いじめの記憶
最終更新日:99/12/27 何故か、エレベーターの中でふと中学生の記憶が蘇った。寒いから体を揺らしていたら、思い出した。
きっかけは些細なことにすぎなかった。何かの拍子に、言い出しっぺの二人が彼女のことを「貧乏」と言い出した。何をもって貧乏だったのか当時も今もわからない。初めは周りの人は冗談だろうとそれほど注視していなかった。くすぶっている間は消すことは簡単だが、本人以外の人が消さない限りは消せない。それがエスカレートして、「貧乏」→「汚い」という風に変わった。そのころから、徐々に周りが参加し始めた。無言のプレッシャーである。無言であり、壁のようなもの。助けを求めても、頼りにならない。路上での喧嘩の周りを取り囲む野次馬にすぎない。彼らの存在が、見えない空間を作りだしている。
プロレスでロープがなかったら、どうであろう。相手が強くてもひたすら逃げたらよい。しかし、ロープがあることで逃げることができない。ロープをくぐって逃げ出すことは可能だが、それは負けになってしまう。ロープさえなければ逃げることも負けにはならないはずだ。それは相撲の土俵でも同じだ。周りの観衆からは自分がロープと貸していることには気づかない。
ところで、いじめとからかいはスタートは同じだと思っている。どこかで路線が切り替わると悪意にまで陥るいじめとなり、ほどほどですんだらからかいになる。素直にうけいれつつ流すとからかいに、ムキになって反発するといじめになったような気がする。
サラリーマンになったからといって、いじめはなくなったとも思えない。ただ、それほど周りが団結しないのでロープにならないし、転職もできる。それに成績が悪いとさっさと外してくれるし(クビ?)、あの世界は続かない。過去のことは、誰かが話さない限り・・・。
そんなものと判るのは今まで生活してきたところから抜け出せた時。だから、それは大学かもしれないし、社会にでてからかもしれない。とりあえず、ロープ外の人に援助を求めても理解してもらえないと思う。さっさとロープをくぐり抜けるに限る。結局、解決法は浮かばないし、彼女からも恨まれていることだろうし。
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