赤橙憧憬
静かなる情熱に身を包み
汝(な)が影は白く消ゑ
とこしえの闇に
眩(まばゆ)き光射す
ワイングラスに炎(ほむら)立ち
黒髪は微風(そよかぜ)に揺れ
汝(な)が白き手に
そはさやかに触れる
憧れの人側(そば)まで来たりて
惑(まど)ひの日々
こんこんと降り積もる
麗しの瞳
つやかにまたたき
悩みの日々
悶々と移ろひぬ
遠き日々の想ひ出も
近時の情景も
汝(な)が前にはすべて
淡きさすらひ人の夢
西へ向かふ汝(な)が身想ひ
我が心
鮮やかな橙(とう)に染まる
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