ビジネスとノウハウ

最終更新日:99/11/15

「お役所仕事」という言葉がある。あんまりいい言葉ではつかわれない。だが、大規模になればなるほど、個人の能力よりも蓄積されたノウハウの方が重要性をもってくる。そこで問われるのは、個々人の経験やとっさの適応能力ではなく、蓄積されたデータをそのまま応用できるかだけだ。
受験勉強がいわゆるノウハウによって、ほとんどが回避できるということは予備校が示している。豆単や赤本なんて、まさにノウハウ。面接の達人etcを考えると就職試験すらそうであろう。私はそういったノウハウを結構つかった。勉強ができる出来ないが、塾にいっているかいないかの差というのを知ったのは中学生の時であった。普段、クラブに熱中するあまり勉強していなかった奴が、塾に通いコツをつかんだ途端、半年くらいで一気に成績がよくなる奴がたくさんいた。私はそういった人々を見ながら、「アホというのは存在せず、賢いといのもノウハウの場所を知っているかだけの違いでなかろうか」と思ったものである。
それでも賢いと思う奴はいた。でも、努力である程度は補えないものでもなかった。なぜなら100点以上は評価されないからだ。つまり、0点から100点まででしか評価されないのだから、評価基準はさておいて150点を出せるのに100点でとめられている人が評価されない内は、追いつける。センター試験もしかり。そういった、ノウハウを生かすというのがビジネスにおいても大切なときもある。大切というのは当然、人生にとってではなく、評価されやすい結果を生み出すということにとってである。人生には対して意味はないけど、お金というものは入ってきます。
タクシーの運転手が「50年生きてきてわかったことは、人生楽するほうがよい。なぜなら、自分を追いつめてもくるしいだけで、楽することを身につけたら苦行も楽になる」といっていた。人のノウハウを生かすだけというのは楽である。頭を使わなくていいから。でも、仕事量は多いので、楽といっても、怠惰に過ごすということではない。刹那的に快楽を求めるのとは意味が違う。

お昼に天丼屋にいったのであるが、彼はまさにルーチンワークを繰り返していた。野菜に衣をつけ、油に放り込み、魚に同様に衣をつけ、手を洗い、拭いて、天ぷらを油から出して、決まった手順でならべて、「出来ました」と声をだし、野菜に衣をつけ・・・・。クレープ屋も同様である。メニューを聞いて、クレープの生地を焼いて、へらですくって、ジャムをぬり、丸めて、紙でくるみ・・・。マクドナルドもそうですね。
ルーチンワークで大切なのは、いかに手順を効率化するのではなく、効率化された手順をそのまま実行するかである。

でもね、ノウハウを使うにはノウハウをためる人がいないといけないわけです。ですから、少数の賢い人にはそこを考えていただかないと、私みたく寄生しているものには行き場が無いわけですよ。

目次に戻る

ジオシティーズの入り口へ
 このコミュニティの入り口
 へご近所を訪問する