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<夢まぼろし> (こわーい夢の覚え書き)
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★ うつつにはあらぬこととぞ見ゆる、げに恐ろしき夢まぼろしかな。
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人 魚 女 狐 女 兵
峠の茶屋 大 蛸 慰安旅行
駅 婆 S F 誘 惑
狐 穴
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白い砂浜に続く岩場に座って、ぼんやりと海を見ていた。
すると海の中で若い女が手招きしていた。
ぼくは泳げないのを忘れ海の中へ入って行った。
女はぼくを軽々と水に浮かべ、自分の背に乗せて泳ぎ、沖の小さな小さな島に泳ぎ着いた。
岩山を登りながら、彼女の体を覆っていたものが長い黒髪だけなのを知った。
『人魚かな』と、思いながら洞穴に入ると、彼女はぼくの衣服を剥ぎ取って体をすり寄せてきた。
ぬめぬめと絡みつく感じで、ぼくの意識は遠くなって行く。
体の冷たさに気づくと、もとの岩の上にぐっしょり濡れた衣服と海草にまみれて横になっていた。
波に洗われながら、一眠りしていただけらしい。
return
きのこを探して山奥に迷い込んだらしい。急に目の前に若い娘が立っていた。
「採れました?」
と、頭の奥に響いてくる不思議な声で聞いてきた。
「駄目だねえ。もう帰ろうと思うんだ」
「そんなら、あたしの家で休んでくと良いわ」
先になった娘の足は、山慣れたぼくにも追いつけないほどだが、、まもなくあばら家に着いた。
囲炉裏で温まって、出された茶碗の中身を飲んだら眠くなった」
「帰らなくっちゃ」
「オホホ。ゆっくりしてってね」
と、言う娘の目が異様に光った。
風呂に入れられて、娘が村娘には不似合いな薄絹の着物を、肩から落として近づいた。
娘の全身に金色の産毛があって、太ももの間からふさふさしたものが見えた。
『やばい。尻尾だ。狐だな。逃げなくちゃ』と、もがいても動けない。
でも、そこで目が覚めて、助かった。
return
山道を歩いてたら、足の下から声が聞こえたので、崖下を見たけど誰もいなかった。
足元を見たら、穴の開いた四角い蓋があって、声はその下から聞こえていた。
膝をついてのぞいて見ると、軍服で銃を持った男たちが、叫びながら走り抜けて行った。
それを、物陰からおびえたように見ている女の姿があった。
次の瞬間ばくは、一辺1メートルもある蓋を開けて、中へ滑り降りた。
開けるのを手伝った男たちの、何人かが後から続いて降りたようだ。
足がつくと同時にぼくは、シャツをつかまれて、こわれた建物の陰に引っ張り込まれた。
彼女も軍服らしいものを着ていたが、その胸のふくらみがかなり大きい。
顔は汚れて真っ黒だったが、ボンドガールみたいな金髪の白人らしい。
「ついて来て!」
用心深く歩き出す彼女の後に従うと、地下道と思ったのに壊れたビルが続いてる。
どこかで銃声か爆発音が聞こえ、破壊された、大きな邸宅へ入って行った。
「すっかり囲まれてるわ。あたし一人なら抜けられるけど……。」
つぶれた冷蔵庫からサンドイッチを見つけ、分け合って食べた。
立ったまま二人やっとの隙間に入って、ドアを閉めると、下からお湯があふれてきた。
上下から、身につけたものをすべて吸い取られると、すごい勢いで回転を始めた。
お湯が足元から首まで上がって、全体が回転を始めた 人間洗濯機か?
すぐ近くで爆発音がしたとたんにドアが開いて、裸のまま二人一緒に投げ出された。
映画を体験したような、そこまでの夢だった。
return
ここは峠の茶屋らしい。商人風の男や、駕篭かきが通っていく。
「これッ。早くあるかんかい」
坂の下から、荒くれ男が若い娘を追い立ててくるのを見て、茶を運んできた爺さんが言った。
「あいつは、借金のかたに百姓の娘を、御城下の女郎屋へ連れて行くんでさ」
『まるで、時代劇だな』と、思いながら、わたしは茶代を置くと、振分け荷物を持って立ち上がった。
街道から山へ分け入ってじきに、目の前が開けると、崖下の細い道を、あの二人が登ってくる。
その向こうは深い谷だ。
「のそのそしてると暗くなっちまうぞ。まあ暗くなってもいいか。一休みしようぜ」
と、男が娘の裾をめくり上げた。
「アレーッ。誰かーッ」
と、言う娘の声に、わたしは崖を滑り降りた。
その足が道に着く前に、身をかがめた娘の上を越えて、勢い余った男が落ちて行った。
「有難うございます。あなたのおかげでございます」
娘は、崖際にいるわたしに擦り寄って顔をなめてくる。振り返れば、千尋の谷底。
『やめろッ。これッやめんか』と、言ってもやめない。
気がつくと、肩から頭が布団からはみ出して、飼い猫のシロが顔をなめて起こしていた。
return
プールサイドに並んで、準備体操をしていた。
若い娘どころかおばさんもいなくて、男ばかりで、おじさんが多かった。
急にみんなが、どこかに行ってしまって、一人でプールに飛び込んだ。
水面に浮き上げられてみたら、若い女の子たちが裸でプールを埋め尽くしていた。
その娘たちが波のようにもみ合っている中に、包み込まれもまれていた。
よく見ると、どの娘も金髪に茶髪で、目は青く肌は白い、みんなナイスバディばかりだ。
どこかの国の王様のハーレムらしいけど、されるままになっていた。
そのうちに、ぼくに気がついた彼女たちが、争って赤い唇で吸い付いてきた。
体中隙間なく吸い付かれ、痛くてたまらなくなった。
顔を上げてみたら、巨大なタコがのたうつ足の吸盤で吸い付き、締め付けていたのだ。
「化け物だーッ」
目が覚めたら汗びっしょりの、夏の夜の悪夢だった。
return
会社の慰安旅行に、バスで山国の温泉旅館に泊まった夜だった。
嫌いな宴会の途中で座敷を抜け出して、酔いを醒ましに夜の街に出た、
土産屋を覗いたり、射的をやってみたけど、ちっとも的に当たらなくてストレス解消になりゃしない。
賑やかな街のはずれまで来たら、路地の奥に派手な看板があったので入って見た。
はじめは暗くて何も見えなかったが、目が慣れてくると、小さな舞台で女が踊っていた。
何でこんな子がと思うような、まだ、二十歳そこそこの若い娘で、なかなかの美人だった。
踊りながら一枚一枚と着物を脱いで、最後の腰巻まで脱いでしまった。
曲が変わると、舞台の端に来て腰を下ろし、客の目の前で足を大きく開いて見せた。
右から左まで位置を変えて、ご披露を繰り返し、また曲が変わると、客の手が一斉に上がった。
それを無視して、まっすぐにぼくに近づいてきた踊り子に、手を取って舞台に上げられた。
踊り子が、ぼくの来ていた旅館の浴衣と、その下のパンツまでも剥ぎ取った時、
「いよーっ。いいぞゥ・・・色男ゥ!」
声がしたので下を見ると、客の男たちが立ち上がって、みんなこっちを見ている。
中に混じって、同じ会社の同僚たちが、何人も見ていたのだ。
踊り子は、ぼくを押し倒して、上に重なってきた。
「駄目だよぅ・・・だーめっ・・・やめろーっ」
怒鳴ったけど声もでないし、跳ね除けられないのに、ますます仲間の顔が増えてきた。
ふと、目を覚ましたら、旅館の部屋で一人で寝ていた。
あの、恥ずかしい場面は、夢だったらしく、まだ、同室の同僚たちは帰ってきていなかった。
return
駅に停まった電車に、高校生たちがドヤドヤ乗り込んできた。
おっと、かわいい子がこっちへ来て、ぼくの目の前の空席に座った。
彼女のミニスカートの裾から、太腿がチラチラと見えるのが気になって仕方ない。
『もっと、見えないかなァ。どんなパンツかなァ。その中はどうなってるのかなァ。』
じっと見ていたら、彼女がぼくの方を見てにっこり笑った。
ぼくもにっこりを返したら、ちょうど駅に停まって彼女が立ち上がった。
彼女はぼくのそばに来ると、腕を組んで一緒にホームに下りて、トイレに入った。
洋式便器にぼくを座らせた彼女は、ぼくのズボンとパンツを慣れた手つきで下ろした。
彼女がスカートをめくって後ろ向きになって、ぼくの膝の上に腰掛けて、
「どう?、お兄さん。気持ちいいかい?」
振り返った彼女の顔を見たら、顔はしわだらけ、歯はボロボロのばあさんだ。
「ウワーッ!」
自分の声で、目が覚めたら、アパートの部屋だった。怖かったよう。。
return
エレベーターを降りると、壁に向かって並んだ3人の女性が、パソコンに向かっていた。
彼女たちはみな、胸と尻が薄地のワンピースをはちきれそうに大きい。
真ん中の女性は20歳位か、ぼくの会社の受付嬢に良く似ている。
ぼくが近寄って、その彼女の肩にそっと手を置くと、振り返った彼女が、
「お帰りなさいませ 今宵はあたくしでよろしゅうございますか?」
と、言いながら立ち上がり 柔らかくて温かい手で、ぼくの手を取ってソファに導いて座らせた。
手渡されたワインを飲んでいると、彼女は、ぼくをソファの上に押し倒したが、
「ごめんなさい。あたしエネルギーの補給を忘れてました」
そういってパソコンの前に戻ると、パソコンの画面に両手を広げて押し付けた。
左右の女性が近よって、彼女の腋の下にそれぞれ電気コードを差し込んだ。
その瞬間、目のくらむような閃光が走ったので、ぼくは目をつぶった。
「すぐにエネルギーが消耗しちゃうなんて、ロボットって不便よね」
そう言って、彼女がばくに抱きついてキスをした時だ。
ぼくの身体が、電気に感電したようになって、ビリビリと痙攣して、死ぬかと思った。
急に目が覚めると、自分の部屋のソファだ。
TVの画面に 深夜放送のSF映画が放映されていた。
return
夜の繁華街で、すれ違った二人の女の子が、ニコッと笑いかけてきた。
「お父さん コレ」と、開いた手の中にスキンが一個。
「お金が欲しいの・・・」という、二人とも高校か中学生か・・・。
「それを買ってほしいのかい?」
「ううん、使ってみたいの・・」
いきなり、二人に手を引っ張っぱられて、雑居ビルの地下へ降りる階段へ連れ込まれた。
照明のない踊り場で、後の子がぼくのズボンとパンツを下ろして触ってきた。
すぐに元気になったのに、さっきのスキンを慣れた手つきでかぶせた。
すぐに、前の娘がスカートをめくって、ノーパンのお尻を押し付けてきた。
いくら女の子から誘ってきたからって、捕まっちゃうよう・・・。
「君たちはまだ、こんなことしちゃいけないよ。駄目駄目っ、やめなさい!」
そのとき階段の上から、パッと明かるく照らされた。
「こらっ、お前たちそこで何してるっ!」
警備員の声に、女の子たちはああっというまに逃げていった。
目が覚めたら、急がないと会社に遅れる時間だった。。
return
駅前広場から左右に伸びる細い通り、北は食堂や食料品・衣料品の店。
南はパチンコ、マージャン、路地には小料理、バー、エステなどの派手な看板がひしめく。
その夜は、いつもの店と違う 路地で見つけた「狐穴」という小さなバーに入った。
カウンターにバーテンが一人、超ミニのワンピースを着た、20代後半らしいホステスが二人。
カウンターで、ビールを飲んでいると、入ってきた客が言った。
「オンザロックくれ」
太った方の女が客と、カウンター横のカーテンを開け、狭くて急な階段を上がって行った。
『オンザロックは二階の店で飲むのか』 と、ぼくは思った。
「今度は、オンザロックを貰おうかな」
と、言ってみたら、やせた女がウインクしながら近づいてきた。
よく見れば、まだ若いし、スタイルはいいし、なかなかの美人だ。
先になって上って行く女の後から、すぐ上を見上げながら階段を上った。
二階の部屋は、真ん中に仕切りのカーテンが下がって、両側の壁際にソファがあるだけ。
ちらと見た片側のソファに座った客の膝に、太った女が後ろ向きに腰を下ろしていた。
ここはバーが表向き、実は噂に聞いた そういう店だったらしい。
やせた女は 有線の音楽に合わせて腰をくねらせながら ボクに近づいて来た。
超ミニのワンピースは同じだが、超デブでブスで、それもすごいオバサンだった。。
「お客さん。そろそろ看板よ。起きて」
その声に顔を上げると、重たい瞼の向こうにいたのは、いつもの馴染みの店の女だった、
あの店を出てから、いつもの店に来て居眠りしてたのか?。初めからここなのか?。
あくる日、「狐穴」という店を探してみたが、見つからなかった。
あれは、狐の店だったのか?、それともただの夢だったのか?。
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