あー、あなたでしたか。 よかったですねぇ、 みんな無事に終わって。 未来の宇宙まで 救ってしまうんですから、 あなたは本当にすごい人ですよ。 うんうん。 状況が深刻だっただけに、 とても心配しましたけど… あなたは、ちゃんと 乗り越えてくれましたね。 これで明日には、 もとの宇宙に帰れます。 感謝していますよ。 少し、話をしませんか? のんびりお話ができるのも、 これが最後だと思うんです。 だから…ね? 私の故郷には、 砂漠の奥地に咲く、とても 美しい花があるんですよ。 厳しい乾燥にも負けない とても強い植物で、 バラのように鮮やかな花を 咲かせるんです。 一面砂ばかりの地で、 旅人は、この花の存在に どれほど勇気づけられ、 安らぎを得たことでしょうね。 砂漠に咲く一輪の希望… まさにあなたのような 花だと思いませんか? 私はいつも、 あなたの言葉や振る舞いに 励まされていたんですよ。 そして… 気がついたときには えーっと、その… 好きに…なっていました。 あなたを守りたい。 灼けるような日差しも、 激しい砂嵐も、たった一人で 耐えなくていいように。 ずっとそばにいて、 今度は私が、あなたの 希望になりたいんです。 どれくらい時間がかかるかは わかりませんけど… あなたのところへ、 必ず行きますから。 私は、砂漠の旅人となり、 あなたという花を、 見つけますよ、きっと。 どうか、待っていてくださいね…。 あー、お久しぶりです。 あなたのことが、ずっと 心配だったんですけど… 元気そうですね。うんうん。 知っていました? 次元のはざまは、 収縮をやめて、小宇宙へ 変化したんだそうです。 それで、この大陸が ここに残っている… というわけなんですよ。 あー、そうそう。 ちょっと気になって、 アルカディアという名前を 調べてみたんですけどね。 『理想郷』という意味が あったんですよー。 いい名前だと思いませんか? これから私は、 あなたの顔が見たくなったら 来ることにしますよ。 私たちの『理想郷』へ…ね。 美しい景色ですねぇ。 もう少しここで、のんびり お話でもしましょうか。 ほんとうにきもちのいい風ですね。 すこしづつ二人の時をつむいでいきましょうね。 長い坂道をのんびりとのぼっていくように。 あなたのことがとてもすきです。 愛していますよ。 二人でそだてていきましょうね。 この大切な愛を。