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わたしは文語定型詩の旋律とひびきが好きです。選び抜かれた美しい言葉が織りなす調べは音楽のようで、こころが引き込まれ、突き動かされる思いがします。でも今それは、寂しいことに、演歌や歌謡曲、あるいは校歌などの一部に名残をとどめているに過ぎません。
なぜ文語定型詩は廃れ、そして見向きもされないようになってしまったのでしょう。季語などのやかましい約束に縛られた短歌や俳句は残り、それぞれに盛んな活動が続けられているというのに、です。
わたしは文学者ではないので、文語定型詩を論じたり、復活させようなどという気負いも野心もありません。ただ、このページは、わたしの好きな遠い先達が謳った旋律とともに、恥も怖れもなく、わたし自身のものも読んでいただこうと思って作っています。
今回も、芥川龍之介の詩の一つを紹介します。彼の恋の想いの激しさと、その旋律の美しさを味わってください。この作品は、昭和文學全集 第20巻 芥川龍之介集 昭和28年9月発行の角川書店版からとりました。ルビ、句読点とも原文のままにしてあります。
ただ楽しんでいただければ、それでしあわせですし、もし感動してくだされば、これに勝る喜びはありません。
あなたの作品も、ご希望があれば(そして、勝手ながらわたしの好みに合えば)このページに掲載します。
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