蒸気機関車
怠惰なくせに
自尊心の強いブ男は
もう死んだっていいよ
などと
中也の詩のようなことを言い
たいてい
線路の上に寝転がっていた
たくさんのお人よしの女が
お前、男だろ
こんなもの見るために
生まれてきたに違いない、と
鉄輪と鉄輪の間の
華のようなまたぐらを見せつけ
ものすごい響きで
通過していった
見えなくなってから
母のような気持ちからであろうか
あるいは単なる警告か
さびしい汽笛を
二度三度
ピー と鳴らしたのだ
ピー とね
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