1998年10月24日、岡山市内にて「岡山赤旗まつり」が行われた。岡山という所は田舎にも拘らず何故か右翼の活動が活発で、普段でも大音量で軍歌を流しながら走り回る右翼の街宣車を時々見掛ける。そして共産党の演説会やイヴェントがある時は、必ず右翼が妨害の為に徒党を組んで街宣する。
バス用車両を改造した、分厚い装甲に包まれ巨大なスピーカーを何台も積んだ重装備の街宣車が何台も徒党を組んで
「日本〜共産〜党はぁ〜っ、日っ本〜からぁ〜っ、出ぇ〜てぇ〜行ぃ〜けぇ〜っ!!!」
「共っ産っ党っっ!!!粉っ砕っっ!!!」
などと内容の無い文句を只管大音量で絶叫し続ける姿は、迫力があると同時に、滑稽で可笑しかったりもする。
そんな中、珍妙なデザインの街宣車を発見する。「大日本維新党岡山県本部」という団体の物であるが、車種はバス用車両の改造車で他の一般的な右翼の街宣車と変わらないのだが、スカイブルーのボディにメタリックイエローで「大日本維新党」の巨大な文字、更にその横には「キティちゃん」のプリント
(著作権問題は大丈夫なのか!?)がかいてあるという、右翼には似つかわしくない何とも派手で、尚且つ何処となくファンシーさを感じる物であった。右翼の街宣車といえば黒や國防色(カーキ色)といった威圧的な色を使うのが普通であり、大人しめの色を使う場合でも白(「日の丸」「旭日」っぽく見せる為に赤のワンポイントが入る場合も有り)というのが御決まりのパターンであった為、此のデザインは衝撃的であった。此んなデザインの車からどんなに威圧的な台詞を大音量で絶叫された所で、聞く方は最早爆笑する以外に無かった。
「恐い」「カルトっぽい」「訳分かんない」というイメージが強い右翼だが、此の「ファンシーな街宣車」には右翼を「笑い」の対象にしてしまう國粋趣味のセンスを感じるのであった。只管滑稽な「ピエロ」に徹して、恐さの中にも笑いを齎した「大日本維新党」を
「行動する『國粋趣味者』」
と呼びたい。
(文:水泡 國粋円)