1999.10.28

国語U授業案

単元名「私たちの住むこの町について考える」

国語科 安斉 廉


授業実施クラス 2年3,4,6組

授業実施時期 

 第1時 全クラス10月27日(水) 

 第2時 全クラス10月28日(木)

     時間割を変更してLHR時に三クラス合同授業。

 第3時 4組10月29日(金)6組30日(土)、3組11月1日(月)


@授業の目標

今回の授業で本校の卒業生に「この町の昔」を話していただくことにより、次の三点で生徒の認識が深まることを期待する。

 A 地球環境を考える際に基本的な姿勢は「Think globally.Act locally.(地球規模で考えよ、しかし行動は手近なところから)」であることが望ましいといわれる。しかし、この町の特性から言って、その居住者の多くは近年他の土地から移住してきた人たちであり、「○○都民」などとも呼ばれるように東京志向が強く「郷土意識」が希薄である。この町で育つ生徒が「郷土意識」が希薄であることを自覚し、郷土を見直すことで郷土に対する愛着を喚起したいと考える。
そしてその愛着心が、「Act locally.」の原動力になることを期待したい。

 B 国語科として考えると、複眼的思考力の養成につながると考える。
現在生活しているこの町を自分の視点からだけではなく、卒業生の視点でとらえ直すことで、物事には多面的な捉え方が存在することが発見できると考える。
これは、今後、小論文を書く場合などに必要とされるバランス感覚のある思考につながっていくものである。

 C また、21世紀を生きる16、7才の高校2年生が自らのアイデンティティを確立しようとしたとき、現在と過去の自分たちが生活する郷土についての確実な認識は欠かせないものである。現在の郷土についての認識を確かなものにするために、過去に郷土に生きた先人の体験を聞き、その上に立ってあるべき郷土の未来について考えさせたい。


A授業の展開(三時間扱い)

準備 

今回の授業のねらいを簡潔に説明し、Sさんの略歴と授業のねらいを示し、Sさんへの質問をアンケートするためのプリント@を配布する。卒業生への質問内容をそれぞれに考えさせ提出させる。

第一時

質問内容をまとめたプリントAを配布し次回の授業の内容を説明する。さらに、課題「2068年に本校の140周年式典が行われた。その際に諸君が招待されて未来のこの高校の生徒に質問されたと仮定して、このプリントの答えられる部分に答えを出してみよう。」を考えさせ答えをノートにまとめる作業を行わせる。

 第二時【本時】

 本校一期卒業生のSさん(88歳)に授業に来ていただく。生徒の質問に答える形式で授業に参加していただき最後に高校生に対するメッセージをいただく。生徒は70年前のこの町の姿についてわかったことをノートに聞き書きする。

 第三時

 前2時間の授業内容をもとにして

「今回の授業で学んだこと」という題で600字の作文を作成する。


B評価

 ・自分の問題として主体的に取り組むことができたか。

 ・現在と過去のこの町について理解が深まったか。

 ・お年寄りとのコミュニケーションをうまく図ることができたか。

 ・自分の考えを説得力のある文章にまとめられたか。


C準備

a プリント@

 Sさんの略歴と授業のアウトラインを説明した上でSさんへの質問をまとめることができるもの。

b プリントA

 生徒の質問事項を項目別に分類し一覧表にしたもの。

c Sさんの体力も考慮して、一回にまとめて3クラスの授業を行うことにした。そのための時間割変更、会場となる第一会議室の確保などを行った。

d 人数が多いのでSさんの声を拡声するための機材を準備した。


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