レポート 超熟読『CD読本』〜第5回〜

1.音を記録/再生する
1−3.音の記録/再生
1−3−1.エジソンの方法(2003/5/1 作成)
前回までのレポートでは音を波形にする方法について学びました。
この方法を利用すれば音声の波形を、例えば紙上に、記録することができます。
これで当初の目的であった”音を記録する方法”について知ることができたといえます。
それでは次に”音の再生=記録した音声波形を使って元の音を再現する方法”
を考えてみましょう。と、いうことになるわけなのですが…。
実は、理論的にはそんなに難しいことではなくて、
例えば、記録した音声波形に沿って下図(左)の菱形の部分を動かしてやれば、
赤い振動膜が振動して、元の音声を発します。(右側の図は実際の装置イメージ)
記録、再現できる振幅や周波数範囲、また元の振幅や周波数に対する再現性等は
装置の構成や材質により異なりますが、これで音声が記録/再生できてしまうわけです。

1877年にトーマス・エジソンは上記の原理を利用して、蓄音機の実現に成功しました。
”ホノグラフ(サウンドライタのギリシア語)”と命名されたこの装置は、円筒に巻いたスズ箔を回転させながら、
そこに振動膜に応じて振動する針でらせん状に深浅の痕跡をつけていくことにより音声を記録するものでした。
(注)深浅の痕跡をつけるということなので、前掲の2つの図とは針の振動方向は異なります。
下図がエジソン型蓄音機のイメージです。

生涯に1000を越える特許を取得した発明王エジソンが
最も感動した発明品であるといわれる”ホノグラフ”ですが、
メディアが複製困難な形状であったため、工業化という点では不発に終わらざるを得なかったようです。
(第5回 エジソンの方法 おわり)