サービスとは何を売る
最終更新日:00/01/20 サービスを売るという部署に配属になって、やっと1年が過ぎた。だからといって何が変わったという変化は日常生活において特にない。残念ながら、先行きも相変わらず不透明きわまりない。同期の人間と話していても、お互いに漠然とした危機感を抱いているという程度である。 まあ、リストラが始まったらそのときはそのときで、なるように暮らしをかえることだけである。
さて、サービスを売るといことは、サービス業を考えれば簡単にわかる。目的があり、一定条件下でそれを満たすこと。それだけだ。
だから、実のところ深く考えなくてもいいのかもしれない。しかしながら、じゃあ、その料金はどうやって決めるのだろうか。市場にあわせて競合店舗に対抗すべく、価格設定を行えばいいのだろうか。そして、暗黙の了解で一定水準の料金よりは下げないように裏あわせするのだろうか。それとも、ひたすらお客様にコスト還元することをめざして、日々精進し続けるのだろうか。
どうも、売る側にたつと、サービス技術よりも経営の方に目がいってしまう。コーヒー屋さんが「憩いの場をあたえるためのコーヒーを探してくれて、売ってくれている」というのに、私は何をしているのだろうか。
とはいえ、無償で働くわけにも行かないし、だれかが売上管理をしなければ経営はなりたたない。
いろいろなサービスという名の商品が氾濫する中で、私は1年、売ることはできるのだろうか。
この前の飲み会のときに、新人は「この会社は人を売っている」という捉え方をしていたけれども、人を売るというのは「アウトソーシング:外部発注」という考え方になる。
SEのテクニカルskillを派遣させるという考え方です。「技術さん」の派遣が簡単な例です。一回ごとに派遣契約をしている料金を10年契約にしたようなものです。もしくは、同じ作業をしても単価の安い人を派遣するという考え方です。「人材派遣のXXX」とかが得意としています。
メーカーが目指しているのは「SO:storategic outsourcing」無理矢理日本語にすると「戦略的アウトソーシング」つまり、攻めること(売り上げの拡大)を目指しています。ですから、「コスト削減」というよりも、現状よりコストUPになっても売り上げとかで回収できるはず・・・なのです。一言でいえば、合弁会社を作ってしまう。
「サービス」を売るというのは、もっと曖昧なものです。どちらかといえば「アイデア」を売るという考え方のような気がします。
ところで、音楽CDで高いと思いますか。特に国内版は高いと思われがちです。CD-Rの原価を考えれば500円でもいいんじゃないのと考えられがちですが、音楽のアイデアにもコストがかかります。一発屋の歌手が10年かけて考えた歌であっても、1年かけて考えた歌でも結果としては1曲という換算にされてしまいます。国内版が高いのは、ジャケットそのものをみれば一目瞭然でそれなりの人々(イラストレーターや解説者)がかかわってきますのでその人達もやとわなければなりません。
では、大手メーカーのSOはともかく、なぜOSは高いと言われるのでしょうか。それは、コストの考え方が違います。借り上げ社宅に代表されるような福利厚生もさることながら、利益を株主に還元しなければなりません。
株価を好調に保つには、株主のご機嫌をとらなければなりません。ですから、他に比べると株主への配当率が高いのです。その分もコストには含まれますから高くなってしまうのです。
そんなことを考えた。
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