死者の名残
最終更新日:00/01/11 祖父が亡くなってから2ヶ月が過ぎた。亡くなった週は確かに世の中に居たのだが、ぽっかりと存在が失われた気がしていたのだが、最近では逆に本当にいたのだろうかというくらい祖父は存在しないという感覚になれてしまった。慣れとは恐ろしいものとはぜんぜん思わない。こうやって徐々に失われていかないと風化することができない。
過去を大切にすることはいいことだと思うが、未来も同じように大切だ。だから、過去に行く人がいれば、未来からやってくる人もいる。そう考えるほどにまでなってしまった。でもちゃんとお墓まいりもしたし、個人的には全然問題ないと思っている。
亡くなった当人からすれば「忘れるなちゅーねん」とぼそぼそつぶやいているのかもしれないが、「死人にくちなし」。だんだんと自分の人格をうたがってしまうような文章になってきた。文章も本人でさえ、過去の文章に違和感を覚えるくらいだからそれはそれでいいのだ。「歴史は繰り返される」というわけだ。なんか書いている途中でだんだんと力が抜けてきた。
そういえば、私はOBという表現も嫌いであった。なんか、すぐ上の先輩ならともかく、先輩の先輩の・・・、友達の友達でさえ怪しい世の中でそんな得体の知れない縁を自慢されても関係ないちゅーねん。そりゃあ紹介があればともかくよく分からない縁でしかもそれほど交流のない方々とは関わりたくないというのが本音である。
そんなことを考えていたから引退したクラブには参加しないし、卒業した学校にも顔を出さないようにしている。だから、祖父も現実の世界に顔を出すなとまで極論する気もない。私はえこひいきな人間だから。
目次に戻る
![]()