清捨、参上
最終更新日:99/07/19 奴はふらりと暗闇から姿を現した。
当然歩いてきたのだろうが、予期していなかったこちらにはどこからともなく現れた影のように見えた。
奴の名はキヨステ。
奴はこちらを知っているのか?旧知にあったような錯覚を覚える。
向こうの動きが止まる。息を殺して様子をうかがう。
(こちらから声をかけるべきだろうか)。思考の末、何事もなかったかのようにやり過ごすことにした。
すれ違ってから振り向くと、奴もまた同じように見ている。
奴の名はキヨステ。
どこから来たのか、今はまだ分からない。
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