サメの保護?

世界に広がるサメ保護問題

サメは危険な生き物、人間にとって厄介なものというイメージが強い動物です。しかし世界にはサメを保護しようとする動きがあります。 1992年には、京都で開催されたワシントン条約会議にマグロが絶滅危惧種として提案され、日本ではマグロが食べられなくなるかもしれないということで大騒ぎになりました。幸い、この提案は撤回されましたが、この絶滅の危惧がある種を守るための条約会議でサメが議論されていることは、日本ではあまり知られていません。一方、欧米では新聞や雑誌などのマスコミが何度となくキャンペーンを行い、サメに関する国際的なシンポジウムも毎年のように行われています。本当に世界に400種類もいるサメが絶滅するのでしょうか?

なぜ保護するのか?

サメの保護を主張する人たちは、サメの生態が他の魚と違っている点を強調します。例えば、サメは海洋生態系の頂点にあるので、もともと数が少ない。あるいは成長に時間がかかり、生む子供の数も少ないことから繁殖率が悪いこと。このため漁業で多量に漁獲するとサメの数はすぐに減少し、回復は難しく、極端な場合は絶滅の恐れさえある等など。これが簡単に要約したサメの保護を叫んでいる人たちの主張です。でも、本当にそうなんだろうか?

本当に保護は必要か?

1994年にアメリカで開催されたワシントン条約第9回会議で採択されたサメの決議は、サメが絶滅の危機にあるかもしれないので、サメの生物学と漁業・貿易に関するレポートを作成し、第11回会議までに提出しなさい、というものでした。第11回会議は1999年にインドネシアで開催されます。つまり、現時点ではサメを保護すべきかどうか、国際社会での結論は出ていないということになります。これまで漁業を管理する国際漁業管理機関などでは、商品となる魚の調査はずいぶん行われてきましたが、市場価値の低いサメについては充分な調査が行われてきませんでした。

今後のサメの保護をめぐる問題で争点となるのは、サメを保護するべきか否かを決定するために充分な資料がないということになりです。資料もなしに、保護云々をいうのはちょっと奇妙ですが、環境保護団体のある一部は資料をないことを楯に野放しの漁業が認められて良いはずがない。とも主張しています。これまでにアザラシ、鯨、イルカを保護するための国際的なキャンペーンを行い、次の活動目標をサメに定め活動している団体があるのかもしれません。

これを好機に科学的な資料を充分収集し、現在のサメの状態を検討すれば真偽のほどはおのずからわかってくるはずでしょう。

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