Y2K問題もそれほどの大きな波乱もなく、2000年という新しい年を迎えることが出来ました。
あの阪神淡路大震災から、はや5年。物理的には復興も進み仮設住宅もすべて撤収されたということです。しかし、私たち人間の心の傷は一朝一夕にはぬぐい去ることは出来ません。当事者の方々の心の復興にはまだ時間を要することでしょう。
こうした教訓を生かすためにも新しい世紀は自然の力とうまく調和して生きることが求められてくるでしょう。自然の大きな力を恐れるだけでなく、よく見つめ生かす知恵と工夫が大切です。
こうしたことのうえに、さらに国際感覚、地球環境に対する心配りの姿勢を身につけていただきたいものです。新世紀のキーワードは「優しさ」です。人に環境に地球に優しい生き方が求められていくことでしょう。諸君はその担い手です。「国語表現」をはじめとした基本となる諸学問を十分に修め大きく飛躍されることを期待しています。
例年この「国語表現」授業では、卒業制作として各生徒がテーマにそって自分の興味ある分野についての2000字程度の小論文を書いてきた。
しかし、今年は趣向を変えて、「言葉の定義」ということにこだわってみることにした。
その理由だが、第一に、これは国語表現の基礎の養成に欠かせないと考えたからである。一つ一つの言葉について正しい認識があり、それを的確に表現できることは重要である。今使っているこの言葉は本当に自分で思ったとおりの意味内容を表す言葉であるかどうか。生徒諸君にこだわりを持ってもらうきっかけになればいいと考えた。
第二に、現在私たちが日常使っている言葉を収録することで私たちが生きている今という時代の一部を切り取ることが出きるだろうということである。今、生きている言葉をまさに今使っている生徒諸君が書き残すことに意義があろうと考えたのである。
5年10年経ったときこの冊子は今以上に意味を増してくるのではないかと思う。
硬軟取り混ぜて7つのテーマにまとめてみた。担当者によって定義付けにも特徴がでたようである。
「言葉の定義」というのはアフォリズムの例を持ち出すまでもなく、古来、するのも読むのも楽しい作業であるとされている。読んでいただいた方が、これらの定義付けにニヤリとしていただけたらうれしいのであるがどうであろうか。
追記 作品完成後最後の授業で生徒の書いた感想も付記した。なお、4名は受験などで欠席し掲載にいたらなかった。