遺言

無の境地


 何もない、何もない、何もない、僕にはもう何もない。ついに、念願の「無の境地」を手に入れた。僕をこの世界に繋ぎ止めていたすべての鎖は断ち切れた。旅立ちのお膳立てはできた。
 僕は本当は死にたくないのかもしれない。それを確かめに、そして今まで書いてきたことの燃えかすで、死ぬ前に僕は探しにいきます。「人間の住む所」を。
 そして、そこへ辿り着けるならよし。旅の途中でのたれ死ぬならそれもよし。
 とりあえず、前から、モンゴルの星空が見たかったのでモンゴルに行こうかな。