愛すべき本たち

好きだーっ! 俺だけのものになってくれー!

そして二人だけになった(森博嗣)
 勅使河原潤のヴィジュアル設定が気になる。前髪を眉のところで揃えた長髪の美青年。そしてサングラス。どうも、灰野敬二さんしか浮かんでこない。もしくは盲目だということも踏まえて長谷川清さんか。
 そして、ミステリそのものの方は、そう、これは叙述トリックということになるのでしょうか。もし映画化したら、どういう表現になるのだろう。

黄金色の祈り(西澤保彦)
 私はこれをミステリとして読まなかった。強いて言うならば、オナニズム的私小説か。しかしここでも西澤保彦の本領はいかんなく発揮されている。主人公の葛藤が重い。自らの少年時代が蘇る。

め組の大吾(曽田正人)
 現在単行本18巻まで発刊済み。暑苦しくも男らしい消防士もの。絵もストーリーも、そこに流れる作者の哲学もすべて熱いので、かなり好みが分かれるタイプではないだろうか。

ARMS(皆川亮二)
 現在単行本8巻まで発刊済み。モザイク・ノベルや近年のSF系ホラーの影響あり。「スプリガン」の頃とは大分画風が変化している。大友克洋の影響なども見える。そういえば、「スプリガン」は大友が映画化したんだっけ。

蒼き神話マルス(本島幸久)
 全13巻で完結。「シルフィード」から読みつづけた訳だけど、無事大団円を迎えた。ご苦労様といった感じ。
 タイトルを見れば当たり前なんだけど、マルス(&馬守)が主人公。で、前作の主人公・シルフィードの孫たちが、そのライヴァル。けどこれ、やっぱり逆の方が良かったんじゃないかな。強力なライヴァルが4頭もいると、却って個々の強さが見えなかった。マルスはそれぞれ割と呆気なく勝っちゃうしね。
 前作では、何度挑んでもはね返される巨大な壁としてマキシマムが存在して、それがドラマの核となっていた。同じパターンを繰り返しても良くないという判断だったのだろうか。でも、後半は結局、マルス&馬守の影が薄くなっちゃって、サキ&白の四天王が主役みたいに感じられたわけだし。



メール トップ