機中詠唱
遥けきユーラシア 気流は流れ
凍下(とうか)大地は大河をも滞(とど)む
スキタイびとはウラルを越え
湖畔の金飾(きんしょく) 眩星(げんせい)の如し
我が熱き心 いにしゑの奔馬の如く
汝(な)が香息(かそく)求め 東走すること燎火の如し
されど汝が幻(まど)ひの微笑(えみ)は遠く
彼岸山奥(さんおう) 雲霞の彼方
そして四半世紀が瞬き 汝が瞳輝く時
大陸を渡る風 汝を抱き
アルタイびとの縫い織りし
錦糸の衣 纏わせり
我がときめきの鼓動 古代蹄鳴の如く
汝が艶なる心求め 南進すること雷神の如し
されど汝が求道(ぐどう)の夢 天に向かひ
ブラーフマンが光燭(こうしょく)の中
永遠(とわの)生命を入れり
original: 24 April, 1994
modified: 26 February, 1998
戻る