この思い練炭の目にじっと堪え

                 居間へ来て泣き伏すことも許されず

                 静けさが好きで嫌いで孤独です

                 孤独ではないけど海へ石を投げ

                 背信のなまじきれいな眼が哀し

     嫁ぎ来て十年恋はまだ知らず

     熱の舌しびれるように人を恋う

     死ぬほどの思いも逢えばあっけなし

                 われに棲む女をうとむ夜が来る

                 人は言う簡単に言う邪恋の名

                 診察台人を愛した女なり

     野良犬の目となり愛を乞う日あり

     孤独ではない恋人を見た孤独