最初に

 はじめまして。

 岩井瑛壱と申します。普段は音楽を趣味としておりますが、知人の勧めで物語を書いてみることにしました。

 エッセーを書こうとも思ったのですが、音楽が中心のもう一つのHome Pageで駄文を書き散らしているし、同じようなものを書くのも気が引ける。何よりもネタに困るので思いきって小説をでっち上げる事になりました。だけど、まだ、殆ど何を書くのか決めていません。おぼろげながらやりたいことは見えてきているので、今、創作ノートを書くようにこの文章を書いています。

 普通、一般的に小説とは最初のページから最後のページまでストーリーを追って読むものです。僕は普段は音楽をやっていて、音楽も最初の音から最後の音まで順番に時間を追って展開されます。そう考えると、アルバムの一曲が小説の1ページに当たるのかも知れません。そして、小説は余程の変わり者でない限り、ストーリーを追って楽しみます。本屋で売っている本、それは紙で出来ていて、沢山のページで構成されています。けど、考えてみると、その本のどのページから開こうとそれは読み手の自由なんですね。それは凄く自由なものに感じられました。音楽より自由。今、僕は、ネットワーク上で小説を発表しようとしているんですが、これは当然本ではないからページを捲ることから解放された小説です。言い換えればページを捲る楽しみを奪われた小説です。一つ一つの章がアルバムの一曲みたいなものかも知れない。アルバムの好きな曲だけを聴くように、アルバムの曲順を自分の好みに並び帰るように、物語は読めないのでしょうか。

 これから物語の断片を少しずつ発表していこうと思います。けど、それは物語の最初から順番に発表されるとは限らない。パズルのピースを埋めるように書いていくし、もしこれを読んでくれる人がいたらパズルのピースを埋めるように楽しんでくれたら幸いです。

1999年6月12日

岩井瑛壱