長期計画
最終更新日:99/02/12 就職活動する学生は大抵単純な発想から活動していると私は思う。「世界に対して自分の意見を発信してみたい」「世の中の真実を伝えたい」とか「独立して事業をやりたい」とか、「××を使ってみたい」・・・。○○セミナーと名付けられた就職セミナーのCMを見ているとそんなことを考えてしまう。世の中単純なようで結構複雑であったりする。だから、今回書くことは例のごとく1例に過ぎない。
私はいろいろな就職活動を経て、現在のコンピューター会社で働いているわけであるが、大学での知識が直結している仕事ではない。私の同期ですでに辞めた人も何人かいるようであるが、彼らもまた大学での知識は関係なかったように思う。大学の専攻がそのままいかされている人は100分の1程度ではなかろうか。しかし、専攻がそのまま活かされている職場の雰囲気によっては「こんなはずではなかった」と思う人がいることだろう。一方で、専攻とは全く関係なく人が熱望している業界に入ってしまう人がいる。
自分の人生でさえ、なかなかうまいようには考えられない。でも、最近のお仕事というのは短期的な発想だけでは乗り切ることは難しい。基本的な考え方は単純明快である方が進めやすいのであるが、実現するにはたくさんの人と時間がかかってしまうことが多い。1つのプロジェクトで3年かかるのは当たり前である。そうなってくると、はじめとは構想もずれてくることが多いし、相手からの要望も増えてくる。苗木から大木まで育て上げた後で、「桜のはずが、銀杏だった」と気がついてでも後の祭りであるから、よっぽどスタートを確実にしないといけない。
だが、大木であればよいとはじめから割り切るとか、「小さくてもいいから銀杏にしたい」とか目標を絞っていればそれほど難しくないように思える。
「自分は唯一である。オリジナルである。」という考え方はいいが「ユニークである」ことを保持するために何でもありになってしまうと、「理解されない人」にまでなってしまうので、ほどほどに使い回せるところは他人から手に入れた物であっても吸収した方がよいと思う。
この文章を書いている横で、「ものすごく優秀な成績を修めた四大卒が・・・今は仕事が全然ない」と中年のおじさんが新幹線の中で談笑している。
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