を楓さんに返してもらう時、思わず緊張をしてしまった。
 この笛が、ぼくをおかしくさせたんだ。
 そう思うと、この笛が気味悪くも思えたりする。




 そして、その日から三日が経った。








1月4日
11:20
柏木家玄関


「……そして、最後ですけど、この一週間ほど、どうもありがとうございました」
「いいえっ、こちらこそ。楽しい一週間でしたよ」

 ぼくが帰る日となった。
 今日までの数日を、楽しくすごさせてもらった事を感謝する。

「それじゃあ、そろそろ電車が出ますから」

 ぼくは、お別れの挨拶もほどほどに、柏木家を後にすることにしたのだった。





*









 これが、つい4日前の出来事だった。
 初めての一人での旅行としては、大成功といえるんじゃないだろうか。
 なにかを盗まれるとか、事件に巻き込まれるとかはなかったし、逆に、知り合いもできた。
 今度また行った時には、挨拶に行こう。

 家に帰ってきた時に、まずやらないといけなかったのが、年賀状のお返しだった。
 今年は、旅行の方にあまりにも気をとられていたために、浩之とかの、身近な人達にしか年賀状を送らなかったんだ。
 だから、かなりの人数分送る、送り返す事となったのだった。

 そして、みんなへのお土産の確認のために開けたカバンのなかに、包装紙によって包んであった、例の笛。
 これを明日学校に持っていって、来栖川芹香先輩に見せてみようと思う。
 あの人なら、色々解らないことを解決してくれそうだし。
 ぼくの、あの時のおかしな感覚も、解るかもしれない。





 ともかく、例年にないくらいに冬休み明けが楽しみなぼくだった。





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