修学旅行俳句紀行文集  その@

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 修学旅行俳句紀行文

二年七組一番 

一月二十七日 天候 晴れ

 今日、初めてスキーをした。午前中は板の履き方からボーゲンまでやりました。昼食の前にインストラクターの「午後は最初からリフトに乗ります」という言葉を聞いて「もうリフトに乗るのか」と思い、不安でいっぱいで全然食事をする気にはなりませんでした。そして、午後の講習の時間になってしまった。不安ながらも何とか無事にリフトに乗る事が出来ました。でも、荒井先生と野田先生が一緒だったので、ずっと下を見ていました。中間ぐらいまで行った時に何かがふきのとうのように見えました。

 真っ白の雪の中からふきのとう

一月二十八日 天候 晴れ 

 昨日、初めてスキーをした。昨日のうちになんとかボーゲンは出来るようになったし午後に初めてのリフトも体験した。先生の話ではリフトに一本乗れば、猪苗代湖を見ることが出来たらしいけど、前を見る余裕が無く湖を見ることが出来なかった。しかし、ずっと滑っているうちに、前を見る余裕が出来、猪苗代湖が見られました。そのとき、少し雪が降っていて、それが銀色に輝いて見えた。その中に猪苗代湖があるように見えた。

 銀色の雪の中に猪苗代湖


 修学旅行俳句紀行文

二年七組二番

一月二六日 天候 みぞれ

一日目は、鶴ヶ城に見学に行った。とにかくバスからでたら雨。これにはまいった。そして、結局傘なしで見学だったので、かなり寒くこたえた。明治時代のいろんな武器や道具や資料をみたが、こっちは寒くてそれどころではなかった。

 みぞれ雨 我の素肌に 染みわたる

一月三十日 天候 雪

今日で、この旅行が終わりなので、少しさみしかった。

部屋を出て、バスに乗ったとき、何人かのインストラクター達が手を振っていた。その中に、自分のグループだったコーチがいて、しかも、僕に気づいて手を振ってくれたので、うれしかった。この旅行はよい思い出になった。機会があれば、また行きたいと思った。

猪苗代 忘れぬ想い ここにあり


 修学旅行俳句紀行文

二年七組三番  

一月二十六日 天候 雨

修学旅行の一日目、その日はスキー実習はなく鶴ヶ城の見学だった。鶴ヶ城見学なんて、どうでもいいと思っていたが、その日はかるく雨が降ってい たので早く中に入りたくてしかたがなかった。鶴ヶ城から見た風景は、回りにビルや建物しかなくて、なんだか鶴ヶ城だけが 時間にとり残されている様な気がして、なんだかとても淋しいものを感じた。

 冬の町 ひとりぽつんと 鶴ヶ城

  


 修学旅行俳句紀行文

二年七組四番 

一月二十七日 天候 晴れ

七時からの朝食までには少し時間があったので、僕は初日に見て感動した部屋の窓から見える景色をもう一度見てみようと思いたった。そうして見てみると昨日は雪が降っていたせいで一面の白い空だと思って見ていたその景色は実は、空はほんの少し上の方にあるだけでそのほとんどが巨大な湖である事がわかった。

(うみ)

 湖と空 境を隠す銀世界

 朝食も食べ終わりしばらくしてスキーウェアに着替え、ゲレンデに行って開講式をやった。そしてスキー講習が始まった。この時にスキーを初めてやって、とてもつらくてあんまり楽しいものではないと思った。少しでも滑れば転ぶし、スキー板をはいたまま起き上がるのも一苦労だった。でもしばらくするとほんの少しの距離だけなら曲がれるようにもなった。そうしてだんだんスキーが楽しく感じてきた僕の前を、とても小さな子どもが颯爽と滑っていた。何故かちょっとショックな気分だった。

 僕の前シュプール描く三歳児

 


 修学旅行俳句紀行文

二年七組五番 

一月二十八日 天候晴れ 

 講習二日目。この日はスキー感覚が少し戻ってきており、やる気もあったが、日頃の運動不足のせいもあって体がいたくてしかたがなかった。この日はホーゲンの復習とパラレルの練習をした。リフトに乗り初日よりもさらに高いところに上ってパラレルの練習をした。その後、自由時間となり、しばらく友人達と大きい湖を見ながら滑った。高いところまで上ったと思って振り返って見ると、まだまだ高いところが沢山あった。少し怖かったが、滑っていると気分も晴れ、スキーが楽しくなってきた。

 そびえたつ白山前にあとずさり

 天も晴れ紺の湖見て滑りけり


 修学旅行俳句紀行文

二年七組六番 

一月二十七日 天候 晴れ

 僕は初心者なので、最初は板を一枚ずつ履いたが、二枚一緒に履いた時に、僕は後ろ向きになって滑ってしまって、どうすることも出来なくなって、五m位で転びました。その時に、スキー板を履いたままで坂を登るやりかたを教えてくれました。

 最初から逆さに滑って恐怖心

 この日の午後は初めてリフトに乗りました。そして、降りた場所から遠くを見たら、、、猪苗代湖が見えました。

 ここからは海にも見える猪苗代湖

一月二十八日 雪

 この日もリフトに乗りましたが、ゆきが降っていたので、少し様子が違いました。

 服に付く雪の形は雪印

 雪山で雪のベールを身に纏う

 冬風で湖凍る寒さかな


 修学旅行俳句紀行文

二年七組七番 

一月二十八日 天候 晴れ

 今日もミネロに行った。昨日来て、もうけっこう慣れたので恐くなくなった。だけど実際滑るとちょっと恐かった。今日もスノーボーダー達がたくさんいた。僕達がリフトで上ってきた場所よりも高い所から滑ってきてとてもかっこよかった。ミネロはけっこう高い所なのでとても景色が良かった。その景色の素晴らしさに感動してしばらく眺めてしまった。その近くで、モーグルの大会をやっていた。里谷多英が、きていたらしい。   

 モーグルが 風の如く 突き抜けた

一月二十九日 天候 晴れ

 今日は、スキー講習最後の日。今日は頂上迄行った。頂上はさすがにびびった。頂上は、ミネロよりも眺めが良く、僕が見た景色の中で、ベスト三に、はいるぐらいの美しさだった。猪苗代湖が、太陽の光りを鏡のごとく反射させ光りが僕の中に、入ってきた。青空と、山の雪と、太陽の光がとてもよく調和していて、最高の景色を作り出していた。そして、湖のあまりの大きさに、海かと思ってしまった。

 

 麓より ゲレンデに集まる 人小さし


 修学旅行俳句紀行文

二年七組八番 

一月二十九日 天候 晴れ

 楽しく過ごしている時間というものはあっという間に過ぎてしまうものだ。まるで心に大きな穴を空けられた様な気持ちだった。

 今日でもうスキーは終わりなんだ。と自分に言い聞かせ、まるでサラリーマンであるかのような足取りで宿舎へと向かう。しかし冬山は僕たちにやさしく微笑んでいたのではないかといま思う。

 冬山よ優しき笑みを忘れない

一月三十日 天候晴れ

 帰りの新幹線の中で僕はこの修学旅行を楽しんでいた時の自分を思い出していた。学校にいる時の僕とは違っていてそこには自然のままの僕がいた様な気がする。みんなで盛り上がったレクや風呂や食事、すべてのことが思い出として心に刻まれた。このような機会を与えてくれた修学旅行に感謝感謝。

 仲間より来たる力は偉大なり


 修学旅行俳句紀行文

二年七組九番 

一月二十八日 天候雪 

前の日の講習で一人だけ滑れず、食も進まず最悪の状態でした。前の日のいやな状態をひきずってしまいイライラだけがつもっていました。しかし午前中の終わる頃やっと僕も滑れるようになってきました。急に滑れるようになり努力が実った感じでした。ホントにとてもうれしかったのです。おかげでフリータイムの時間はとても楽しかったです。この日の講習が終わるころには一気にみんなに追いついていました。夕飯のときには今までなかった食欲が沸いてききてたくさん食べていました。この後の修学旅行は最高に楽しかったです。きっと急に滑れるようになったことがきっかけであったに違いありません。

 我が希望粉雪共に降りそそぐ

一月三十日 天候雪のち晴れ

楽しかった修学旅行もついに最終日を向かえました。朝食を取り終えて、あと一時間くらいで部屋を出なければならないと考えていると、とてもやるせない気持ちになりました。日新館の見学では、辺りにあるものよりもとにかく寒かったということが印象に残っています。

バスの中でウォークマンをながしながらいろいろ考えていました。部屋でのことや、食事でのこと、スキーでのこと、風呂でのこと、考えればきりがありません。たった5日間で福島からたくさんの思い出をもらった気がします。そして、たくさんのことを学んだ気がします。

 この冬や年をとりても永遠となる

 


 修学旅行俳句紀行文

二年七組十番 

一月二十七日 天候 晴れ

スキー講習一日目。初心者クラスの僕達の班は午前中ずっとほぼ平たい所でボーゲンとカニ歩きの繰り返しでスキーを嫌いになりかけていた。服の中は滝のような汗、自分の体内は砂漠のように乾ききっていて、それはまるで暗闇に閉じ込められたような気分であった。しかしそこに一本の光は射した。それは午後の講習だ。

始めからリフトに乗り上のコースへ。乗っている時も不思議と恐怖心はなく上に行けばそこにはしっかりとした傾斜があった。その事で僕は楽しさに満ちあふれていた。そしてそれを倍増させたのがそこからの景色だった。向かいの山々は雪化粧に身を包み、その麓には活気あふれる街が広がり、又その横には大きな鏡のような湖、自分の足下からは白い絨毯が敷かれていて、そこはまるで異国情緒あふれる別世界だった。

 大鏡白き世界の招待状

一月二十八日 天候 雪

スキー講習二日目。初心者の僕らもボーゲンで滑る、止まる、曲がる、と言ったことぐらいのことは出来るようになり、ゆとりも出てきた頃だった。こうなると誰もが思うことだろうが、自由におもいきり滑りたいという感情が僕らの胸にわいてきたのだ。

そしてそのころになると何ともちょうど良くフリースキーの時間がやってきた。僕らはその時をまるで篭から放たれた鳥のように羽ばたくことが出来た。ほぼ直滑降に近い形でスピードを出して止まれなくなった僕らは転んだり他の学校の講習生につっこんだり、ゲレンデから外れそうになったり、とこのときのスリルや痛みは今回のスキーの一番の楽しみとなった。

冷雲を羽ばたく小鳥遊覧飛行

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