「ひとりひとりの得票が少ないしょむ系候補も、一致団結して選挙を戦えば議席が獲得できるのではないか?」と考える人もいるのではなかろうか。実はそうした試みは既に何度か行なわれている。
○自由連合
元々は徳田虎雄らにより結成された保守系無所属候補の連絡組織であり、国際勝共連合(統一協会)系の阿部令子らも所属した。その後は代表が交代しながら、保守系議員の受け皿として機能した。大内啓伍(元民社党委員長、自由連合総裁)らのように、自民党に移籍するためのクッションとしても使われた。
2001年には野坂昭如、月亭可朝、嵐(横浜銀蝿)、若井ぼん(レゲエ漫談家)、高信太郎(漫画家)、渡辺文学(「買ってはいけない」著者)、加藤将輝(加藤秀棋、評論家、TBS系「エクスプレス」レギュラー)、古川のぼる(ふくろう博士、教育評論家)などの芸能人や、堀田祐美子(プロレスラー)などのスポーツ選手、和田静夫(新社会党)や中島猷一(都会党)などの他党出身者を大量に擁立し話題となった。しかし大きな支持にはつながらず、むしろ財政を逼迫させる結果となった。
その後ALS発症に伴い代表を息子の毅に譲るが、毅は自民党に入党。現在は自民党の支持団体のようになっている。
○無所属の会、国会改革連絡会
「無所属の会」は田英夫を代表としていた参院会派「参議院フォーラム」を母体に1998年結成。初代代表は椎名素夫。自由連合と同じく、主に自民党外で政府与党に同調する議員の受け皿となった。その後、路線対立で社民党を除名された山本正和や沖縄社会大衆党の島袋宗康、そして小沢自由党らを加え「国会改革連絡会」となった。
○国民新党
自民党・民主党出身の大物議員・候補者を多数抱える国民新党を「しょむ系」と言うのは苦しいところがあるが、伊東秀子(元社会党代議士。左派出身ながら自民党推薦で北海道知事選に出馬し落選)、関口房朗(過去に参院選出馬歴のある馬主・実業家。派遣会社「メイテック」「ベンチャーセーフネット」「VSNマイスト」などの経営に関わっていた)、ペマ・ギャルポ(評論家。チベットから帰化)、アルベルト・謙也・藤森(元ペルー大統領。国籍法の趣旨に反し日本とペルーの二重国籍を保持)など、個性的な候補者を擁立。しょむ系候補の出馬先、及び支持者の投票先として一定の役割を果たしたのではないかと考えられる。
なお、上記以外にも、右派系人士の結集を目指した「日本国民政治連合」(略称「日本」)や、リベラル系・左派系芸能人、文化人らを結集した二院クラブ、革新自由連合、無党派市民連合などもしょむ系結集の試みの1つとしてあげられる。また、しょむ系候補が様々なしょむ系政党を渡り歩くことは往々にして見られる。