〜誕生月の花〜



Hanamizukiのhomepageをご覧になった、何人かの方から
「自分の誕生月の花を教えて」って言われました。
それで、その度に
「そうだ、今度はhanamizukiに誕生花のコーナーを作ろう!」って
思ってはいたのですが、つい、そのままにしていました(^^;)
で、一気に12ヶ月分全て記そうとするから挫折するわけだとさとりまして
少しずつ、例えば一月ずつご紹介すれば無理なく更新出来るかな、と(笑)。
なかなか先に進みませんが、少しずつご紹介したいと思います。



〜7月の花〜


ユリ

    白:純潔
    黄:飾らぬ美
    クルマユリ:純潔
    オニユリ:富と誇り
    カノコユリ・ヤマユリ:荘厳
    テッポウユリ:純潔・威厳

    キリスト教では、白ユリはマドンナ・リリーといわれ、聖母や聖人に捧げられる花として
    復活祭の祭壇には必ず捧げられます。

    又、花言葉のイメージ通り、「純潔」のシンボルとして結婚式の花嫁、花婿の頭に
    この花の花輪を載せて祝福します。
    純潔のシンボル、ユリは、聖母マリアに受胎告知をした大天使ガブリエルにも捧げられています。

    宗教画においても、幼いキリストがユリの花を聖人に捧げている様子が描かれている場合があり、
    これは貞節と美徳の象徴といえます。

    コーカサス地方の伝説に、愛し合う男女が引き裂かれ、その苦しみ故に乙女がユリに
    姿を変えるお話があります」。
    青年は、いつでもユリに水をあげられるようにと、神の手によって雨雲にしてもらいました。
    それ以来、日照りの時には、娘達がユリとなった乙女の歌を歌いながら、
    野にユリの花をまくと、涙の雨が降るそうです。




あ、かたつむり(笑)





ジニア(百日草):友への思い・別れた友を思う

    百日草・長久草という別名は、夏でも花が長持ちする事からつけられました。

    英名の「Youth and old age」とは、若者と老人という事です。
    これは、1つ1つの花は2週間ほどで散りますが、
    次から次へと新しい花が咲き、いろいろな花色で、
    長く楽しませてくれるという事を表しています。

    いつまでも生き生きとした姿を保っているので「別れた友」が
    いつも若い時の姿で思い出に出てくるようだと
    こんな花言葉になったようです。




ダリア:不安定・華麗・優雅・移り気

    ナポレオン一世のお妃ジョセフィーヌのダリア好きは大変有名でした。
    妃は、珍しい品種をたくさん集めて、パリ郊外の宮殿の花壇に咲かせ
    大勢の紳士淑女を招待しては自慢していました。

    しかし、誰が欲しがっても一輪たりとも与えようとはしませんでした。
    当然、侍女になど与える筈もありませんでしたが妃の侍女は、どうしても
    そのダリアが欲しくて、愛人の貴族に頼んで花を盗ませ、自分の庭で
    見事に咲かせてしまいました。

    鼻をあかされた妃は、それ以来全くダリアへの興味を無くしてしまったとの事、
    「移り気」の花言葉にふさわしいエピソードです。




〜6月の花〜


カラー:乙女のしとやかさ・清浄

    カラーが日本にやってきたのは江戸時代末期で、オランダ船によってもたらされました。
    太い塊茎が芋のように見えたことから、当時は「オランダ海芋(かいう)」と
    呼ばれました。

    イギリスでは、白い色が百合を思わせることから、
    「カラー・リリー」という名前をつけています。
    カラーの花の、1枚の大きな花びらに見えるのは仏炎苞(ぶつえんほう)という苞で
    実際の花は、その中に包まれている黄色状のものです。

    カラーはギリシャ語のカロス(美)が語源で、沼の浮き草の一種の名前が
    いつしかカラーの名前になりました。

    花言葉の「乙女のしとやかさ」も、このあたりからきているようです。




清楚な白です



くちなし:とても幸せです

    くちなしという花は廉価にもかかわらず、ロマンチックな香りがして、
    どんな服装にも合う質素な美しさがあります。
    アメリカでは、男性が女性をダンスパーティなどに誘う際にこの花を胸飾りとして
    贈る事もあるようです。

    ダンスのお誘いとともに、この花を贈られたら「とても幸せです」よね?

    また、くちなしの実は気分を落ち着かせる薬効を持ち、漢方薬の材料や料理などの他、
    昔は染料などにも使われていました。

    それから全くの迷信ですが、女の子のいる家では庭にくちなしの花を植えてはいけないと
    いわれています。

    これは「嫁の口がない」という意味のこじつけなのだそうです。

    自分で植えるのは構わないけれど(笑)
    女の子のいる御家庭に贈るのは控えたほうが良いかもしれません。




ばら:愛・美

    ピンク:一時の感銘
    赤:愛情・情熱・熱烈な恋
    黄:愛情のやすらぎ・嫉妬
    白:私はあなたにふさわしい・純潔・尊敬
    赤白斑入:満足・戦い

    バラは、ギリシャ神話の美と愛の女神「アフロディテ」が
    キプロス島の近くの海から生まれでたときに、大地が神々と同じような美しいものを生み出そうとして
    アフロディテと一緒に生まれた花といわれています。
    神々は、この花の完全な美しさを見て、神の酒を注いで称賛したそうです。
    それ以来、バラはアフロディテの花とされ、捧げられたそうです。

    愛・美、と麗しい花言葉の並ぶバラですが、刺にも「不幸中の幸いです」という
    花言葉があります。

    現在、一万種もあるというバラです。
    私に、お似合いのバラも探せばきっとあると思います。




    熱烈な恋という花言葉がぴったりの赤です




    香りにむせかえりそうなほど咲き誇っています






〜5月の花〜


あやめ:良い便り・信じるものの幸福・消息

    「太平記」のお話です。

    源三位頼政(よりまさ)は、「あやめ」という名のたいそう美しい女性を好きになりました。
    そんな頼政の心を試そうと、天皇はずらりと美人を並べ、はるか遠方に頼政をおき、
    その美女の中から、あやめを見つけさせようとしました。
    困り果てた頼政でしたが、妙案を思い付きました。
    大声で、あやめの花の歌を詠む事です。
    歌を詠んだその時に、ぽっと頬を赤らめた女官こそあやめであり、
    首尾よく彼女を見つけた頼政は、その後あやめと幸せに暮らしたそうです。

    花言葉の「信じる者の幸福」とは、こんなところに表われているのかもしれません。




日本的な情緒のある花です





カーネーション:

ピンク:あなたを熱愛します
赤:母の愛情
白:私の愛情は生きている
黄:軽蔑
絞り:愛の拒絶

    カーネーションは、学名を「ダイアンサス」といいます。
    昔、ローマにソニクスという美しいギリシャ人女性がいました。
    ソニクスは、カーネーションの冠作りの名人で、
    いつも太陽神アポロンの祭壇を美しく飾っていました。 しかし、そんな彼女を妬むものに殺されてしまいます。
    太陽神アポロンは、日頃の彼女の行いに大いに感謝し、
    彼女の姿を虹色に輝くカーネーションに変え、弔いました。
    そこから、「ダイアンサス(神の花の意)」と名付けられました。

    また、カーネーションというと「母の日」が思い浮かびます。
    1907年にアメリカはウェストバージニアに住む女性が、亡き母の命日に
    教会で白いカーネーションを信者達に配ったのが始まりといわれ、その7年後
    ウィルソン大統領が5月の第二日曜日を「母に捧げる祝日」として
    子供が母に対し感謝する日と決めました。
    ここから白いカーネーションは「私の愛情は生きている」
    赤いカーネーションは「母の愛情」と母の日らしい花言葉になりました。




すずらん:
幸福が戻ってくる・純潔・謙遜・コケットリー(媚び・なまめかしさ)

    セントレオナールは森の守護神で、純潔で若くたくましい青年でした。
    ある日、森の中で恐ろしい毒竜に襲われた彼は、三日三晩必死に戦い、
    四日目の朝、ようやく毒竜を倒しましたが、セントレオナールも全身だらけになってしまいました。
    森のニンフ達は、彼の勝利を喜びながらも傷だらけの彼の姿に心を痛めました。
    彼の身体から流れた血は地面に吸い込まれ、そこから純白の美しいすずらんが咲いたといわれています。

    「すずらん」という名前は、その名の通り花の形が鈴を思わせるところからつけられたものです。
    別名「君影草(きみかげそう)」、「谷間の姫百合」ともいいます。
    なんて、ロマンチックな響きだと思いませんか☆
    「谷間の姫百合」は英名が「リリー オブ ザ バレー(Lily of the vally):谷間の百合」から
    訳されたものです。

    フランス語では「ミュゲー」と言い、これは「麝香(じゃこう):ミュスク」のように香りが良いことから
    名付けられた名前です。
    ミュゲーには「色好み」という意味もある事から、「コケットリー」という変わった花言葉がつきました。

    また、フランスでは5月1日はすずらんの日で、この日にすずらんを贈られた人には
    幸福が訪れると言われています。






ぼたん:恥じらい・富貴

    「立てばシャクヤク座ればボタン」と、昔から美人の形容に使われていたこの花は
    「富貴草」という別名もあるほど豊かで美しいイメージを抱かせます。
    俗に「百花の王」とも呼ばれ、”富貴”という花言葉はここからきています。

    この美人のたとえは、シャクヤクが長い花茎の先端に咲くのに対して、
    ボタンは葉の上に座って咲くように見えるところからきています。

    日本には仏教伝来と同じ頃に入ってきたようで、聖武天皇が
    奈良の都にこの花を植えたのが、ボタン栽培の起源だろうといわれています。

    昔は花を鑑賞するとともに、頭痛や腰痛にも効く薬用として使用されていたようです。

    花の名は、ギリシャ語の「ボターネ」を古代中国で音訳したもののようです。




〜4月の花〜


チューリップ:
思いやり・恋の宣言・博愛・名声

    (赤)愛の告白
    (白)失恋
    (黄)望みなき愛
    (紫)不滅の愛
    (緑)美しい瞳

    オランダの、チューリップにまつわるお話です。
    一人の美少女が、3人の騎士からプロポーズされました。
    3人はそれぞれ、家宝の王冠・剣・黄金を少女にプレゼントしました。
    少女は3人のうち誰と結婚するか悩んだのですが、結局、誰も断ることが出来ず
    花の女神「フローラ」に頼んで、チューリップの花に変えてもらったそうです。
    チューリップの、花は王冠を、葉が剣を、球根が黄金を象徴しているといわれています。

    花全体の花言葉「博愛」・「思いやり」はこのお話からついたといわれています。

    また、花の形が、トルコ人のかぶる帽子”チュンベルト”に似ている為
    チューリップという名前がついたとも言われています。








デイジー:平和・希望・美人

    白:無邪気
    赤:無意識

    デイジーは「デイズ アイ(日の眼)」が語源だといわれています。
    朝、陽光を受けると花が開き、逆に夜や曇りなど日の当たらない時は花が閉じてしまうという
    性質から、こう呼ばれるようになりました。
    「希望」という花言葉は、ここから来ているようです。

    日本には明治初期に渡来し、小さくて可愛い菊と形容して「ひな菊」と呼び親しんできました。

    早春の、可愛らしい花です。




大輪の花のような華やかさはありませんが、春を感じさせます





忘れな草:私を忘れないで・真実の愛

    ドイツの伝説です。

    昔、一人の若い騎士が、恋人の乙女とドナウ河の岸辺を散歩していました。
    その時乙女は、一束の美しい花が河の中を流れ去って行くのを見つけ、それを欲しがったので
    誇り高い騎士は、気軽に靴を脱ぎ、すぐに河に飛び込みました。
    しかし流れは思ったよりも速く、鎧を着ていた騎士は、花を摘み取った後、身体の自由を失い
    力尽きて流れに巻き込まれてしまったのです。
    騎士は自分に最後の時がきたのを悟り、力を振り絞ってその花を、河岸の恋人の乙女の足元に投げ
    「私を忘れないで」と叫ぶと流れに吸い込まれていきました。
    乙女は、約束を守り、生涯その花を放さず、騎士を忘れないようにと髪に飾り続けたという事です。

    英名は「Forget me not」と、いいます。




〜3月の花〜


アイリス:
恋のメッセージ・雄弁・軽快・変わりやすい・吉報・
消息・あなたを大切にします・やわらかな知性

    全知全能の神ゼウスの妻である女神ヘラに可愛がられていた、美しく慎ましい侍女”イリス”は
    浮気者のゼウスに見初められ、幾度となく求愛されてしまいます。
    道ならぬ恋を求愛され、イリスは主人のヘラに「どこか遠くへ行かせて欲しい」と懇願し
    ヘラは、その願いを聞き届ける事にしました。
    ヘラは、イリスに七色に輝く首飾りをイリスの首にかけ、更に神の酒を3滴イリスにふりかけ
    イリスを虹の女神に変えました。

    その時にふりかけた酒のしずくが地上に落ちてアイリスの花になったそうです。

    を表します。
    この逸話から”アイリス(ギリシャ語で「虹」)”と名付けられたようです。

    「恋のメッセージ」という花言葉は、虹の女神となったイリスが、
    天上と地上とを結ぶメッセンジャーになったからです。

    「変わりやすい」という花言葉は、変化の多い虹から生まれました。




洋風の「あやめ」という感じです





スイートピー:
デリケートな青春の喜び・別離・微妙・門出・優しい思い出

    ”スイート”という単語は、花の場合は香りの良いことを意味します。
    ですからスイートピーは”香りの良いマメ”という意味です。
    別名”麝香連理草(じゃこうれんりそう)”と言います。

    原産地は地中海沿岸です。
    日本には江戸時代末期に入ってきました。
    エンドウに似て、香りがよいことから、当時は「ニオイエンドウ」「ジャコウエンドウ」などと
    呼ばれていました。

    花の形が、今にも飛び立っていきそうな蝶のようなので「門出」という花言葉は生まれました。




すみれ:誠実・ひかえめ

    「アイリス」の項でも出てきたゼウスとヘラのギリシャ神話のお話です。

    女神ヘラの神殿の巫女だったイオは、ある時ヘラの夫である大神ゼウスに見初められ
    逢い引きをしました。
    嫉妬したヘラは、イオを白い雌牛に変えてしまいました。

    雌牛のイオのあたりには食べられそうな草すら生えていません。
    そこでイオを哀れに思ったゼウスがすみれを生み出したのです。

    「誠実」「控えめ」を花言葉とするすみれは、ヨーロッパでは美の象徴のバラ、
    威厳を象徴するユリと並んで大切に扱われているそうです。




フリージア:純白・潔白・無邪気

    (白)あどけなさ
    (黄)無邪気
    (赤)純潔

    フリージアの原産地は南アフリカ喜望峰だそうです。
    元は、白色が多く広まった為、花言葉も「純白」・「潔白」とつけられました。

    今は、品種改良が進み、たくさんの花色があります。




〜2月の花〜


ウメ:忠実・気品

    表紙にも飾りましたが、春を告げる花としてふさわしい花です。

    梅が日本に中国から入ってきたのは万葉の時代です。
    万葉の時代には、花といえば梅の事で、百花の長、又松竹梅として長寿の印にもされてきました。

    又、今でこそお花見というと桜を指しますが万葉の頃は梅に人気があったようです。

    ”東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ”

    とは、大宰府に流された菅原道真が梅の花を詠んだ有名な歌です。

    この歌を道真が詠んだところ、書斎の庭に植えてあった梅が、一夜にして
    道真の行く九州 太宰府に飛び移って根づいたといいます。
    大宰府天満宮の「飛梅」は有名です。

    この事から「忠実」という花言葉は生まれました。




飛梅のように一晩で想い人の元へ飛んでいけると良いのですが、ね





サクラソウ:希望・青春の始まりと悲しみ

    英名をプリムローズといいます。
    プリムローズとはギリシャ神話では、花の女神フローラの息子パラリソスの事です。
    パラリソスは、とても美しい青年でしたが、恋人のニンフに失恋してからはすっかりやつれ
    ついには死んでしまいました。
    フローラは、そんな我が子を不憫に思って、春一番に咲くサクラソウの花の姿に
    変えたといわれています。

    この花は魔女や妖精の害を防ぐといわれている土地もあり、古くイギリスでは
    復活祭の際に教会の装飾に使われていました。

    又、サクラソウの花をお茶にして飲むと、うつ病や不眠症が治ると言われています。

    春早く咲くサクラソウには、「希望」という花言葉がピッタリです。




スノードロップ:希望・慰め・恋の最初のまなざし

    大昔、禁断の実を食べてしまったアダムとイブは、エデンの園から降りしきる雪の中へ
    追い出されてしまいました。
    そこへ一人の天使が現れて「もうすぐ春が来るから絶望してはいけません。」と 二人を慰め、冷たい雪をスノードロップの花に変えたといわれています。
    「希望」・「慰め」という花言葉は、こんなところから生まれたようです。

    早春に咲くこの小さな白い花を、日本では「待雪草(まつゆきそう)」と呼んでいます。

    スコットランドでは、お正月が来る前に、この花を見つけると、翌年の幸せが約束されるといわれています。




フクジュソウ:幸せを招く

    昔から、日本ではおめでたい花としてお正月の飾り花として使われています。
    別名「元旦草」とも言います。
    花言葉もおめでたく、「幸せを招く」。
    フクジュソウが2月の花言葉なのは旧暦のお正月にあわせたのでしょうか。






〜1月の花〜


エリカ(ヒース):博愛・孤独・裏切り

    昔、スコットランドの先住民ピクト人とキリスト教徒が戦った際に、ピクト人が敗れて
    ピクト人のビール職人の親子が捕まってしまいました。
    ケネス王は、ヒースビールの作り方を教えれば命はとらないと言って、教える事を強要しましたが
    二人とも口を割りません。

    待ちきれなくなった王は、父親の目の前で息子を殺して、父親に口を割らせようとしましたが、
    かえって憎しみをかい、とうとうその秘伝は、わからずじまいになってしまったそうです。


    スコットランドには、エリカの茂る荒野が多くあります。
    そんな荒野は「ヒース」と呼ばれ、”嵐が丘”のように、小説や詩の舞台になる事も多くありました。

    花言葉の「孤独」は、吹きすさぶ荒野のイメージから生まれたようです。

    吉田秋生のコミック「カリフォルニアストーリー」では主人公「ヒース」が、
    女性に「ヒースって花の名前ね、ええと花言葉は・・・。」と問われて
    「孤独だろ。」って、こたえるシーンがありました。妙に印象に残っています。




オンシジウム:蕾のままでいて・清楚・可憐

    長い花茎に可愛らしい小花をいっぱいにつけます。
    その様子はまるで、雀が群れて飛び回っているようなので
    日本名を「群雀蘭(むれすずめらん)」と言います。
    「可憐」という花言葉はここからきたようです。



つばき:(赤)控えめな美徳・(白)最高の愛らしさ

    つばき、という名前は葉に特徴があるところから付いたようです。
    艶やかな葉であるところから「艶葉木(つやはき)」、
    厚みのある葉であるところから「厚木(あつき)」が転じたもの、
    常緑樹であるところから「寿葉木(すはき)」が転じたもの等々言われています。

    ”控えめな美徳””最高の愛らしさ”という花言葉は、この花に香りが無い事からついたものです。

    オペラの代表作でも歌われたつばきですが、散る時には花ごとポトリと落ちます。
    その様子は、ちょっと縁起が悪く見える為、江戸時代の武家屋敷では敬遠されていました。
    今でも、新築祝いやお見舞いには贈らないほうが良いようです。




〜12月の花〜


カトレア:あなたは美しい・優雅な貴婦人・魔力

    ランの一種ですが、洋ランの女王、いえ花の女王といえるでしょう。
    花言葉も「あなたは美しい」「優雅な貴婦人」と、象徴的です。
    花色は豊富で赤・ピンク・黄・オレンジ・青・紫・白・緑・褐色と様々です。
    ですがこのように様々な品種が栽培されたのは意外と新しく、19世紀に入ってからのことで
    ヨーロッパで園芸化されました。
    原種が発見されたのはその少し前で、ブラジルのオルガン山中で
    イギリスの園芸家”ウィリアム・カトレー”によって発見されました。
    カトレアの名はここからきています。

    日本へは、明治の中頃にイギリスから入ってきました。




華やかで上品なイメージの花です





スイセン:うぬぼれ・自己愛・自尊心・気高さ・愛をもう一度

    黄色:もう一度、愛して
    ラッパスイセン:尊敬

    ギリシャの美青年ナルキッソスは、その美貌から、たくさんの乙女達の心を虜にしましたが
    いつも自分からは決して人を愛そうとはしませんでした。
    その冷たい態度は、森のニンフ「エコー」が仕事が出来なくなるほど彼を愛した時も変わらず、
    復讐の女神ネメシスは怒り、
    「人を愛せないものは自分自身を愛せばいい」
    と、呪いをかけてしまいました。

    たちまちナルキッソスは水面に映った自分の姿に恋をし、その恋の苦しみで、食事も喉を通らなくなり
    だんだんと顔色も悪くなり、やせ細ってついには1本のスイセンになったといわれています。

    こんな話から「うぬぼれ」「自己愛」という言葉が生まれました。

    ギリシャ語のナルキッソスは、ナルケーという語が語源で、
    「麻痺させる」「昏睡・無気力・無感覚」を意味しますが、
    これはスイセンの球根に、こういった性質がある為です。
    現代では、花の香りが強いために「麻痺する」というイメージがあるようです。

    別名「雪中花」とも言います。
    又、中国では「水の仙人」といわれています。




ポインセチア:私の心は燃えている・祝福する

    鮮やかな赤色のポインセチアを見ると、Hanamizukiは「12月・クリスマス」を連想します。
    私の心は燃えている、という花言葉は、この燃えるような色を見るとうなずけます。
    ですが、この赤い花びらのように見えるのは、私の好きな花「はなみずき」と同様に
    花でも葉でもない節間がつまって輪生状となった、蕾を包む苞(ホウ)というものです。

    メキシコ原産で、日本には明治中期にやってきました。




〜11月の花〜


サフラン:歓喜・濫用するな

    サフランは、秋咲きのクロッカスの一種です。
    花は紫で、そのめしべをよく乾燥させますと薬用に、又調理の際の着色、香りつけになるそうです。

    サフランには、気分をさわやかにしたり、悪酔いを防いだりする効用があります。
    そのため、気持ちよくお酒を飲む事が出来るというので”歓喜”、
    しかし濫用すると、極度に興奮してはしゃぎ騒ぐ事があるというので
    ”濫用するな”、という花言葉が生まれました。
    ちょっと、サフランにとっては嬉しくない由来ですね。
    でも、こんなロマンチックな神話もあるんです。

    牧場で秋の夕暮れを楽しんでいた花の女神フローラは、突然現れたニンフ達に
    「子羊達が、秋の花達に別れを惜しみにやってきます。彼らが心地よく昼寝を楽しめるように
    素敵なベッドを与えてやって下さい。」と、頼まれました。
    そこで女神は、その願いを聞きいれ、秋に咲く最後の花として「サフラン」を咲かせ
    子羊のベッドにしてあげたという事です。
    サフランの花の上でお昼寝をすると一体どんな幸せな夢が見られるのでしょう。
    ちょっと試してみたいものです。




シクラメン:内気・はにかみ・嫉妬

    シクラメンの原産地は、ヨーロッパや地中海沿岸です。
    シチリア島の野豚が、この花の地下茎を掘って食べるので、英語では
    「豚のパン」と呼ばれています。
    日本にやってきたのは明治時代ですが、当時は「パン」という言葉がわかりにくかったので
    そのかわりに「豚のまんじゅう」と呼ばれていました(ちょっと花が可哀想ですよね)。
    この地下茎、古代ローマでは蛇にかまれた傷を治す力があるといわれ、御守りとして
    各家庭の庭に植えられていたそうです。
    又、葉の形が耳に似ているので、耳の病気に効くとかお産が楽になるといった話もあります。

    これからの季節にお花屋さんの店先を彩るシクラメンですが、
    葉が生き生きとしていて、緑色の濃いものを選ぶのが購入のポイントだそうです。

    ところで、このシクラメン、別名「漁火花(カガリビバナ)」と言います。
    これは、反り返った花弁の形がかがり火の炎のように見えるからだそうです。
    新築祝いにはちょっと不向きの花です。




シンビジウム:飾らない心・素朴

    ラン科シュンラン属の多年草です。
    いくつかの原種をもとに複雑に交雑され、たくさんの品種が現在生まれています。
    その数は、1年間に販売されるだけでも数百種に及ぶとか。

    シンビジウムという名前は、その花の形が舟に似ている事から、ギリシャ語の
    キムベ(舟)とエイドス(形)という言葉が合わさって出来ました。

    淡い色合いの花が多い事から「飾らない心」という花言葉が生まれたようです。




〜10月の花〜


マリーゴールド:健康・嫉妬・絶望・悲哀

    昔、カルタという乙女がいました。
    カルタは太陽神に憧れ、太陽神を見る事だけを生き甲斐にしていました。
    彼女は夜も家に帰らず、朝一番の太陽を待つ毎日を過ごしました。
    しかし、恋の炎が激し過ぎたのでしょうか。彼女は次第に痩せ、肉体を失い、
    魂だけになってしまいました。
    かげろうのように立ち昇った魂は、きらめく太陽の中に吸い込まれ、
    それまで彼女の立っていた場所には1本のマリーゴールドが、
    生えていたそうです。

    悲しい花言葉は、ここからきたようです。
    花言葉に詳しい人には、ちょっと贈れない花、ですね。

    又、聖母マリアの祭日に咲いていたので「マリア様の黄金の花」とも呼ばれています。
    まさに、「マリー・ゴールド」ですね。








キンモクセイ:謙遜

    キンモクセイ:あなたは高潔です。
    ギンモクセイ:初恋

    キンモクセイは、花の色が黄色なのでこう呼ばれていますが、
    白色の花はギンモクセイと呼ばれていて、ともに中国から渡来したモクセイ科の樹木です。

    花言葉は「謙遜」。
    その甘い香りからはちょっと想像がつかない花言葉ですが、
    これは、春の沈丁花と並ぶ程素晴らしい秋の香りのキンモクセイが、
    そのうっとりとさせる香りで人を誘い込むにもかかわらず、花は意外と、
    地味なことからだといわれています。

    空気が汚染されていると花が咲かないと言われていて
    大都市では咲かない場合があるそうです。
    もし、最近になってキンモクセイが咲かなくなったり、香りが弱くなった時は
    よく水をかけて葉の汚れを取ってくださいね。
    きっと、又、幸せな香りを運んでくれるはずです。




シオン(紫苑):追憶・君を忘れない

    キク科アスター属の多年草です。
    薄紫で放射状に伸びた花びらが星の形に広がり、属名はアスター(星)と付けられました。
    (8月の花のアスターとは異なります)

    「今昔物語」にはこんなお話があります。
    仲の良い二人の兄弟のお母さんが、重い病気にかかり亡くなってしまいました。
    兄弟は心を込めて弔い、それからというもの墓参りをかかしませんでした。
    しかし勤めている兄は毎日お参りする事が出来ず、
    又、母を亡くした悲しみを早く忘れようと
    ワスレグサを墓前に植えました。
    反対に弟は、ワスレヌクサ(シオン)を植え、
    お母さんを忘れない様にとお墓参りを続けました。
    ある晩、そんな弟の夢の中に鬼が現れ、
    「親孝行の気持ちの報美に、明日の出来事が前の晩にわかる力を授けよう」
    と、言いました。
    その後、弟はその力のおかげで、幸せに暮らしたという事です。

    「追憶」・「君を忘れない」という花言葉は、ここからきていると言われています。




コスモス:乙女の真心・調和・野性美・少女の純潔

    赤:乙女の愛情
    白:乙女の純潔

    花の形が桜に似ているので、日本では秋桜とも言われています。
    (以前、山口百恵さんがこんな歌を歌っていらっしゃいましたよね?)

    日本には明治時代に入ってきましたが、とてもたくましい生命力を持っているので
    すぐに日本中どこでも見られるようになりました。
    元々は、高原に咲く花であったらしく、原種はメキシコ中央高原の
    約2400〜2700mもの高地に生えていたといいます。
    日本でも、信州や軽井沢などの高原に、多く見られるようです。

    「乙女の真心」という花言葉は、デリケートな花姿から生まれたものです。

    又、コスモスとはギリシャ語の「美しい」という意味の言葉が語源だそうです。
    英名は”COSMOS”。
    これは「宇宙」の意味もあり、「調和」という花言葉は、そこからきています。

    「野性美」は、どんな雨や風でも、必ず立ち直ってまたすぐに花をつけるところから
    名付けられた花言葉です。

    一見、何の接点も無いような花言葉に思えても、
    一つ一つにそれなりに込められた意味があるのですね。








〜9月の花〜


キク(菊):高貴・高尚・高潔

    キクは古代、中国から朝鮮を経て伝来したといわれています。
    「万葉集」にはその名は無く、「古今集」「枕草子」「源氏物語」になって
    その名は頻繁に登場します。
    キクは、早くから鑑賞用とされていましたが、元々は薬用植物として渡来しました。
    食欲増進・高血圧・眼精疲労に効くのだそうです。
    花言葉は、キクの気高い美しさからきたのだと思われます。



リンドウ:悲しんでいるあなたを愛する

    リンドウは、群生せず1本ずつ咲く姿と、花の色が紫であることから
    そのイメージから「悲しんでいるあなたを愛する」という花言葉が生まれたようです。
    このリンドウ、花に水をかけると花が閉じてしまうので気を付けてください。
    切り花では、蕾を購入すると花が開かない時があるので、開いた花を楽しみたい時は
    既に、開花したものを選んだ方がいいようです。



芙蓉:繊細な美・しとやかな恋人

    芙蓉の花といえば、昔から美しい女性のたとえにもちいられます。
    花言葉も「しとやかな恋人」。

    芙蓉の花は、普通、一重咲きですが、八重咲きもあります。
    この八重咲きは、咲き始める頃は白、昼間は淡紅色で、夕方になりますと
    紅色にと変わっていきます。
    それが、美人がお酒を飲んで赤くなっていくようにも似ているので
    この花には特に「酔芙蓉」という名が付けられています。








〜8月の花〜


アスター(蝦夷菊):信ずる心・同感・追想

    ピンク:甘い夢
    紫:恋の勝利・あなたの愛はあなたより深い
    青:信頼・あなたを信じているけど心配
    白:私を信じてください

    お盆や秋のお彼岸などで仏様にお供えされているのを見かけます。
    花言葉の「信ずる心」とは、この花で恋占い(好き、嫌い、好き・・・って)を
    するところからついたそうです。




アマリリス:おしゃべり・程よい美しさ・内気の美しさ

    アマリリスはギリシャ語で「輝かしい」という意味です。
    昔、ローマの詩人達が羊の世話や田園で働く少女達のシンボルとして
    アマリリスを詩の中で歌ったことから、これらの花言葉が生れたようです。



スイレン(睡蓮):心の純潔・清純・信仰

    水面に浮かぶ睡蓮は、神秘的な姿ゆえに、いろいろなエピソードがあります。

    古代エジプトでは睡蓮は太陽のシンボルとして神聖視されていました。
    「信仰」の花言葉はここからきています。

    又、東洋にも睡蓮の神話があります。

    湖の近くにワヨタ(太陽)という名の酋長と、彼の美しい恋人がいました。
    しかし、彼女の両親が交際に反対したため、彼女は湖に、身を投じてしまいました。
    その身が睡蓮になったそうです。
    それから睡蓮は太陽(ワヨタ)の暖かさで花開き、
    日が沈むと、眠るようになったそうです。
    ここから、睡蓮という名前がきたのかどうかまでは、わかりませんが・・・。

    ドイツでは、森のニンフは、人が近づくとスイレンに化け、
    通り過ぎると元に戻ると言われています。
    スイレンの葉の下には邪悪な木の魔物がいるので花をとる前には丁寧な呪文を唱え、
    花は必ず刃物を使わずにとることとされているそうです。

    この睡蓮、英名を「Water Lily」といいます。












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